MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

楽譜のセール♪

2009年02月28日 | Weblog

『楽譜買いたい病』が出ました。
既に、同じバッハの「インヴェンションとシンフォニア」
楽譜を2冊(出版社は違う)持っているのですが
やはり、ヘンレ版の本が欲しいなーと

作曲家肖像シールを含め、レッスンシールもまた買いたいし
邦人の作品や、他の作曲家の本も見たいから…と
いろいろ自分に言い訳して、いそいそと楽譜売り場へ。

そうしたら。
ヘンレ版を含め、在庫整理のため
いくつかの輸入楽譜が1割~5割引に

インヴェンションは1割引、
イギリス組曲は半額。
きゃ~~~(←歓喜の声)

買いましたとも。あれこれまとめて4冊

たまに、こういうセールをやるのですね、楽譜売り場。
こまめに通うと、欲しい楽譜が格安で入手できます。

身近な小鳥

2009年02月27日 | Weblog

以前、ブルグミュラー25の練習曲に載っている
小品のうちの一曲「せきれい」が
尻尾の長い小鳥の名前だという事を書きました。
        
なんとなく『野鳥』といいますと、
市街地では見られないイメージですが
この「せきれい」、大阪の市街地で
普通に見られます。

と、いいますか
家のベランダの常連さんです

本来の野生のせきれいなら
川原で、虫や小動物を食べているはずですが

家の常連は、
「マンションの屋根にぶつかって息絶えた虫」を
ほくほく顔で、拾い食いに来ます。
天日干しになって、切干大根や魚の干物のごとく
味わい深くなっているのかもしれません。
このグルメさんめ。

あまりに堂々とやってくるので
写真に収めさせていただきました。

「せきれい」を弾く生徒さんに見てもらおう

移動中。

2009年02月26日 | 音楽教室

3月を前にしまして
現在『レッスン枠の変更希望』続出中です。
        
つまり
学年が上ると下校時間が遅くなる、
または、高校・大学に進学するので
もう少し遅い時間に変えてほしい
あるいは
入会した時には、遅い時間しか空いていなかったけれど
できれば、もう少し早い時間帯に移りたい
という要望ですね。

担当講師が誰でも良いのなら何とかなりそうなのですが
付き合いの長い生徒さんは、やはり
「できれば先生を変えたくない」と思いますから
担当している曜日の、レッスン枠を見渡して
うまく辻褄が合うよう試行錯誤。

去年は、それはパズルのように奇跡的な組み合わせで
生徒さん同士の希望が うまくかみ合ったのですが
今年は難しいな~。
他の先生のクラスでは、既に
「先生を変わらなければならないならやめます。」
と、退会してしまった生徒さんが出たとのこと。

「先生は誰でもいい」と思われる事は寂しいですが
ピアノをやめられてしまうのは、もっと寂しい。

なんとか、他のクラスの空き枠も視野に入れて
レッスン継続してもらえるよう
残り1ヶ月、頭をしぼります。


ゾク

2009年02月25日 | 音楽教室
発表会が終わって
通常レッスンに戻りました。
        
これまで、さっぱり
グレードを受ける気がないようだったGちゃんが、
今回グレードに興味を持ってくれたので
それでは7級辺りを目標に勉強してみようか、
という事に。

ちょうど、ブルグミュラーの
『清らかな小川』を弾いていたところなので
そのまま曲を分析してみることにしました。
        
もともとは♯1つのト長調。
中間部で転調して、また元のト長調へ戻ってくる
3部形式の曲です。
曲のコードをどんどん読み取っていって、中間部。

中間部から「ド」に♯が付いて、結果的に
  ♯2個の調になっているよね?何調かな?

G「えーと、Dメージャーだから…ニ長調」

正解―。で、このニ長調はト長調から見ると
  五度上の調だよね。

 本来の調を、その曲のご主人様の調ということで
 『主調』というのだけれど、その主調に対して
 五度上の調は『属調』と言うの。
 ほら、属7の属ね。
 属調へ転調するパターンは多いのよー。

G「へぇ~、ゾクチョウ。…なんか格好いい。」

――格好いい?

 属調 → 族長
…Gちゃん、違う。そっちの漢字じゃない。

主調と属調、下属調は、互いに近い関係の調なので
転調しやすいし、借用和音もよく出てくるから
そのままドッペルドミナント(属調の属和音)を
教えようと思っていたのですが、
また来週教えることにいたしました。

そういえばGちゃん、
発表会で弾いた曲の16分音符がなかなかそろわず
暴走族のクラクションになっていましたっけ…

大人の発表会

2009年02月24日 | 音楽教室

どうにかこうにか、この冬の発表会が終了いたしました

企業系音楽教室の合同発表会ですから
教室全体の生徒さんの7~8割が参加すると
400人を軽く越えてしまいます。
したがって
教室全体の生徒さんを、担当講師ごとにふりわけて
毎週毎週、発表会

1日だけで発表会が終わる先生もいれば
2日に生徒さんが分かれて2度出向くことになる先生
1日だけど、違う時間帯で2会場に生徒さんが出るため
  会場をハシゴしなければならない先生(→経験者)
など様々です。

参加者のほとんどは中学生以下の生徒さんですが
大人の生徒さんも増えてきていますので
ここ何年か、「大人の部」を最終日に設定し
小さい時から続けている人ほどには弾けないけれど
舞台には上ってみたい、という大人の方に
参加していただけるようにしています

私のクラスにも、大人の生徒さんはいらっしゃいますが
残念ながら、これまで参加される方はなく
この「大人の部」を見たことがなかったのですが
今年、参加してくださる生徒さんが現れたので
初めて「大人の部」を見てきました。

参加者は様々、
高校~大学生・社会人が7割、
主婦・定年退職されてから始めたらしい方が3割
という感じ。

やはり、練習時間がなかなか取れなかったり
年長の方だと、暗譜が不安だったりするため
演奏が止まってしまう方も多かったです。

止まると、担当の先生が楽譜を持って
(助けに行こうか、どうしようか)とうろうろしたり
舞台袖に集まって見守っている先生達が
皆で『ソ、ソ、ソ・・・(次の出だしの音)』と念を送る。

実にほのぼのとした、発表会でした。

ウィーンに向かって合掌。

2009年02月23日 | Weblog

今月頭に、友人が初めての出産をし
彼女の実家で、赤ちゃんの顔を見せてもらいました。
お腹が空いている時以外は、ほとんど泣かないということで
初めは「育てやすいわ~」と喜んでいたそうです。


この赤ちゃん、平均よりも小さい割に食欲旺盛
平均的には、3時間おきに授乳するそうなのですが
3時間待てたのは、初日のみ。
1時間、下手をすると30分で
「おなか ちゅきまちたぁぁあ~
と すごい声で泣き叫ぶのだそうで。

彼女、母乳の出はむしろ多い方らしいのですが
それでも、このペースで始終飲まれていたら
たまったものではありません。
(自分自身の睡眠時間がほとんど取れなくなります)
赤ちゃんに、なるべく長く眠ってもらうべく
『音をたてないように、静かに』
禅僧のような生活をしていました。
        
しかし、実際そんな風に気を遣って生活していては
返って緊張しますし、それが赤ちゃんに伝わって
よけい寝なくなってしまっている様子。
友人は、精神的にも参ってしまっています。

何とかしてあげたいものの、どうしたものか。

『とりあえず何か、音楽でも流してごらんよ。』
と、バッハのフランス組曲のCDをかけてみましたら
何だか急に、赤ちゃんの寝つきがよくなりました。

じゃあ、今度はこれで。とモーツァルトのピアノソナタ。
――赤ちゃん、熟睡。
(ちなみに、ドビュッシーは興奮してしまってダメでした。)

        
現在、彼女の家では
一日中モーツァルトのピアノソナタが流れています。


グループの引継ぎ

2009年02月22日 | 音楽教室

個人レッスンだと
生徒さんの都合により、レッスン日時が変更されたり
先生が退任されるなどの理由で
同じ教室内の他の講師や、新しい講師が
レッスンを引き継ぐことは、よくあります。

グループレッスンの場合は、どうなのかなあと
たまたま、休憩時間が一緒になった
システム(グループ)の先生に話をうかがってみたところ
「あー、私新任講師だった時
 最初の仕事は全部、ベテラン先生の引継ぎでした」。
いきなり、3人のベテラン先生から
何クラスかを一度に引き継いだのだそうです。

「もう、いきなりクレームの嵐。
 やっぱり、それまでの先生によるカラーがあるから。
元の先生に戻してください』っていうママさんが続出。」
と、ママさん達に敵対視されて大変だった模様。

そういえば、私がグループレッスンを受けていた頃
担当の先生の産休で、代講の先生に見てもらった事がありますが
やはり、元の先生がいいと思いましたから、気持ちはわかる。

3人のベテラン先生は、それぞれ全くカラーが違って
1人は虹色のオーラが輝いているような先生
1人はほがらかで、かわいい先生
1人はハキハキ、しっかりタイプの先生。

虹色タイプの先生の雰囲気は、無理しても真似できない。
(『あえてテンションを上げてまねてみたけど無理でした
との事)

ほがらか先生は、相談・質問しようとしても
「私なんかに聞かなくてもいいから いいから大丈夫~
と流されて終わり。

結局、ハキハキタイプの先生に
 いろいろ教えてもらったそうです。

グループは大変だなあ。

成長したというより

2009年02月21日 | 音楽教室

2月もあと一週間。
3月が近い。と思うと
ああ、春が来るなあ、と思えるから不思議です。

3月といえば、引越しシーズンですが
転勤などで引越しすることになるのは
生徒さんばかりじゃありません。
3月に「主人が転勤するので」と
この2月いっぱいで教室を辞められる先生が何名か。

かく言う私も、元はと言えば
3月に辞められた先生の穴埋め的な形で
今の音楽教室へ入ったのでした。
従って、最初の生徒さんは『前の先生の引継ぎ』。
前の先生がどんなレッスンをしていたかもわからないまま
30分間のレッスンで、
どうしたら弾けるようになってもらえるか
どう言えば、こちらのアドバイスが通じるか
とにかく、必死でしたねぇ…(遠い目)。

そんなかわいい(?)新米先生だった私が
今じゃ「どんな生徒さんでも受けて立ちます」違)


自信があるというわけではなく
妙に打たれ強くなっただけ、な気がします。


最後の…

2009年02月20日 | 音楽教室
現在、ベートーヴェンの「エリーゼのために」を
弾いている生徒さんがいるのですが
どうも彼女、フレーズ最初の音・最後の音に無頓着。

エリーゼのために』なんて
同じ音型のフレーズが、たたみかけるように
幾度も繰り返され
左手も、同じ音型で上行する伴奏が
右手で弾くフレーズに流れ込むように繰り返されます。
これを彼女は
ミレ♯ミレ♯ミシレドミラ
             ↑
         左手伴奏の開始音のラ

右手で弾くフレーズ最後のラより
左手で弾き始める伴奏のラの方が大きくて
メロディーの最後の音が聴こえない…

片手ずつ弾く分には、端まできれいに演奏しているし
旋律と、伴奏のバランスについてはわかっているのですが
弾き始めと弾き終わり、フレーズの端が雑

        
あのね、Oちゃん(←彼女の名前)。
有名人の最期の一言って、知っている?

O「最期の?亡くなる時ってことですか?」

そうそう、例えば有名な詩人のゲーテ。
もっと光を』と言ったらしい。
詩人らしいけれど、単に部屋が暗かったのかもしれない。

O「へぇ~。他には?」

日本人だと、勝海舟の『コレデ、オシマイ。』とか。

O「あはははは(爆笑)」

まあ、有名人は置いておいて
最期の一言って、結構大切な事があるでしょう。
例えば、それまで喧嘩していて口も聞かなかった人に
最後の最後、一言「ごめんね。」と伝えるとか
遺言状を残していなかった人が誰に財産を残すか、とか。

O「あ、そうですねー」

それでね、その人が
『遺産相続人の名前』を言い残そうとした時
わ…私の財産は全てゴォーーー
って、トラックか何かの轟音にかき消されたら
残された関係者、もめるでしょう。

O「あー、確かに…

それでね、Oちゃんの『エリーゼのために』だと
右手のフレーズ最後にかぶさる左手の伴奏の頭が
トラックの轟音状態なのだけど。

Oちゃん、散々笑った後
右手のフレーズ最後の1音をかき消さない
絶妙のバランスで、左手伴奏を弾いてくれました。

書類作成中

2009年02月19日 | Weblog

確定申告、しなくてはなりません

企業系音楽教室では、謝礼から源泉徴収されていますから
払いすぎた税金を返していただくべく
家計簿ソフトを利用して、
せっせと経費を入力していきます。

一年間の交通費、資料・資料楽譜・CD
通信費・教材の材料などなど…

こうやって見ると、
本当に 資料代・楽譜代が大きい
今でこそ、資料がそろってきているからまだ良いものの
昔は 収入が資料の楽譜代に消えて
完全に赤字でしたしねえ・・・

レッスンしている時は、収入のことなんて忘れていますし
楽譜はいくらでも欲しい。
楽譜代、痛いなあと思いつつ
既に二種類持っている楽譜(春秋社とウィーン原典版)の、
違う版(ヘンレ版)が買いたくて。
どうしよう。

・・・確定申告の還付金を当てに
   たぶん、今週末買います。
(まだ楽譜買うか、って感じですが。)