MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

「何か一言」いいたくなる時。

2009年04月30日 | Weblog

ああ、いつも同じところでひっかかる。
弾けていないのに、次へ進んでしまっている。
まだつかえている状態なのに、練習が終わってしまった
思わず
まだ弾けていないでしょう練習が足りない

…いや、気持ちは本当にわかります。

        
でも、そういう練習をする生徒さんは
なんでそこまで頑張らないといけないの?
練習はしたじゃないか。だいたい弾けているよ。
と思っています、きっと。

そうですね、例えば
主婦にとって、いつも通りの掃除を済ませ
ああ終わった。と、本人は思っていたところに
窓が汚れているじゃないか。毎日磨けよ。」
床にワックスかかっていないよ
と言われる感覚に近いかもしれません。

そんな、毎回毎回窓まで磨いていられないよ

ワックスなんて、お客さんが来る時とか
 一年に何回かしたら十分じゃないの
と思いませんか?正直な話。

つまり
「練習はこの程度したら十分」イコール
「掃除は、普通これくらいのものでしょう」
【日常レベル】の設定がそうなっているのです。

一方で、よい練習をする人は
日頃から、お掃除の完成度が高い、
それが当たり前となっている人とも言えます。

ですから、日頃そんなに弾き込まない人が
急に理想的な練習をするというのは
実は、奇跡的と言ってもいいくらいの変化なわけです
        
奇跡はそう簡単には起きません。
少なくとも「できてない・しなきゃ駄目でしょう」
と言ったくらいでは。(というか、その言い方では。)

『「自分が日常より張り切るきっかけは?』と考えると
効果的な『ひと言』を見つけるヒントになるかもしれません。

聴いていますアピール

2009年04月29日 | 音楽教室

昨日の日記で
「まだ、その曲を弾いているの?」は禁句
という事を書きましたが

そんなこと言ったって
 うちの子は、ずっと同じ曲を弾いているけれど
 上達しているように思えない
という事もあるかと思います。

…まあ、確かに
惰性でだらだら『弾くだけ』の子もいるでしょう。
目的も何もなく
「とりあえず『弾いて』いるのだから文句はないでしょ」
という【お義理】の練習ですね。

こういう練習は、確かにあまり効果が無いのです。
しないよりマシ、か…という感じ。
(していることは、努力の一つとして認めてあげたいです)
            
では、こういう生徒さんに
どんな言葉をかけたら、「いい練習」をするでしょうね?
まだその曲を弾いているの?」でしょうか。
それとも「いつになったら合格するの?」。

…これで『やる気』が出るようなお子さんなら
そもそも、心配いらないと思います(笑)。

            
『練習』の基本には『気付き』があります。
私はここができていない。だから
 ここができるように、練習しなくては
という目的があって初めて、練習になるわけです。

【お義理】練習の生徒さんには、たぶん目的が無い。
自分の演奏を、シビアに聴いていないので
「だいたいこのくらい弾けたらいいか」と
できていない事に気付かず弾いている可能性ありです。

では
練習している本人がたじろぐくらい、
周囲がしっかり聴いてあげたら、どうなるでしょうね?

さっきから真剣に聴いているのだけど、
 そのフレーズ、1回目は強く、2回目は弱くて、
 3回目は強かったり弱かったりして弾いていたよ。
 本当はどう弾きたいのかな?

この速いところ、ここはリズムがそろっていて
 2回目に出てくる時はすべる感じに聞えるけれど
 そう弾くのは、どうして?
      
これ、私がレッスンで生徒さんにかけた言葉です。
「そう弾いたら駄目」と言うのではなく
「こう弾きなさい」と言うのでもなく
こんな風に弾いているけれど、それは あなたの意思ですか?」と、
あくまで客観的に聴いた通りの事を言って
本人に自覚してもらう。

うちのクラスの生徒さんが、
私のアドバイスを聞こうとしてくれるのは
私が全力で演奏を聴いていることを知っているから
だと、思っています。

生徒さんに代わって…

2009年04月28日 | Weblog

今、私は教える側に立っていますが
一方で、ピアノ・エレクトーン・バイオリンと
先生について習う側でもあります。

教える立場になってからというもの、
レッスンで先生から受ける注意も
これを伝えたくて、こうおっしゃっているのだな、と
より一層良くわかるようになりました。
つくづく、生徒さんに育てられているなあ、と思います。

レッスンを受け続けるという事は、自分を磨く以外に
やはり生徒側の気持ちを忘れずに済みますね。
            
と、いうわけで今回取り上げるテーマは
ピアノを「指の体操」ではなく
「音楽」として身に着けていって欲しいなら、
決して言ってはいけない言葉
生徒さんに代わって、お伝えしたいと思います。

        
まだ、その曲を弾いているの?
いつになったら、合格するの?

…上達するために、練習しているのに
思いっきりやる気をそぐ、この一言。

上手に演奏できるようになるまでは、
当然、上手く弾けない期間があるのです。

また場合によっては先生が
この子は、もっと深い表現ができるかもしれない
まだ良くなりそうだから、この曲は時間をかけてみたい
と、あえて長くやらせている事もあります。
つまり、音楽的追究のために
それまでよりも合格ラインが高く引き上げられている
パターン。

生徒さんも、それが わかって頑張っている時に
この一言は
「あなたの演奏は聴いていないけれど
 合格できないって事は、全然上達していないのね」
と 言っているようなもの。

言う側に その気が無くても、
自分の『音楽に対する無知・無関心』と
『その生徒さんの努力に対する無関心』を
わざわざアピールすることとなり、
信頼を失う原因ともなります。


練習しなきゃ。

2009年04月27日 | 音楽教室

私が長くお世話になっているピアノのお師匠さんは、
練習している姿をあまり見せないタイプの方で
子どもの頃は
『先生くらいになると、練習しなくても弾けるのかな
などと思っていたものでした。

自分が教える立場になってよくわかりました。
練習しないわけがない

もちろん、必要な練習量に個人差はあるでしょうが
弾いていなければ、ピアノは弾けないです。
忙しくて練習時間を取るのが難しくなってくると
腕がなまってくるのが、自分でわかります。
        
生徒さんに
「いつかは練習しなくても上手く弾けるようになる」
というような誤解をされないように、
(したのは私くらいかもしれませんが
なるべく自分が練習しているところを隠さず、
特に練習しない子のレッスン前には
自分の練習時間を入れるようにしています。

もっとも大抵の場合
「あ、先生弾いている」
で終わられている気もしますが・・・。
練習の価値がわかってもらえるまで、道のりは長い。
        
しかし
『今週の先生は、一段と気合が入っている
という事は、伝わると思います。

何故ならば、今週末レッスンだから。(←自分の)
もう必死。

第2ポジション

2009年04月26日 | バイオリン

今年度2回目のバイオリンレッスン。

先週までは、第1ポジションで
音階やら移弦、リズム練習などなど
基本練習をみっちりやってきたのですが
先生、
「そろそろ第2ポジションをやらないと
 次の曲が弾けませんね。

というわけで
初めて第2ポジションを習いました

バロックダンスやバレエだと
 両足の配置を示す第1~5ポジションがあり、
ピアノだと
 ハ長調(ド・C)のポジションなどと言って
 五指を置く鍵盤を示しますが

バイオリンの【ポジション】は
弦を押さえる左手の指の位置。

基本の第1ポジションは
ネックの端っこに指を配置するのですが
第2ポジションは
第1ポジションで「中指を置く場所」に「人差指」を置く。
つまり、指の間隔一つ分、楽器本体に近い位置に
指をずらして置くわけでして
これまでよりもう1音高い音が出せる事になります。

人差指を中指があった場所へ置く』。
目で「この辺り?」と場所を覚えて移動したら
なんとなく上手くいきそうな感じですが
この「移動」が難しいのですね。
押さえる角度が違うと、場所は合っていても
ピッチは、ずれてしまいます。

チェロをやっている友人は
楽器が大きい故に、初めからポジション移動必須でして
(バイオリンに比べ、弦を押さえる間隔が広いので、 
 移動しないと押さえられない)
傍で見ていて、難しそうだなあと思っていましたが…

先生からのアドバイスはといえば

「勘と、慣れです。」

…まあ、そうですよね・・・


保育のお仕事とピアノ

2009年04月25日 | 音楽教室

うちのクラスに来ている大人(大学生以上)の生徒さんには
結構、幼児教育関係の人がいます。
        
これから学校に通って資格を取ろうという人や
幼稚園の先生になってから、
必要を感じて、改めてレッスンに来ている人。

今でも「幼稚園の先生」は憧れの職業のようですが
やっぱりピアノは弾けないといけないらしい」と
初めてピアノを習いにやってくる生徒さんは
ほとんどが高校3年生からレッスンスタート。
(それも、学校が決まった秋ぐらいから来る
        
幼児教育関係学校のカリキュラムや
レッスンの様子などをきいてみると
ピアノを初めて習う人でも
短期間(大抵2年)にピアノを弾けるようになって、
なおかつ伴奏や弾き歌いをしなければなりませんから
学校の授業では、バイエルもブルグミュラーも
『だいたい弾けたら、良し。』です。

考えてみれば
季節ごと、行事ごとに、たくさんの歌を
小さいお子さんに教えて歌うわけですから
難しい曲がバンバン弾けることより
初めての曲でも伴奏がすぐつけられる
というような、即興的な力が必要なのですね。

こちらも、それをふまえて
なるべく早くからコードネームを教えてしまいます。
両手パートを同時に見るのが大変な生徒さんは
コードを覚えてしまいさえすれば
メロディーだけ追いかけて弾けるので
格段に負担が減り、進みが早くなるのです。

一から習い始めて、半年でバイエル全曲終了。
後は、読譜力・即興の力をどんどんつけて。
        
幼児教育関係の生徒さんのレッスンでは
短期間で、どうしたら必要な力がつけられるか。』
を考えることになり、これが結局
グレードの勉強の方法にもつながるのですね。

他の生徒さんにも役に立っています。

三寒四温の中のトド

2009年04月24日 | Weblog

昨日は、全国的に寒くなりましたね。
大阪も、肌寒いなんてものではなく
本気で寒かったです。

先日、これだけ暑くなったら
もう暖房器具もいらないと思って片付けたところへ
この寒さです。

フリース、もう着ることは無いと思って
 洗濯して、衣装ケースにしまってしまったのに。
湯たんぽも、さすがに次の冬まで要らないだろうと
 押入れに封印(違)したのに。

衣替えを、大変後悔いたしました。

また冬物を出してくるのがつい面倒で
腰から下に布団を巻きつけ
いっぱい重ね着して、ピアノの練習です。
(↑超冷え性)

今、チャイムが鳴っても出られない。

リハーサル(グレード)

2009年04月23日 | 音楽教室
5月にも、学習者グレード試験はありますが
さすがに連休中には実施されないということで
今回の試験日は、2週目の日曜日となっています。

さて問題は
試験本番前に連休が来るため
何人かの生徒さんは、
2週間以上レッスンを受けていない状態で
グレード試験を迎えることになってしまう
ということ。

というわけで
試験前のレッスンは、今週で最後という生徒さんに
グレード試験ごっこ」と称して
試験と同じ進行で、課題をこなしてもらいました。

自由曲は、皆「まあまあ」でしたが
最後の最後で
ヘ長調とニ短調のシ♭を忘れないでー
イ短調の「イ」は『A/ラ』だってば~
今頃「四度」の和音を ど忘れですか…(涙)

落ち着いて思い返せば
皆ちゃんとわかっているのですが
「試験」としてやってみると
いきなり緊張して、わかっているはずのことが
???」となってしまいます。

今回は、「グレードはお初」さん もいますしね…

緊張すると忘れやすいポイント
その生徒さんごとの苦手な部分
最後に、少しアドバイスを添えて。

今まで習って覚えたことが
ちゃんと試験でできますように、と祈りつつ
今月のレッスン終了…

宿題の出し方。

2009年04月22日 | 音楽教室

連休を前にして
長期休みの課題をどう出そうか
いろいろ考え中です。

パーティーBがもうすぐ終わるLちゃんは
 これまでの復習を兼ねて
「ぶんぶんぶん」を伴奏付きで
 ハ・ト・へ長調の3つの調に移調して弾いてくる。

パーティーDの後半に入ったIちゃんは
 変ニ・変イ・変ホ長調のおさらいができるように

…と、バスティン系の生徒さん達は
基本的に、これまで習ったうちで新しい事項を
お休みの間に定着させてもらう方向で。
        
今回は
旅行などで、ピアノが弾けない可能性も考えて
ワークの課題が若干多めです。

もっとも「○ページをやっておいてね」
と宿題に出しただけでは
『わからなかった』と手付かずで終わったり
「やったけど、間違っている」という危険性大ですので
出す時、しっかり本人に説明。

かつて、ある先生が
五線譜の線・間を意識してもらうために
【線を緑でなぞり、間をオレンジで塗る】
というテキストの課題をそのまま出したら

まず1線(1番下の線)から5線(1番上の線)まで
間をガーっとオレンジで一気塗りし
最後に
オレンジの帯を切り分けるように、緑色で線を引く
というやり方をされてしまったそうで

1間、2間、3間…と、
一つ一つの『間』を意識して欲しい私としては
そんなことにならないよう
線は緑で一本一本なぞる
間は、必ず1間1間、違う色で染めてくる
と課題を変更して出すようになりました。
(仕上がりが虹の様になって、なかなか美しいです。)

念には念を入れて説明しても
予想外の行動を取られることがあって
楽しみでもあり、不安でもあり。
さーて、どうなるかな。

しかも 汲み上げ豆腐

2009年04月21日 | Weblog
ここ数年、歯医者さんに行っていません

特に痛む歯が無くても、
自分では気付かない虫歯があるかもしれませんし
本当は、年に1回検診を受けた方がいいのでしょうね。
わかってはいるのですが
『わざわざ、歯科検診を予定に組む』のが面倒で
そのまま、放置…


しかし先日の日曜日
晩御飯を食べていると、口の中に「コロン」と硬い感触が。

・・・・・

昔(子ども時代)治療した歯の、詰め物がはずれたー

日曜だし、もう夜だし
これからすぐ治療は受けられない。
明日は午後からレッスンだ。
どうしよう。朝一で見てもらえるかしら

とりあえず、無事な方の歯で食事を済ませ
翌朝、かかりつけの歯医者さんへ電話。
幸い、すぐ見てくださるということで
取れた詰め物を持って歯科医院へダッシュ。

先生、ものの10分で治療してくださいました。
ついでに、ざっと検診して
こちらも異常なし。

先生、ありがとうございます。
そして、レッスンへ。

やはり検診は受けておくべきですね。
虫歯が無くても、今回みたいに
いきなり詰め物が取れてびっくり
なんて思いをしなくて済みます。
来年からは、定期的に行こう。

それにしても

詰め物が取れた時、食べていたのが
粘着力のあるご飯でも、噛み応えのある焼き魚でもなく

豆腐だった

ということが、釈然としません…
何故豆腐で?