ああ、いつも同じところでひっかかる。
弾けていないのに、次へ進んでしまっている。
まだつかえている状態なのに、練習が終わってしまった
思わず
「まだ弾けていないでしょう練習が足りない」
…いや、気持ちは本当にわかります。
でも、そういう練習をする生徒さんは
「なんでそこまで頑張らないといけないの?」
練習はしたじゃないか。だいたい弾けているよ。
と思っています、きっと。
そうですね、例えば
主婦にとって、いつも通りの掃除を済ませ
ああ終わった。と、本人は思っていたところに
「窓が汚れているじゃないか。毎日磨けよ。」
「床にワックスかかっていないよ」
と言われる感覚に近いかもしれません。
〈そんな、毎回毎回窓まで磨いていられないよ。〉
〈ワックスなんて、お客さんが来る時とか
一年に何回かしたら十分じゃないの〉
と思いませんか?正直な話。
つまり
「練習はこの程度したら十分」イコール
「掃除は、普通これくらいのものでしょう」
【日常レベル】の設定がそうなっているのです。
一方で、よい練習をする人は
日頃から、お掃除の完成度が高い、
それが当たり前となっている人とも言えます。
ですから、日頃そんなに弾き込まない人が
急に理想的な練習をするというのは
実は、奇跡的と言ってもいいくらいの変化なわけです。
奇跡はそう簡単には起きません。
少なくとも「できてない・しなきゃ駄目でしょう」
と言ったくらいでは。(というか、その言い方では。)
『「自分が日常より張り切るきっかけは?』と考えると
効果的な『ひと言』を見つけるヒントになるかもしれません。