同僚の先生に
ピアノスタディ/バイエル/バーナムの3冊を
『同時に並行して使う』
ということで有名な方がいらっしゃいまして
代講レッスンをした仲間内では
「何故、あんな統一感のない組み合わせで
レッスンできるのか?」
と疑問を持たれております。
あらためて、ピアノスタディという本を見直すと
その組み合わせがいいか悪いかはともかく
何故それを組み合わせようとしたかは
わかるような気がするのですよ。
例えばピアノスタディの1巻。
まず、中央より1オクターブ高い「ド」と中央「ド」
その周辺の「ドレミファソ」
これを中心に始まりますので
そういう意味ではバイエルと重なります。
しかし、その後すぐ いろんな高さの「ド」、
ヘ音記号の低い「ド」とその下の「ソラシ」
本の終りの方では既にハ長調とト長調の音階が出現。
導入でこれだけあれこれ載せているテキストって
少ないのではないでしょうか。
広く、浅く、いろいろ体験させる感じです。
従って、レッスンした内容をきちんと理解し
復習してもらうためには、この本だけでは足りない。
ワークなり、何なりでフォローする必要があるのですね。
そもそも、ピアノスタディのカリキュラムは
『読む・弾く』より
『歌う・聴く・表現する』ことに重点を置いていますから
そういう意味ではグループレッスンに近いかもしれません。
4巻や5巻より、1巻が一番難易度が高い本かもしれない。
(教える側にとって)