MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

挙動不審な人♪

2008年07月31日 | Weblog
    

今年のお盆休みは、バッハにひたる
と 決めているのですが
もともと 普段から、バッハは毎日弾いています。
必ず弾いているのが『平均律』で
たまに『インヴェンションとシンフォニア』。

そこで、今回のお休みは
学生時代以来、しばらく弾いていなかった
バッハの「フランス組曲」を 学生時代とは違った切り口で、
もう一度弾いてみようと 思うのです。
   
この『フランス組曲』は
フランスで流行したバロック・ダンス(古典舞踊)
アルマンド/クーラント/メヌエット/サラバンド/
ガヴォット/ブレ/ジーグ
…などが、いっぱい載っています。

今まで バロック・ダンスの講座を受けて、
ステップを習い、実際踊ってみたりしているのですが
アルマンドとクーラントはまだ。
習っていないけれど、どんな踊りなのでしょう。

そこで、このお休み中
ステップを覚えて 踊ってみながら
改めて 弾いてみようと思い立ちました。

『栄華のバロック・ダンス』浜中康子著(音楽之友社)
という本がありまして
いつの時代に、どこで、どんな人が踊っていたか
どんなステップだったかが
結構くわしく載っているのです。

これを 初めて図書館で見つけた時は夢中になって
思わず本を見ながら、ステップを踏んでみたものです。
・・・・・今にして思うと、
ちょっと変な人だったかもしれません。

何しろ 図書館の書棚の間を
分厚い本片手に、曲を歌いながら 行ったり来たりして
ステップの練習 していましたから。

今では、舞踏研究家くらいしか 踊ることのない古典舞曲。
当時の貴族のようには踊れませんが
なんとか 雰囲気だけでも、モノにしたいと思います。


だんだん、目的がずれてきているような気もしますが
がんばります。

舞台本番まで

2008年07月30日 | 音楽教室
     

7月も 後2日ですね。
梅雨が明けた!暑い!
と 思っているうち、あっという間に終わったような。

秋に 発表会があるのですが
3ヶ月で仕上げる計算で 
7月頭に 曲を渡した生徒さん達の、現在の様子。

安心
Sちゃん
既に読譜は終わっていて 最後まで通して演奏でき、
音楽的な追究に入っている
Yちゃん
読譜は完了、片手ずつ丁寧に弾き込んでいる最中

たぶん大丈夫
Lくん
楽譜を渡したばっかり(先日の子です)

大いに不安
Mちゃん
右手だけ、どうにか読譜完了。
左手パートはこれから。

最後のMちゃんは、のんびり屋さんなので
「まだ 2ヶ月あるも~ん」と余裕の様子。
ちょっとは急ぎなさいね。

ぎりぎりになって お尻をたたくのは
本人も私も大変なので、
ちょっと 心構えを変えてもらうことにしました。

私「Mちゃん、本番まであと2ヶ月だけど、
  ちょっとレッスンカレンダー見てくれる?」
     (↑一年間のレッスン日を載せたカレンダー)
M「はーい」
私「8月は、お盆休みがあるよね。レッスン何回ある?」
M「3回。」
私「9月は?」
M「4回です」
私「すると、本番まで レッスンは後7回だけだよね。」
M「え本当だ~っ

『あと7回のレッスンで仕上がるだろーか』
 と いうことに気付いてくれたので
 来週から ちょっとペースアップしてくれそうです。


妖力です

2008年07月29日 | 音楽教室
    
梅雨明けから ほとんど雨が降らないなあ
という事を書いた翌日
関西地方は 洪水警報が出るほどの
大雨に見舞われました。

午前中は晴れていたのに、
午後になると、何やら北の空が真っ暗になってきて
台風のような強い風が吹きはじめ、
まもなく向こうの景色が真っ白に。
大雨というよりスコールのような降りっぷりです。

もっとも 暴風警報は出なかったので
レッスンは普通にありました。

朝、天気予報を見ていなかったらしく
外の天気を見て 仰天し
「洗濯物を入れておいて~
と 電話口で叫ぶ先生

出発する まさにその時間
スコールに当たってしまった先生

生徒さんが この天気で次々に休み
2時間も暇を持て余してしまった先生

と、それぞれ いろいろ影響があったようです。

そんな中
やはり 生徒さんがお休みで、
一緒に 話をしていたT先生。

T「今日、本当に すごい雨ですよね。」
私「日本の気候じゃないみたいですよねー、
  熱帯のスコールみたい。」
T「ところで たまこ先生、日曜に
『ゲゲゲの鬼太郎』やっているの、見ています?」
私「は?

私は見ていませんが、前回の番組では
雨を降らせる力を持った 河童が登場していたらしく

T「雨を降らせるために、歌を歌うんです。
 1番から5番まで歌詞があって、
 5番を歌わないと、雨が止まないんですよー」

で、悪い妖怪が 雨を止ませないために
4番までしか 歌わなかったのだそうな。

T「で、今日、この雨でしょう?
 息子が朝からずっと 河童の歌を歌い続けているもんで
『あんたが そればっかり歌うからやんか!』
 って 言ったら、 本気で信じまして
『5番の歌詞~!!』って 
 あわてて録画したビデオを再生して
 それからずっと、5番ばっかり歌っていました。」

男の子って 素直ですね。

…しかし、どんな歌詞だったのか、気になる・・・

夏の練習風景。

2008年07月28日 | Weblog
     

基本的に 大阪の夏は、
気温が上る・湿度も上る・風が無くなる
の三重苦なのですが
このところの晴れ続きで 湿度だけは 低めです。
まあ、それでも暑いのですけど。

じっとしていても汗がでるくらいですから
自宅での練習は、仕方なく
エアコンを28度に設定して つけています。
(↑ 冷房が 苦手。)

ピアノの練習は これで丁度よく
汗をかくとしても、椅子に乗っている部分くらい。
タオルでも敷いて座れば、快適です。

一方、バイオリンの練習は
肩とあごの間に 楽器を挟んだ状態ですので
ずっと弾いていると、ここが蒸れてきます。
薄手のハンカチでは すぐに湿ってしまうので
大きめのガーゼハンカチを 軽くたたみ、
楽器と体の間に挟んで、汗から楽器を守りますが
今度は すべりやすくなって、楽器を支えにくい。
無理に力を入れて支えると、首にきます。
仕方なく、休み休み 練習。

夏は これからだというのに
 早く秋にならないかなあ と思ってしまいます。
(そして冬になれば、早く暖かくならないかなと
  思ってしまうわけですが。冷え性だから。)

あっさりと。

2008年07月27日 | Weblog
    
調律師さん、捕まりました。
人気のある方なので、連絡が取れても
すぐには来てもらえなかったりしますが
今回は、たまたま
私の休みと 調律師さんのスケジュールの空きが
お盆前に ぴったり合いました。ラッキーです

自宅のグランドピアノは、家へ来た新品の時から
もともと華やかな音色だったのですが
時を経るうち「きらきら」に 磨きがかかり
更に、それにムラが出てきてしまいました。
「きらきら」の音の中に
部分的に、にぶーい音色が混じる。
タッチも 違う。

こういうピアノで、レガートに美しく歌おうとしたり
狙ったバランスで 和音を響かせようとしても
コントロールが利かないので
練習中 ストレスがたまってきます。

初め担当してくださった調律師さんは
直そうと努力してくださったのですが
何度がんばっていただいても、改善できない。

で、一度 他の人に見ていただいたら
別の視点から、原因がわかるのではないかと
現在の方に来ていただいたのです。

そうしたら、一回で直ってしまいました。あら?
     
どうも、前の調律師さんは
アクションの動きに原因があると考えて
そこばかり 触っていたようでしたが
実際のところ、ハンマーの先にも原因があり
音色の違いが 弾き方を変えてしまい
アクションにも影響した、という事らしいです。

問題がある時、
原因が一つだけとは 限らないのですね。
いろんな視点で、原因を考えなくてはいけない。

なんだか
レッスンと同じだなあ と思いました。


なかなか捕まらない人

2008年07月26日 | Weblog
    

梅雨が明けてから、みごとなまでに晴れ続きの大阪。
暑いには暑いのですが 湿度が高くないため、
ピアノの音が 綺麗になりました。

特に、教室のピアノは大変不調でしたのに
梅雨特有の 湿気がなくなった途端
すっきり響くようになりまして
(湿度が高い間は ボヨンボヨンの音でした)
全然違うピアノのようです。

さて
「梅雨が明けるまでの辛抱」と思って
自宅のピアノの調律を 待っていた私。
このお盆休みは
バッハ尽くしで過ごす予定ですので
お盆に入る前に 調律師さんを捕まえなくてはいけません。

では いざ。

間に合うか。

2008年07月25日 | 音楽教室
    

秋のピアノ発表会に 
今年は参加しないと思っていた生徒さんが
突如「出る」と言い出しまして

舞台当日まで 2ヶ月ちょい
(しかも お盆休みを 挟む)
何が弾けるだろうかと 本棚をひっくり返し
楽譜を探しまわりました。

すったもんだの挙句
どうにか 候補の曲の中から
納得のいく曲を 選んでもらい、一段落。


さー これからが 大変だ。(私も生徒さんも お母様も)

使えません。

2008年07月24日 | Weblog
        

シェークスピアの「テンペスト」が
ベートーヴェンのソナタに影響したりするように
童話なども、知っておくと
作品のタイトルが、ここから来ているんだな、
と わかったりして、
曲のイメージ作りにも役立ちます。

「あ、出典はこれね♪」とわかっていても
レッスンには使えない知識もありまして。

バスティンのピアノパーティーという本には
「おとぎばなし」という曲が載っています。
    
むかしむかし、魔法をかけられて
カエルになってしまった王子様が
お姫様にキスされたことで
もとの姿にもどりました。めでたし めでたし。
という話を 短い歌にしているのですが

これ、もともとは
「カエルの王様」という童話でして

お気に入りの金の毬を 
森のほとりの池に落としてしまった王女様が、
「お城で一緒に暮らさせてくれるなら」
取ってきてあげる、と申し出たカエルに 出会い
約束して 取ってきてもらうところから
物語は始まります。

実際のところ 約束を守りたくない王女様と
約束は守ってくださいと せまるカエルと
「約束は守らねばならぬ」と王女を叱る王様と
あれこれありまして

最終的に かんしゃくを起こした王女様が
カエルをひっつかみ、壁に投げつけるのです。
すると、魔法が解けて カエルは王子様に。

    
原作の方が リアルで面白いのですが
「対象年齢3才以上」としているテキストには
載せられなかったのだなあ と思いました。

「ピアノパーティー」は アメリカの本なので
英語版の方には どのよう書かれているのか
気になるところです。

情報 求む

2008年07月23日 | 音楽教室
    
昔から 本大好きっ子でしたので
わりと いろいろなジャンルの本を読んできているのですが
小学校低学年くらいまでは
「童話」「世界の名作(小公女とか)」「世界の偉人」
などを 片っ端から読み漁っておりました。

これが 結構、今になって役立っております。

ブルグミュラーの練習曲の中に
「せきれい」というタイトルの曲があります。
結構その辺でよく見かける小鳥の名前なのですが
名前と姿とが結びつかず、イメージできない人がほとんど。

そんな時 よく話すのが、子供時代に読んだ
「ミソサザイとセキレイ」という物語。
      
ミソサザイという鳥は、とても美しい鳴声と
長くてすてきな尾羽を持っていました。
それに対して、セキレイという鳥は
声もパッとしないし、尻尾も短かったのです。

セキレイは、ミソサザイの美声と立派な尾羽が 
うらやましくて うらやましくて
ある日、ミソサザイに向かって こう言いました。
「ねえ、ミソサザイくん。君の声はとても素敵だね。
でも、その尻尾は 長すぎてみっともないねえ。」

素直なミソサザイは、これをまともに受けて
(そうか、じゃあ この尻尾は捨ててしまおう)
と、尾羽を抜いて 捨ててしまいます。
すかさず、セキレイは 捨てられた尾羽を拾いあげ
自分の尾に挿して 逃げ去りました。
ミソサザイが だまされた、と気付いても
もう 後の祭りです。

以来、ミソサザイは 尻尾が短く
セキレイは長い尾羽を持つようになりました。
しかし、いつ取り返されてしまうか心配なセキレイは
ちょっと歩いては ピコピコと尾羽を振って
長い尾羽があることを確認するのです。
    
というお話。
セキレイの ちゃっかりした雰囲気が
曲とよく合います。

問題は、あまりに昔読んだ本なので
出典が何だったか さっぱりわからないこと。
イソップにありそうな話ですが、そちらでは見つけられず。

ご存知の方が いらっしゃいましたら
  どうぞお知らせくださいませ。

しばし休憩。

2008年07月22日 | Weblog
      
ここしばらく、
『コードネーム&コード進行』について
「文章でレッスン」状態でしたが

いろんな意味で 大変でしたわ。

教室での、顔を合わせたレッスンと違って
言い直しは 効かないし
弾いてみせることはできないし(音楽の事なのに)
反応は見えないし
そもそも こんな事ばかり書いていて
読む人が うんざりしていないだろうか…

連続しないで、週に1回くらいのペースだと
気楽だったのですが
それだと 後でまとめて読みたい人が
必要な文を探すのに苦労するし
かみくだいて、少しずつの情報なら
続けて読んでいただいた方が 理解しやすいはず、と
あれこれ考えつつの2週間でした。

それにしても
知っていることと、教えられることとは
「別物」だという事を しみじみ実感しました。

文章として、わかりやすく(なっているとよいのですが)
シンプル&正確に まとめる作業を
毎日 連続でやる、ということが
こんなにも 大変だとは。

レッスンなら、続きを教えるのは「来週」ですものね。
昔の王侯貴族に仕え、毎日レッスンしていた家庭教師って
こんな感じだったのかなあ。
いや それだって、1対1で 顔を合わせていたんだし
これは どちらかっていうと
締め切りに追われる 作家に近いかも。

などと いろんな想像をして過ごした、2週間。