MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

調律

2014年12月12日 | 音楽教室
年末がせまっておりますが
秋口からイベント続きのため
『自宅のピアノの調律を頼むタイミングがつかめない』
という状況でして

こんな音の状態で 年越しするのだけは嫌だ
と 思うものの
これから調律をお願いしても
年内に来ていただく事は無理だろうなあ
と 半ばあきらめておりました。

そんな12月頭
いつも調律をお願いしている調律師さんからメールが。
『ピアノの具合はいかがですか?』

「大変 悲しい音になっております。」

『それは大変、いつ伺いましょうか』

「年内だと、この日かこの日しか都合がつかないのですが・・・」


連絡いただいた3日後という
かなり急なスケジュールで見ていただけることになりました。

念入りに調律し音を整えてもらったピアノ
ありがたいことです。
あまりにひどい音だったので 練習するのが辛い状態でした、
と お話すると

『ああ、そういえば』
贔屓にしてくださっている外国人ピアニスト先生から
やはり調律依頼の電話があるのだそうです。
それも、かなり急だそうでして

海外から日本に帰ってくるなり空港から
『今、帰っテ来マシタ。今カラ来テ。』
今からって、その日に電話してその日に調律ですか?
『そうです、で 行きます。』

そんなに急で、スケジュール大丈夫なのですか?

『そちらは遅い時間でも大丈夫なので、まあ。』

他の予定があってダメな時もあるのでは?

『そうなんですけど、今日はどうしても無理です、と言うと
 ジャア明日 と言われて
 もう、行かないとダメですよね。
 わかりました、明日で と返事すると
 ジャア 明日 朝イチデ
 です・・・。』


音の狂ったピアノでは練習したくない
という気持ちは ものすごーくわかります。
そして
それを決して我慢しないで押し通せてしまうところが
素直というかほほえましいというか
さすがだなあ と。