MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

スタッカートと鉄琴

2009年07月31日 | 音楽教室

ピアノを習い始めて2年くらいのOちゃん。

今弾いている曲は、
リズミカルで可愛らしく、楽しい曲なのですが
『初めから最後までスタッカートが連続』する曲でして
それも
軽やかなスタッカート』が求められます。

これが、Oちゃんには難関でして
いらない力が入りすぎているため
弾き終わると「疲れた~」。

打鍵する時も離鍵する時も、力が入ったままなので
それは疲れるでしょう…

鍵盤から指を上げる時、
手首の力を抜けば もう少し楽なはずなのですが
なかなか力が抜けないOちゃん。

毎回、どうやったら余分な力が抜けるか試行錯誤中です。

        
最近試しているのは『鉄琴』。
鉄琴で、その曲のメロディーを演奏してもらうのです。
ピアノと違って、バチ1本で演奏しますから
ある程度流れを頭に入れて
バチのスティック部分の「しなり」を利用し
ポンポンポンと動かさないと
いい音で鳴りません。

この
バチをすばやく振り上げ振り下ろす感覚
手首のスナップをきかせてスタッカートで弾く感覚
に似ていると思うのですが

これでつかんでくれるかどうか。

フォーレ

2009年07月30日 | 音楽

名曲好きな生徒さんから
「きれいな曲が弾きたい」というリクエストをもらい
じゃあ、これはどうかしらと渡してみたのが
フォーレの『シシリエンヌ』でした。

        
フランスの作曲家フォーレは
1845年に誕生、1924年にパリで亡くなっています。

同時代に活躍していた作曲家は
リスト・ワーグナー・ブラームスから
ドビュッシー・ラヴェル。
私の大好きなラヴェルのお師匠さんでもあります。

ロマン派からフランス近代への橋渡し的存在
といえるかもしれません。

        
実は私自身、フォーレはそんなに弾いていなくて
ピアノ組曲「ドリー」を連弾したくらい。
その連弾の時も、
「聴きやすくていい曲だな」とは思ったものの
「他の作品をもっと弾きたい」とまでは何故か思わず
あまり仲良しにならないまま10年

        
今年、ピティナC級の課題曲に
フォーレの作品が入っていたため
「あれ?こんな曲もあったの?」と見直しまして
それがきっかけで、最近弾き始めています。

生徒さんに「シシリエンヌ」をお勧めしたのも
それがきっかけですね。
何故か、フォーレを弾き始めたことを知らない
私のお師匠さんからも
「フォーレを弾いてみるといい」と勧められ
そういう時期なのかなと思います。

弾きながら、
さすがラヴェルのお師匠さんだ
と感じています。

綺麗な曲だけど
大変さを隠して弾くのが大変―。

三度目の正直

2009年07月29日 | 音楽教室

ピアノを始めて3年目のTちゃん。
ピアノを弾く事が大好き
とてもよく練習してきます。

しかし、発表会に参加してみませんか?
とお勧めしても、親御さんからは
いえ、家はそういうのはいいです~
とかわされてしまい
お断りされ続けること2年。

いろんな曲が弾けるようになったのだから
舞台で弾かせてあげたいなあ。
他の人の演奏も聴いてみてほしいな。

        
最初の年は、発表会の曲を渡す頃にお勧めしましたが、
2年目は、あえて発表会の「は」の字も出さずに曲を渡し
ある程度形になってきた、申し込み締め切り1ヶ月前に
どうですか?

そして今年
テキスト以外の曲も弾いてみたいよね~」と
本人の了解を得て曲を渡してレッスンし
来週締め切りというぎりぎりに
お勧めする理由のお手紙を付けて
発表会申し込み用紙を渡しました。

締め切りぎりぎりまで待ったので
曲はほとんど弾けています。
さあどうだ。

       
翌週
レッスンが始まる前に、
Tちゃん めでたく発表会の申込用紙を提出。
受付のスタッフさんに
この曲を弾くの」と得意げです。

ああよかった

夏の一仕事

2009年07月28日 | 音楽教室

今年もやってきました。
暑中見舞いハガキの季節です。

お中元へのお礼状を書き終えた~
と思った頃に
音楽教室から配布される
生徒さんの人数分のポストカード

今年は春から入れ替わりが激しかったので
住所一覧をもう一度確認しないと
送ることすらできません。

お盆に入る前に書き終えられるかなあ・・・

テキスト変更

2009年07月27日 | 音楽教室

お母さまが「ピアノを習わせたい」と連れてこられた
就学前の生徒さん。

生徒さんは、年齢のわりにしっかりしていますが

本人に、ピアノを習いたいという意思は無い
お母さまがお仕事をされているため
 やる気がない生徒さん1人では
 自宅でのおさらいがほとんどできない

というところが問題です。

初めは、バスティンのピアノパーティーを使って
レッスンしていましたが
ほとんどおさらいできないということは
新しいことをたくさん覚えられないわけでして

リズムと指番号がしっかり頭に入ったところで
テキストを変えることにしました。
        
この生徒さんは
「高い・低い」「右・左」が
まだはっきりわからないので
ピアノの全鍵盤(88鍵)のうち白鍵(52鍵)を
いろんな高さで弾くことが多い
ピアノパーティーでは、おそらくAが限界

鍵盤の音名は、わかってきているので
リズムとソルフェージュ中心に
読譜力をつけていくことにしました。

呉あきさんの本か、オルガンピアノの本
バーナムのミニブックも使えるかな。
いろいろ候補を探索中。

夏の音

2009年07月26日 | Weblog

蒸し暑い夜、窓の外から
遠い花火の音が聞こえてきます

昨日は、大阪市中心部で「天神祭」があり
大川で花火が打ち上げられていたのですね。

もっとも
大阪中心部から自宅までは距離があるので
花火の音が聞こえても、花火自体は小さく見えるだけ。
その花火の音も、近所で子供会のお祭をやっているため
太鼓の音と盆踊りの音楽にかき消されそうです

ちなみに、近所の盆踊り大会で流れる曲。
毎年、変わらないものだなあと思います。
毎年盆踊りの新曲が出るわけではないので
当たり前といえば当たり前ですが

しかし地元の地名が入った「○○音頭」
「炭坑節」(“月が~出た 出たぁ~♪”ですね)
「河内音頭」(関西ですから)
この辺りはもうある程度古典として

アラレちゃん音頭」だけが浮いています。
今のお子さん、もとのアニメ番組を知らないはずですが
毎年、定番でかかる(しかも頻繁に)。

実は新曲があるけれど面倒で
20年以上同じ音源を使い回しているのか
最近ではもう盆踊り音楽は作られていないのか。

『踊れればそれで良し』かな。

雷様も怖くない

2009年07月25日 | Weblog

エレクトーンのデータが必要だったので
楽譜売り場へお出かけ。
久々にMumaを利用しました。
        
購入した後、ふと
去年、落雷で停電してデータが消えた」事件を思い出し
そういう場合、データを無料で再提供してもらえないのですか
と、売り場の方に伺ってみたところ

データ購入の際に出てくる
 レシートを持参していただければ
 データを再提供するサービスがあります

ということでした。

あら、じゃあ去年停電でデータが消えた先生、
レシート持ってきたらよかったのですね

と聞くと

『いえ、これは今年6月くらいからのサービスですので…』

ああ、無理でしたか。

        
レシートによるデータの保障期間は1年間だそうですが
これから、ちょっとは安心できますね。


女の子のお楽しみ

2009年07月24日 | 音楽教室

秋に発表会をひかえて
ロビーでレッスンを待つ生徒さんのお母さま方は
衣装」をどうするか思案中。

今は携帯電話から「お買い物」ができますから
子供用ドレスを扱うサイトに接続して
このドレスは?
着た時の感じがわかりにくいわねー
それにしても高いわね、○千円するの?
いっそ自分で作る?
などと相談しあっています。

時々、これはというドレスがあると
お子さんを呼んできて
こんなドレスはどう?」と確認。

生徒さん「いやや、こんなドレス。」
お母さま「じゃあ、どんなのがいいの。」
生徒さん「花嫁さんみたいなドレス

うん、憧れの衣装だよね。

忘れちゃった

2009年07月23日 | 音楽教室
ハ長調とト長調をしっかり覚え
手元を見なくても弾けるようになっていた生徒さん

音の並びが頭に入って、
どの指のところに名の音があるかがわかっているからこそ
手元を見なくても弾けるようになっているわけで

だからこそ油断していたのですが

久々に音探しゲームをしてみたら
「ソ」を探すのに
「ド」から順番に「ドレミファソ…」と探していました

ハ長調の5指ポジション(ドレミファソ)に置くと
 どこにソがあるかは、すぐわかるのです。

ト長調の5指ポジション(ソラシドレ)にも
 さっと手を置くことができ、
 その時は「ソ」がどこにあるかわかっています。

単品で「ソ」だけ探すとなると、「ド」から探す・・・

逆に、ポジションを把握する前は
鍵盤のどこが何の音なのか
「ド」から探さなくても、瞬時に分かっていたのですが
手元を見なくて弾けるようになったら、忘れている・・・

これからしばらく
鍵盤カードでおさらいです。

予想はしていたけど

2009年07月22日 | 音楽教室

いつも受付に座っているスタッフさんが
都合で急なお休みを取られて
急遽、教室マネージャーさんが代理でいらっしゃいました


いつものスタッフさんおしゃべり好きでにこやかな女性

教室マネージャーさん大きくていかつい無口な男性



教室ロビーに入ってきた生徒さんが
入ってくるなり皆硬直。