MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

燃料は大事

2008年03月31日 | Weblog

音楽関係の講座は
夕方に始まるものもありますが、
どちらかというと
平日の午前中に 催されることが多いです。

これは、参加する先生方のお仕事(レッスン)が 
午後から始まる事が多く
たとえレッスンのある日でも 参加出来る様、
主催者側で 配慮してくれているものと思われます。

まあ、そうは言っても
午前中から レッスンが入っている日もありますし
午前中で終わるはずが、講師の先生に熱が入って
30分~1時間押してきてしまい
途中で泣く泣く 退席しないといけない場合もあるのですが

実際、レッスンのある日の 講座に参加すると
案の定 時間が押してくる
 ↓
終わって即、ダッシュで教室へ
 ↓
レッスン30分前に教室到着、レッスンの準備。


…お昼は?

移動の途中でパンを買ったりして
 教室の 控え室で、大急ぎで食べます。
 さすがに、食べずにレッスンは無理です。

続・バロックダンス

2008年03月30日 | 音楽教室

3拍子の舞曲に
メヌエットとワルツがありますが
違いがはっきりわかるようになったのは
実際に メヌエットを踊ってみてからです。

時代も もちろん違いますが
はっきりと ステップが違うのですよね。

3拍で1つのパターンとなり
基本的に円運動のワルツに対し
6拍(つまり2小節分)で 1パターンのステップとなり
前後に 直線的に移動するメヌエット。

30分レッスンでは ステップを教えていると
演奏する時間が無くなってしまいますが
それでも時々、生徒に 教えています。
踊ると、弾き方がはっきり変わっていくのが
本当に面白いです。

現在 私が踊れるバロックダンスは、
メヌエット・ブーレ・サラバンド・ガヴォット・ジーグ
の 5種類ですが

バッハのインヴェンションには、
クーラント風の作品が よく出てくるので
この舞曲の踊り方を どこかで習えないかなーと
調べていたら
音楽大学の 一般向け講座で やっていました。

以前参加した講座の 続きらしく、
クーラントを フランス風とイタリア風
2種類 習えるようです。


問題は、バイオリンのレッスン日と 重なっているところ。
  さて、どうやって行くかな…

お勉強の基本

2008年03月29日 | Weblog

久しぶりに 
自分の勉強のため 講座に行ってきました。
コンペティションの課題曲になった作品の
演奏ポイントなどについての 説明会です。

10時半に始まって、午後1時終了(予定)。
2時間半の 講座ということでしたが
ピアニストでもある先生の 
演奏を交えた 熱心かつ丁寧な説明
時間は どんどん押してきて、
最後は 駆け足になりながらも 終わったのは1時半。

休憩なしでの 説明会だったので
1時を過ぎたあたりから 
お腹が鳴りそうになって あせりましたが

やさしい初級の曲から、中級くらいの曲まで
和声や 音色、手や腕の使い方
どこに 耳を傾けて 練習すればよいか など
コンペティションのためではなく
普段のレッスンから 心を配りたいような
大切な事を たくさん学べ、
本当に 勉強になりました

さあ、今度は
これを レッスンに生かしていかなくては。

消化不良で 教えるわけにはいかないので
帰ってきてから 復習、復習。


転ばぬ先の

2008年03月28日 | 音楽教室

かなり前に、公園の回転する遊具で
指を挟んで怪我をした お子さんがいましたね。

穴があったら 入ってみたくなる
体が入らなければ 手を
手が入らなければ 指を突っ込んでみたくなる
というのが 子供の心理のようですが

教室でも ぼんやりしていると
思わぬところで 怪我をされかねないので
注意が必要です。

楽器の蓋や 高低椅子のバネに 指を挟みそうになったり

補助ペダルの高さ調整のために かがみ込んでいて
立ち上がる時、ピアノの本体に 後頭部を打ち付けたり

横着にも 椅子に座ったまま 位置をずらそうとして
後ろに ひっくり返ってくれたり
(↑ エレクトーンの子に 多い)

…10年以上も レッスンをしていると
だいたい、子供が どういう行動に出て
どういう事態を引き起こすか が わかってきます。

そんなわけで レッスン中は
前もって 注意するよう声をかけた上で

急に楽器の蓋が 閉まらないよう 
  手を 添えておいたり

ピアノの本体や エレクトーンの蓋の角と
  子供の頭などの間に 手を伸ばして
  直接ぶつけないよう カバーしておいたり

万一 椅子ごとひっくり返られても
  いつでも身体を支えられるよう 後ろで身構えておいたり

フォローの用意をしつつ 見守ります。

欲しい分だけ。

2008年03月27日 | Weblog

うちのクラスの生徒さんの中には
自分で弾きたいと思う曲を 
インターネットで購入・ダウンロードして
レッスンに持ち込む子が います。

その子が 持ってくるのは 大抵
TV番組の テーマ曲なのですが
クラシック楽譜も もちろん購入できます。

考えてみれば
楽譜売り場にも、流行の曲は ピースで売られていますが
少し前の曲ともなると、ピースが売れ残っていなければ
曲集の中にまとめられたものを買うしかなく、
一曲しか 弾くつもりはないのに
いらない曲が載った、厚くて高い本を買うことになります。

それを 思えば、一曲ずつ購入できるシステムって
ありがたいですね。

私はまだ利用していないのですが
その内 利用するかもしれないなあと思っているのが
ミュッセ(MUSSE)という楽譜販売サービス。

必要な曲だけ 選択して注文すると
一冊の オリジナル楽譜集にして宅配してくれる
まさに「欲しい曲だけ」買えるサービスなのです。

面白いのは、アナリーゼ(楽曲分析)が加えられた
『先生のための テキスト』みたいな楽譜も
売られているところ。
コンペティションの課題曲の いくつかが
作曲・音楽理論の先生によって 分析されているそうです。
面白そうですが、これを使ってしまうと
自分で分析する楽しみが減ってしまうなあ…と
買うのを 迷っています。

手間は惜しくないけれど、時間は貴重だしねえ・・
という先生方が 購入されるのかな、これは。
コンペに たくさんの生徒さんを 参加させると、
用意する曲も かなり多くなりますし。

何はともあれ、便利な世の中になったなあ
と しみじみ思います。

お買い物

2008年03月26日 | Weblog

お休みの日を利用して
生徒さんのテキストを物色しに
楽譜売り場へ 足を運んでまいりました。

今まで使っていたワークブックのシリーズが
もうすぐ終わる生徒さんから
「次の本は?早く ちょうだい!」
と 要求されていましたし

年長の生徒さんのために
ちょっと頑張れば弾けるくらいの
易し過ぎない 新しい曲集を、
そろそろ用意しなくてはなりません。

今すぐには 必要でなくとも
この先 使えそうだな~ というような本も
この機会に チェックしておきます。


ついでに、確かに持っていたはずなのに
現在 行方不明のグリーグの作品集を
買い直す事にしました。
後々、行方知れずの本が見つかっても ダブらないように
以前買った本とは 違う出版社で。

…しかし、どこに行ったんだろう、叙情小曲集。

困ったちゃん 列伝 その2

2008年03月25日 | 音楽教室

昨日に引き続き、
『今までレッスンしてきた中で
  大変だった生徒さんは?』
本日は【生徒さん編】です。

よく練習するし、熱心な生徒さんなのだけど
 注意されたことを なかなか直してこようとしない。
 なので、指はまわるけれど 弾き方が雑というか、乱暴。
 「自分は上手い。」と思いこんでいるので手に負えません。
 これで もうちょっと、こちらのアドバイスを
 真剣に受け止めてくれたら かなり上手くなる子なのに…


他の先生から引き継いだ生徒さんですが
 どうも前の先生が 曲が仕上がる度に
 ○する代わり 豪華なシールをあげていたらしく
 「シールは?」と要求され
 こちらで使っているシールをあげると
 あからさまに 『ショボい…』という顔をされる。

音楽的内容の完成度より
 【一回で仕上がる】ところに こだわっているので
 一回で○がもらえないと どうしても納得がいかないらしく
 『○にして~』と泣き叫ぶ。
 「なぜ もう一回となったか」に 
 考えを巡らせてほしいのですが

レッスンに、お気に入りのぬいぐるみを
 大量に 持ってきてくれます。
 大小あわせて20体くらい…
 狭い個人用レッスン室が、より身動き取れない状態に。

私のことを、ポケモンの怪獣と思っているフシがある。
 レッスンは 戦いの場です。

困ったちゃん 列伝

2008年03月24日 | 音楽教室

そろそろ年度末でございます。
というわけで
【この一年間のまとめネタ】 という お題で
同僚の先生方に、聞いてみました。

『今までレッスンしてきた中で
 大変だった生徒さんは?』

まずは【お母様編】。

ピアノを習わせたいけれど
 『強制はしたくないので、無理に練習させない』
 と おっしゃる お母様のお子さん。
 でも、練習しなければ ピアノは上達しないので
 どんどん できなくなっていってしまった。
 これではまずい、と お母様
 あわてて注意し始めたらしいが
 初めから きちんと言っていなかったものを
 今更 いう事をきくわけもなく
 結局 注意するのも嫌になって やめていかれました。

その昔、ピアノを習っていらっしゃったお母様。
 お子さんの自宅の練習を 熱心に見てくださいます。
 それは 大変ありがたいのですが
 ただ譜面だけ追うような演奏に 仕上げてくださるので
 本人が『音楽的に演奏するには どうしたらいいか』と
 考える機会を奪ってしまい
 生徒さん本人が だんだん
 ピアノ嫌いになっていきました。
 現在、「子離れしてください」と お願い中。

『ウチの子は 有名な偉い先生についているので
 こちらの教室で 特に何か教えてもらおうとは思わない。
 ただ、気晴らしに 好きな曲だけやらせたいので
 先生は どんどんマルしてください。』
 と のたまった お母様の お子さん。
 どれだけ弾けるのかと思ったら
 別に上手くもなんともなくて拍子抜け。
 ごく 当たり前の事を注意したら
 むっとした顔をされました。

『ピアノは嫌い。』とはっきり言い
 練習はしない・レッスンも拒否した生徒さん
 親が ピアノを習わせたいだけなんですよね…。
 
送り迎えに 必ず付いてきてくださるお母様。
 ただし、レッスン室には絶対に入らず、
 レッスンが始まると お買い物に出かけ
 終わる頃に戻ってこられます。
 貴重な時間を 無駄にしないため、
 という気持ちは とてもわかりますが
 どうしても レッスン内容について話したい時
 練習の方法について 伝えたいことがある時
 引き止めてお話しすると『面倒くさい』という顔をされるのが
 ちょっと・・・

レッスンを始める時にも、自宅練習の時でも
生徒さんに関わる事が多い お母様方。
味方についていただければ
こんなに力強い 協力者は いないのですが…

再会~

2008年03月23日 | Weblog

受験シーズンも そろそろ終了でしょうか。
新しい学校が 実家から遠い方は
アパートを借りたり、寮に入ったりして
学校に通うのですね。

私が通学していた学校は
幸い 自宅から通える圏内でしたので
その手の苦労は知らずに済みましたが
和歌山・広島 果ては 台湾からの留学生など
地方から来ていた友人らは 大変だったろうなあ と
しみじみ思います。

寮住まいをしていた彼女らも
大学を卒業した後は 皆 地元に戻ってしまいますから
今では会いたいと思っても、気軽に会えなくなりました。
私と同様、母校での講座を受けに来る友人とは
たまに顔を合わせることも できるのですけれどね。

大学時代、大変 仲の良かった友人が
新幹線で2時間くらいかかる所に住んでいたのですが
仕事の都合か 何かで
最近 奈良市内に引越ししてきました。
まあ、大阪の お隣じゃありませんか。

とうわけで
近々 奈良へ、会いに行ってこようと思います。


ちなみに私、大変な紅茶好きなのですが
奈良市内で、『紅茶のおいしい お店
をご存知の方がいらっしゃいましたら
是非 お奨めのお店を お知らせくださいませ

吊られています

2008年03月22日 | 音楽教室

ピアノの演奏に大切な 脱力。
身体に無駄な力が入っていると
がんばって響かせようと 力んでも
かえって 音は響かなくなってしまいます。

大人の場合、鍵盤を そんなに重いとは感じないので
いらない力を抜いてください、と 声をかけると
完全でなくとも、多少力を抜いてくださるのですが
これが子供だと
もともと 小さい手に細い指で、
鍵盤ひとつ下げるのも 大変と思っていますから
力がなかなか抜けないのですね。

鍵盤の上に 構えた時は、上手く力を抜いていても
弾く瞬間、腕やひじ・肩などに 力が入ってしまっている。

本当は 力が弱いからこそ、
身体のいらない力を抜いて、腕の重さを生かした
楽な打鍵を 覚えてほしいのですけれど。


意識して 肩・ひじ・手首 等等の脱力ができるように
時々やっているのが『操り人形ごっこ』

まず、操り人形になったつもりで まっすぐ立ち、
肩から腕全体の力を抜いてもらいます。
関節部分に ヒモが 付いていると思ってもらい
私が そのヒモを 上から引っ張り上げるフリをしたら
他は一切力を入れずに、その部分だけ 持ち上げるのです。

例えば、私が
「ひじ」と言いながら 上でヒモをひく真似をしたら
ひじを吊り上げられたように 上腕を持ち上げるわけですね。
この時 大切なポイントは、ひじの関節はもちろん
手首や 指も ぶらん ぶらんに 
力が抜けた状態のまま 、ということ。

同様に、手首のヒモ・指先のヒモ・・と
引っ張り上げたり、緩めたり。

脱力している状態が わからない子には
私が 直接 上腕部分などを持ち、
力を抜いてもらってから 振り回してあげます。
もし力が完全に抜けていないと、
腕を持っている私の手に 抵抗を感じますし
腕は 不自然な動きをするので
「はい、まだ力が入っているよ~」などと声をかけながら
ぶんぶん 振り回します。

脱力の感覚を 覚えたらからといって、即
自由に脱力できるように なるわけではないのですが
『自分の腕は、結構 重たい。』
これに気付いてもらえれば、とりあえずは目的達成です。