MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

やることはやります。

2011年06月23日 | 音楽教室


お姉ちゃんがピアノを弾いている姿を見てきて
「ボクもお姉ちゃんみたいな曲が弾きたい!」
と習いに来るようになったXくん。

とても優しい、素直な男の子で
いろんなイメージを言葉で伝えると
それを一生懸命表現しようとがんばってくれます。
習ってちょうど1年くらいですが
新しい曲を 何のアドバイスもなく課題に出しても
ただ音とリズムを正確に弾くだけではなく
自分なりに表現を工夫してくれるようになりました。


現在弾いているのは「気まぐれなロバ」という
フランスの作曲家による小品でして
最初の長調の部分は 胸を張って得意気な感じ、
短調に変ったところは、何か不平を言っている感じです。

その短調の部分にsf(スフォルツァンド)が出てくるのですが
Xくん、勢いよく弾き過ぎて どうも音がきつくなる。

この部分(短調)のロバさん、
「荷物が重いー」とか、上り坂で疲れてきたとか、
ぶつぶつ文句を言っているみたいだよね。
でも、かんしゃくを起こしているわけではないと思うのよ。
…Xくん、 『ちゃぶ台返し』って知っている?

『ガシャーンって机をひっくり返す、あれ?』
そうそう、それです。よく知っていたね(彼は小学3年生)。

そのsf(スフォルツァンド)を乱暴に弾くと
まるで
「やってられるかー!!!」って
荷物を放り出したように聴こえちゃうのですよ。

「疲れた!もうやってられるか!」と口では言っているけれど
言っているだけで、投げてはいない
そんな感じで弾けるかなあ?

~♪♪♪

不満大爆発だけど、仕事は投げ出さないロバさんになりました。

えらい、えらい。

誰も弾かなかった曲

2011年06月18日 | 音楽教室


生徒さんとのおしゃべりは様々です。
中学高校生くらいの女の子だと
好きな先輩、気になる同級生の話もちらほら。

そんな中
『すごくショックな事実が判明した!』
と のたまったLちゃん。
一体何がわかったの?
『自分が好きな子を、友達も好きだってわかった!』

でも、それはLちゃんが好きになったくらいだから
他の人も、その人を好きになる可能性はあるわけで
困ったことになったと思うのはともかく
驚くほどのことではないのでは?

いや、目立つとか格好いいというタイプではないし
 こんなのを好きになる物好きは私しかいないと思ったのに!

…えらい言われようだ…

もっとも、心理的にはちょっとわからないでもないです。

現在、発表会やコンクールのための選曲中の私

【目立つ・格好いい】いわゆる発表会の定番
有名タイプの曲はなるべく避け
【あまりメジャーではないけれど魅力的な曲】を
探索しております。

今まで発表会で弾かれているのを聴いたことがないけれど
弾いてみると、面白い!という曲を見つけると幸せ。
そして、それを舞台で聴いた他の生徒さんや講師さんが
『あの曲、いい曲ね!』と感じてくれたらバンザイです。

逆に、今までスルーしていたのに、
魅力的に演奏されているところを聴いて
しまった、見落としていた!と悔やむことも。

『誰も気付いていないけれど、磨くと光るタイプ』
を見つけて磨き輝かせる楽しみ。
『第一発見者は自分』って嬉しいのです。

LEDライト

2011年06月16日 | 音楽教室


『節電』という単語にすっかり慣れた毎日ですが
関西でも節電をお願いします、と関電からお知らせが。

確かに音楽教室という場所は
計画停電されてしまいますと
エレクトーン・その他音響機器が使えない上
外光の入らない防音室など真っ暗闇となりますので

節電でしのげるなら、その方が助かります。

いつぞや
ゲリラ豪雨&落雷による停電で
教室が真っ暗になったことがありましたが

あの時は
非常用に持ち歩いていたマグライトが大活躍して
何事もなかったようにレッスン続行
(何で先生そんな物持ち歩いているの?と聞かれましたが)
冷房が止まってしまうことと、換気に気をつければ
ピアノはなんとかなるなあ
と思ったものでした。

あの時活躍したマグライトが、今年とうとう壊れまして
いざという時のために新しく購入しようと調べましたら
今、LEDライトの懐中電灯の需要が多く
ものすごく品薄になっているのですね。

今回の震災と、その後の停電などのため
非常用に新しく購入される方が多くなり

おかげで

予想以上に明るくて使いやすいとか
この製品は思ったほど明るくないとか
コンパクトで携帯しやすいとか
電池交換が容易かどうか
スイッチの操作のしやすさなど

情報充実で大変助かります。

さて、どれを買いましょうか…

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2011年06月10日 | 音楽教室

すっかりご無沙汰しております

最近忙しいせいか、どうにも体がだるく
でもレッスンの時だけは元気にしていますので
終った後 反動でぐったり、を繰り返しておりました。
どうも調子が悪いわーと思っていたのですが

鉄剤を飲んだら あっさり元気になりました

ただの貧血ですね。

                 

さて
春先の生徒さんのレッスン枠変更も落ち着きまして
新しい生徒さんとの出会いもあったのですが

生徒さんとの信頼関係って
もちろん指導力もあるのでしょうが
どれだけ生徒さんの気持ちに寄り添えるかが大きい
と あらためて感じています。

生徒さんの調子がいい時
問題なくレッスンが進められる時ではなく

生徒さんが壁にぶつかってしまっている時や
練習できない時(あるいは やる気が出てこない時)

解決するためのアドバイスも もちろん有効ですが

『そうだよねー、ここは難しいのよねー。』
『気持ちが乗らないこともあるわよね。』

と、ただ気持ちに寄り添う一言が生徒さんを元気付け
がんばろうという気持ちになってもらえたりします。


講師になったばかりの頃は
『励ましの言葉』は出ても
こういう言葉って出なかったなあ、と
不思議な気持ち。

これが大人になったという事?(今頃)