MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

善人とは言いがたい

2011年09月19日 | 音楽教室


最近、ドビュッシーを弾く生徒さんが多く
レッスンのかたわら エピソードなどを話しております。

子供の領分』の中に
ゴリウォーグのケーク・ウォーク」という曲がありますが
この『ゴリウォーグ』ってナニ?という話になりました。

『ゴリウォーグ』は19世紀のイギリスの絵本に出てくる
黒人の操り人形の名前でして
物語の中では脇役さんなのだけれど
もじゃもじゃに逆立った髪や
まん丸の目、赤くて大きな唇
ぎくしゃくしたユーモラスな動きが愛嬌たっぷりで
とても人気が出たのですね。

たぶん、ドビュッシーの愛娘のシュウシュウも
この絵本を持っていたんじゃないかなあ。

生徒「へえー、ドビュッシーって娘さんがいたんだー」

そう、ドビュッシーは最初の奥さんを捨てて
駆け落ちした事があるんだけど
その駆け落ち相手の女性との間に生まれた女の子が 
『シュウシュウ』なんだね。
ドビュッシーは、それはもう溺愛していたみたい。

生徒「…駆け落ち?」
えーとね、ドビュッシーは
女性とのお付き合いについては
ちょっと大雑把というか、誠実さに欠けるところがあって
同棲している恋人がいるのに他の女性と婚約したり
奥さんがいるのに 他の女性と駆け落ちしたり
という事をしちゃったみたい。
でも、このシュウシュウのお母さんである女性とは
最終的にちゃんと結婚したんだよ。

生徒「前の奥さんと離婚して!?ひどーい!」
あわわ、ドビュッシーがどんどん酷い奴に。
(いや、否定できませんけれども)

自己中心的な芸術家が
女性との交際についてはだらしないけれど
たった一人の娘にはデレデレだった、という
『ほほえましさ』を伝えたかったのですが

無理でした。

身が2つ欲しい。

2011年09月14日 | 音楽教室


行きたいと思ったら、
そして その時点で予定が空いているのであれば
即チケットを購入し、予定は死守する。

昨年の秋、半年先の公演のチケットを購入し
今年の2月聴くことができた
アンドラーシュ・シフのリサイタル。
チケットを予約する時には
大丈夫だろうか、行けなくなったらどうしよう
と不安だったものの
他の予定が入ることなく、無事コンサートに行くことができ
幸せな時間を過せました。

人間、どうしても行きたければ
何としても行くものですね。

これに味をしめまして
今年は少なくとも あと2回、
ピアノリサイタルを聴きに行きます。
9月に、ケマル・ゲキチ
12月に ジャン・マルク・ルイサダ

カツァリスさんの公開レッスンも行きたいのですが
これがレッスンのある日…
終ってダッシュで移動すれば間に合う?
中之島国際音楽祭も もうすぐ。