MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

本物は動きません

2012年05月30日 | 音楽教室
ここ数年 私が
ピアノレッスンの導入テキストとして
よく使っているのは

オルガンピアノの本(ヤマハ)
バスティン ピアノパーティー(東音)
ピアノスタディ(ヤマハ)
などですが

音符が読めるようになり始めた生徒さんにとっては
やはり『知っている曲が弾ける』のが嬉しいものですから

こいのぼり・きらきらぼし・ふしぎなポケット
など 知っている歌がたくさん載っている曲集として
「ピアノひけるよジュニア」(ドレミ)の1~3巻
を 並行してよく使います。

この1巻をずっと弾いてきた4歳の生徒さん
最後の1曲を残すだけになりましたが
この最後の曲が 何故か
「赤い河の谷間」

4歳では 知らない子の方が多いですよねえ…(日本では)

ひょっとしたらメロディは 聞いたことがあるかもしれない。 
でも 歌詞は知らないはず。

一応、歌詞は 付いているのです。
サボテンの花咲いてる 砂と岩の西部~
夜空に星が光り オオカミ鳴く西部~♪
4歳児には わかりにくい言葉が多い…

とりあえず、歌の意味を説明してみようと

アメリカという国には西部と呼ばれる場所があってね、
そこは 草も木も少なくて
砂と岩だらけの場所なのよー

と ここまではイメージを持ってもらえました。

が「サボテン」が わかってもらえない。
イラストにサボテンの絵はあるのですが
リアルに見たことがない植物
わからないですよねえ。

うーん うーんと 頭をしぼって

あ、そうだ。
4歳くらいなら、NHKの子供向け番組を見ているはず!
と気付きまして
みいつけた!のサボさんを知っている?」
(NHK Eテレのキャラクター)
と聞くと、
「知ってる」との答え。
しめた。
あのサボさんが サボテンなんだよー
で 納得してもらえたのですが

後々 よく考えてみると
あのキャラクターが そのまま
西部のあちこちに立っている姿を想像し
かなり不気味な情景の歌になってしまったと
気付きました。

一応、本物のサボテンは木と同じで
サボさんみたいに動いたりしゃべったり歌ったりしない
とは 説明してあるのですが


マンホールのフタ

2012年05月16日 | 音楽教室
メインテキストとしてよく使用する
「バスティン」シリーズは 
早い段階から全調を学ぶ本なので
調号も 早くから
♯(シャープ)4つ
♭(フラット)5つくらいまで習ってしまいます。

それぞれの調号が増えていく順番を
♯ ファドソレラミシ、♭シミラレソドファ、
と まる覚えしてしまうのですが

では、シャープ(♯)の付く順番は?

『しみられそどふぁ!』
それはフラット(♭)の順番です。

順番は覚えているけれど
『どっちが どっちの順番か』を勘違い
が 結構、よくあるのです。

そんなある日
ある用事で宝塚方面の
川西へ行ってきたのです。

ここには「みつなかホール」というホールがあるのですが
そこへ向かう途中、ふと足元に目を落とすと
  • ♯調号.JPG

おや シャープの調号。

これ いいなあ。
レッスンに向かう道々にこれがあったら
出だしのファドソ、だけでも覚えますよねえ。

惜しむらくは ト音記号が無い事ですが

近所のマンホールがこれにならないかなあ

と じーっと見入るアヤシイ人になっておりました。





連弾

2012年05月10日 | 音楽教室
企業系音楽教室でレッスンしていますと
発表会・コンクール等
イベントへの動員を求められるところがあります。

参加すること自体は 悪いことではないですが
それに振り回されてしまうと
何のためにピアノを習いに来たのだか
という事になってしまうので

時々
このイベントに参加することが
その生徒さんにとって
『いい経験』になるかどうか
参加したことがある生徒さんでも
『今回も参加すること』がプラスになるかどうか

冷静に考えるようにします。

その結果
今年は コンクールに参加する人がゼロになるかも
という結論が出まして
教室の上部から文句を言われるかもしれないのですが

今年の私のテーマは
「音楽の楽しさを再確認」なので
手始めに【連弾】をたくさん取り入れていく予定なのです。

どちらかというと ソロで弾いてもらうばかりだったもので
私自身、連弾は久しぶり。

真剣に息を合わせて
1つの音楽を作り上げる楽しさを伝えられるように
がんばらねば。