MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

毎年 恒例

2008年05月31日 | Weblog
今年も青梅の出回る季節が 巡ってきました、。

我が家では もはや恒例となった梅酒の仕込み。
昨年に続き、今年も漬けます。

1キログラムの青梅を、今年は ブランディーと氷砂糖で。
置き場所は 昨年と同じくグランドピアノの下です。
これで秋まで(私の練習を強制的に聞かせながら)
寝かせます。

おいしくなあれ

それにしても、今年は 何の曲で育てよう。
去年は 主にバッハとシューベルトとショパンだったけれど。
モーツアルトを足してみるか。

今月のホープ

2008年05月30日 | 音楽教室

今月から 数名
新しい生徒さんが レッスンに来ているのですが
年齢も 性格も 雰囲気も みごとにばらばらです。
いえ、違って当たり前なのですけれど
同時に始めると、個性が一段と際立ちます。

そのうち年長さんの1人が なかなかに手強い。

まだまだ お母さんに べったりでして
まず、こちらを見ない、話を最後まで聞かない。
自分の好きなことだけ話し、したい事だけする。
やりたくないとなったら、絶対に動かない
すごく正直な子です。

レッスンに来る度、何に一番興味を持つのだろうかと
あれこれやってみていますが

どうやら身体を動かしたり、声を出すのは苦手な模様。
でも、音符を書いたりするようなワークは
「あー疲れた」と言いながらも しっかりやります。
それに、指先が器用。強くて、柔らかいのです。

そばに付いている お母様は、やたら恐縮して
『すみません、人見知りで…』と おっしゃいますが
これはもう、絶対に仲良しになるしかない と 
  燃えております。

ミッション完了

2008年05月29日 | 音楽教室

先週 「素朴なギモン」を投げかけてくださった
  大人の生徒さんに

『何故 Aが ラなのか』を

無事、説明し終えました。


専門用語をいっさい使わず
なるべく 単純に、シンプルに。

「なるほど、わかりました」
 の 一言に ホッ。

宙ぶらりん

2008年05月28日 | Weblog


エレクトーンのレッスン(習う方)で 師匠に
「たまちゃんは、練習で腰痛にならない?」と聞かれました。

何でも、昔 師匠は
両足を使ってベースを演奏するタイプの曲が好きで
そんな曲ばかり好んで弾いていたら
腰痛に なってしまったのだそうです。

確かに エレクトーンという楽器は
左足で ベース(足鍵盤)を踏み
右足でエクスプレッションペダル
(強弱やピッチ・リズム・音色などを変化させるペダル)
を操作しますから
身体を支えるのは、椅子に乗せている腰だけです。
右足のペダル操作は、ペダルが支えになることもありますが
両足で 足鍵盤を演奏したら、そりゃ腰にくるでしょう…

毎日 腹筋・背筋運動をして鍛えているのが効いているのか
幸い 腰痛は起こしていませんが
気をつけよう と 思いました。

猫背にもなりやすいし

ヨガとバイオリン

2008年05月27日 | バイオリン

前回のレッスンでも
ボーイングの際 力が抜けきらなくて
微妙に軋んだり、ヴィブラート音になったりしていたので
『脱力して演奏するには どうしたらいいか
に 的をしぼって練習してみました。

鏡を見て、肩が上ってしまっていないか
指やひじに 余分な力が入っていないか
チェックしながら弾く分には すぐ直せるのですが
曲を弾き始めると 
運指や ボーイングのアップダウンに気をとられて
いつの間にか力が入りはじめています。

気分転換に 図書館へ出かけてみますと
たまたま返却棚に、『バイオリン~』と
バイオリンに関係するらしい題名の本を見つけたので
手に取ってみました。

・・・・・
なんだか 
ヨガのポーズをしてバイオリンを構えている人が
写っているのですが。

初めの方から 読んでみますと
バイオリンをよく鳴らすためには
最小限の力で きちんとバイオリンを支えること
と あります。

つまり、いろんな格好で弾いてみることで
きちんとポイントを押さえて支えていれば、
バイオリンを支える力は そんなに必要ない
という事を 証明する写真だったわけですね。

さすがにヨガはしませんでしたが
(いきなりそんな事をしたら バイオリンを落としそうです)
バイオリンを支える部分や あごの置き方に注意して
肩を後ろに引いて 胸を開き
姿勢をよくするように意識して弾いてみると
力が抜けやすいことが わかりました。なるほどね。

今度『立ち木のポーズ』で 弾いてみようかな。

ややこしい。

2008年05月26日 | 音楽
ある人からの 質問がきっかけで
音名・階名について 改めて調べなおしてみましたら

頭がこんがらがってきました。

そもそも ドレミって何だったのかと
16世紀頃の音階・音名・階名について
いくつか資料をあさってみたのです。

そうしたら
ヨーロッパ中世・ルネサンス時代は
{ウト(=ド)・レ・ミ・ファ・ソ・ラ}の6つの階名しか含まない
「ヘクサコルド式階名法」なるものが用いられており
今の日本なら 「ドレミファソラ シドレ ミファ♪」
と 歌うであろう音列を
「ウト(=ド)レミファソラ ファソラ ミファ♪」
と 歌ったらしいのですよ。
(注:全て順に上向する音です。とばしていません。)
{音名表記は CDEFGabcdef}

つまり 本来
「ドレミ」は階名であって、音名ではないのですね。
この時代、半音進行は「ミ・ファ」と歌う習慣だったそうで
{ミ・ファ}{シ・ド}{ラ・シ♭}は 全て『ミ・ファ』です。

現在は 7つの階名による階名法になっているため
音名と階名の数が合い、『ファソラの繰り返し現象』は
起きなくなりました。

よかった、ルネサンス時代に生まれていなくて。

ただ、今でも 英語圏とドイツ語圏では
この「音名・階名」の区別がはっきりしていて
『音名で』歌う時には「CDE~」です。

『ドレミ』を 音名としても用いているのは
フランス・イタリアなどのラテン民族と
現在の日本の大部分、ということになりますね。
(戦時中は「ハニホ~」だったり したらしい)

音名と階名を完全一致させてしまったら(いわゆる固定ド)
何のために音名があるか わからないじゃないか
ドレミを音名として用いる事に
猛反対される研究者もいらっしゃいますが

これまた ドイツ楽譜印刷業者の件と同様
今から 戻すのは 難儀だろうなあ
と 思います。

元はといえば 手抜き

2008年05月25日 | 音楽

イタリア語音名  「ラシドレミファソ」は
英語圏では    『ABCDEFG』 、
ドイツ語音名では 『AHCDEFG』です。
(日本語音名では 『イロハニホヘト』)

英語圏では 『B』の音名が
ドイツ語で 『H』と なるのは何故でしょう?

ヨーロッパでは その昔(11世紀くらいから)
B(ロ/シ)とB♭(変ロ/シ♭)を
♭を使わず(♭記号はまだ無かった)区別するため
一種の 音名文字を用いていました。

どんなのかと いいますと
アルファベットの小文字bから作られたもので
B♭を示す『丸い b』(右の⊃部分の形が丸い)と
B を示す『四角のb』(右の⊃部分が□と角張っている)。

ところが
16世紀の ドイツの楽譜印刷業者は 
「丸いb・四角のb」を印刷する時
ちゃんと特別の活字を作らないで
アルファベットの小文字の bとhを流用したため
(それぞれ 形が近かったというだけの理由らしい)
それが 現在まで残ってしまったのだそうですよ。

印刷業者の手抜きが 
「A(アー)」の次に「H(ハー)」が来るという
不合理な音名法を生み
しかも あまりにも昔から続いているため
今更 直せないでいる というわけ。

ちなみに
ドイツ語音名より先に 英語のコードネームを習った私は

ドイツの人は
B♭に『B』を使ってしまったから
B のところに A~Gの次の『H』を 強引に当てたのかな

と 思っていました。(もちろん ↑これは間違いです。)

素朴なギモン。

2008年05月24日 | 音楽教室


「ラの音が、どうしてAなのですか?」

…確か、中世ヨーロッパで 譜表の第一線を Γ(ガンマ)、
次の音からAと表記した名残だったと思うのですが


「うろ覚えなので、きちんと調べなおしてまいります。」
と 答えを来週まで待っていただくことにしました。

好奇心旺盛な生徒さんでしたので
聞かれるままに
「ト音記号は 何故ト音記号という名前なのか」
「ト音記号は 何故あんな形をしているのか」
というような質問に答えている最中の出来事。

70歳を過ぎたお方なのですよ。
でも、子供以上に 好奇心旺盛で
レッスン中は、質問盛りだくさん。

こういうおばあちゃんになりたいものです。


ルガーノ再び

2008年05月23日 | バイオリン

昨年聴きにいった、ルガーノ・カルテットのコンサート。
会場は、滋賀県大津市のフィガロ・ホールで
電車を乗り継ぎ 乗り継ぎ、出かけていったものです。
演奏も素晴らしかったし、何より
ホールの音響が 素晴らしい。

そのコンサートが 終わった時
ルガーノ・カルテットのメンバーが
フィガロ・ホールの響きを大変気に入って
来年も来てくれる という話が決まったくらいです。

というわけで、
ホールのHPをチェックしたところ
もう、日程が決まっていました。
今年は、フルートの加わったアンサンブルもある模様。

チェロの友人と『絶対 聴きにいこうね』と
早速 チケット予約しました。

ちなみに、前回行った時
地図を持っていても わかりにくい場所にあったため
あやうくコンサートに遅れるところでしたが
今年 HPを見たところ
写真付きの 実に丁寧な道案内が載っていました。

恐らく 私同様、ホールを探してさ迷うお客様が
多かったのだと思われます。


高さ6センチで

2008年05月22日 | Weblog
ここ最近
あまりテンポの速くない
ゆったりした曲を好んで弾いていたので
たまには 違うタイプの曲を と
ショパンの プレリュード集 8曲目
Molto agitatoを 練習してみました。

昔は こういうタイプの曲が苦手でしたが
今では 結構好きになりました。
和声を感じながら演奏していくと
色がうねっている様で、楽しいです。

もっとも しばらく弾いていなかったため
8割~9割のテンポでないと 曲が流れませんでしたが

急に そういう曲を弾いたとしても
日頃 動かし続けている事と
無駄な力を使わない奏法が身についているという事もあって
1時間やそこら 弾いたくらいでは
手はなんともありません。

それなのに
先日購入したばかりの 新しいパンプス
(ヒールが細くて 高いタイプ)
を 履いて 歩いたら
15分くらいで ふくらはぎが痛くなりました。

足の方は 完全に なまけています。