MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

窓際のピアノ

2010年03月31日 | Weblog
自宅は集合住宅です。

引越ししてきて、ピアノを置く部屋を決める時は
どこに置いたら、一番周囲に迷惑をかけないか
という基準で決めました。

部屋が隣接している側は、壁伝いに音が響くので×。
結局、前の集合住宅の時と同じように
ベランダに面した窓際(隣の部屋から一番遠い位置)
となりました。

しかし、この位置
騒音対策としてはベストでも
ピアノや、練習する環境としてはあまりよろしくないのです。

窓が横なので、明るくて開放感がありますが
窓が近いということは
冬は窓からの冷気が、夏は暑い日光が降り注ぎ
 練習する環境としても過酷ですし
激しい温度差を嫌うピアノのためにも
 なるべく避けたい位置。

なので、せっかく採光の良い位置にも関わらず
年中断熱ミラーカーテンを引いております。

更に、夏場は窓の外にゴーヤを栽培。
暑さ避けもありますが
どちらかというと食い気から植えました。

いわゆる「緑のカーテン」ですが
断熱カーテンに葉っぱの影が映って、
なかなか可愛く、癒されます。

明日から4月。
今年もそろそろ植え時かな。

ご紹介

2010年03月30日 | 音楽教室

去年、友人から
「親戚の子にピアノを教えてほしいと頼まれたので
 お勧めのテキストを教えて。」
相談されたことがありました

彼女は、ピアノを弾きますが
ピアノの先生をしているわけではないので
誰かに教えた経験はありません。

「最初の段階だし、適当でいいよね」と言っていたので
それはさすがに『違う』と突っ込み、
その後どうなったかと気になっていたのですが

先日、久しぶりにその友人と会いまして
たまさん、やっぱり先生紹介して。」
と言われました。
(ということは、彼女は教えていなかったのですね)

『○○駅付近ならベストなのだけどー』

ああ、それならうちの教室もありますけど。

『え?たまさん、そこで教えている?』

はい。

『じゃあ、たまさんに頼んでいい?』

いえ、その方が通えるような時間帯は
枠がいっぱいなので無理です。

でも
そういう小さい生徒さん向きで
【人柄でもレッスン面でも安心して任せられる先生】なら
ご紹介できますよ?

是非にと、頼まれました。

入会金がお安くなるとか
優先的に入会できるというような特典はありませんが。

お外は今

2010年03月29日 | Weblog

先日お花見をしてきたばかりで
すっかり「春」気分でしたのに

本日の大阪、午前中は
なんだかビシビシ激しい音がするなあと思ったら
雹が降っていました

その後青空が広がり
あれは一時的なものよね、傘はもういらないわね。
と表に出ると、細かい雨がパラパラ。

さて
今日のレッスン、ダウンコートを着ていくことは決定ですが
傘はどうしましょう。折りたたみか、長傘か。
降っても、ザンザン降りは無さそうですが。

結局長傘を用意して出勤。
行きは晴れていました。

レッスンを始めて、何回か生徒さんに天気を聞くと
「降っています」「今、パラパラです」「やんでいます」
と、かなり気まぐれなお天気の模様。

日が暮れ始めた頃
「外はどう?また雨が降っている?」と尋ねると
「雪が降っています」

もう後2日で4月だというのに、ですか

帰る時には 吹雪になっていました。
槇原敬之さんの『3月の雪』を思い出しつつ帰宅。

ピアノとオルガン

2010年03月28日 | Weblog
京都で古いオルガンをいくつか見かけた時
一緒にいた友人から「たまさん、弾いてー」と言われ
私も弾きたかったものの
先客のおじいさまが独り占め状態だったため
結局弾けませんでした。

しかし、後からふと思ったのですが
弾けたとしたら、何を弾いたかな?

電子オルガンの一種【エレクトーン】は弾いているけれど
昔のオルガンとは全然違う楽器になってしまっているし
ピアノの曲は奏法的に向かない

そもそも、ピアノの曲をいきなりオルガンで弾いたら
  ちゃんと暗譜できている曲でも
  音色の違いに、一瞬わからなくなりそうな気がします。

で、帰宅してから
エレクトーンでオルガンの音色を呼び出して
実験的に弾いてみました。
            
日頃ピアノで弾いているバッハの『平均律
エレクトーンの鍵盤で足りるかな?と心配しつつ
下鍵盤で演奏してみたところ
全然問題なく、足りてしまいました。
(エレクトーンの下鍵盤は4オクターブ・49鍵)
昔のピアノって、鍵盤が少なかったのだなあ。

弾いた実感としては
やはり、感覚が違い過ぎて
フレーズの歌い方も、音の長さも
かなり変えて弾かないといけないのだなとわかります。

それからピアノに戻って演奏した時の違和感といったら。

京都満喫

2010年03月27日 | Weblog

久々の上天気。
年度末の教室休館日。貴重なお休みなので
今日はお散歩日!と前々から決めていたのです。

京都御苑の南をスタート地点に
周囲の古い西洋建築や老舗を巡り
お花見もしてしまおう!という欲張りな企画。

この日まわった場所
八百林(御所南西の果物屋さん)
聖アグネス教会(明治31年建築の教会)
京都府庁旧館
護王神社
とらや
(和菓子の老舗)
本田味噌本店
御苑の桃林と北の桜のあるエリア
野呂本店
(北東の漬物屋さん)
梨木神社(染井の名水で有名)
新島旧邸(同志社大学創立者の旧宅)
村上開新堂(京都最古の洋菓子屋さん)
田毎(明治元年からのお蕎麦屋さん)


ちなみに、古い建物には
古い楽器が置いてあります。

聖アグネス教会には、パイプオルガンと、
足踏み式オルガンの2つが置いてあります。
これ、礼拝の時演奏されているのでしょうね。

京都府庁旧館の二階には
骨董品のような、カワイのアップライトピアノ。

新島旧邸には
夫人が使っていたヤマハの古いオルガン。
これは、見学者が自由に弾けるのです。
ただし、この日は1人のおじいさんが どっしりと居座り
ずっと賛美歌を弾いていらしたので触れず。

いや~満喫いたしました。

名曲でさようなら

2010年03月26日 | 音楽教室

3月は卒業・別れの季節。

小学6年生・中学3年生は4月から中学生・高校生。
生活のリズムが大きく変わる時期ですから
ここが一つの境目です。

小学6年生の生徒さんの1人は、年明け早々
「中学生になったら忙しくなるし
 部活をやりたい、ダンスも習いたいので
 3月いっぱいでやめます」
と退会届けを出されました。

            
自分でやりたい事を見つけたのなら
それは応援したいので、
気持ちよく見送ろうと思いましたが

彼女にとって『ピアノを習いに来てよかった
という感動があったのかどうか

手応えがとても薄かった事だけが心残り

練習はさぼらず、でも特別には頑張らず
弾きたい曲はない?と聞いても「別に・・・」。
基本姿勢は「受身」で、
ほめてもひっそりと喜ぶタイプ
淡々とレッスンに通ってきていて
まあ、こういうきっかけでやめるかも
と予想はしていましたが

せめて最後の最後くらい
音楽の楽しさをはっきりと感じている姿」を見たい。


今回、本当に弾きたい曲はない?と
食い下がって聞いてみたところ
エリーゼのために』に反応しました。

発表会が終わるまでは、余裕がないでしょうから
レッスンできる期間は実質1ヶ月。

譜読みして、ただ弾くだけなら弾けるでしょうが
弾く以上は、やはり
「人にお聞かせできる」ところまでいきたい。


『名曲』ってすごいな、と思いました。

ひそかに憧れていた曲だけに食いつきが違います。
お母さまがびっくりするくらい練習したらしく
レッスン最終日、素敵に演奏してくれました。

演奏し終えた彼女は、初めて
とっても嬉しそうな満足顔」。


ピアノが楽しいという気持ちのままでやめるなら
きっと、いつかまた再開してくれる。

そう信じての「さようなら」です。


自由の責任

2010年03月25日 | 音楽教室
原典版の楽譜を使うことが増えてきてから
生徒さんの弾く曲に対しても
かなり自由に考えられるようになりました。

昔は「ここまでスラー、ここはスタッカート」
と楽譜に書かれていたら、
その通り弾くように意識してもらいましたし
模範(?)奏してみせていました。

でも、本来無かったスラーやスタッカート

それこそ、バロック作品ともなりますと、
本によっての差が とんでもなく広がりまして
この本ではノンレガートなのに
あちらの本では1フレーズのレガート奏
そちらでは2つのフレーズのレガート奏
演奏への指示が、てんでバラバラでして
教える側にとっても、ややこしいことこの上なしです。

近現代は、作曲家がかなりきっちり「こう弾け」と
書き込んだ楽譜なので、楽譜の指示は厳守してもらいますが

古典派くらいまでは、
「あなたがそう弾きたいならどうぞ♪」
と、かなり生徒さんの自由に任せるようになりました。

            
ただし、条件があります。
「なんとなくつなげる、なんとなく切る、は禁止。」

このフレーズは絶対一呼吸で弾きたい
このフレーズは軽やかに1音1音弾ませたい

そういう意思を持って弾くなら
楽譜と違っていてもOKなのです。

ここはハ長調で弾きやすいからレガートで
ここはト長調で弾きにくいから、切って弾く

そういう理由で変えてしまうのはNG。


不思議なことに
自由にしていいよ、と言った方が
生徒さんは、むしろ楽譜をよく見てくれるし
あまり勝手に変えないで弾いてきます。

自由であることは、自分の弾き方に責任を持つこと。

それが大変さでもあり
楽しさでもあるのですよね。


手遊び歌

2010年03月24日 | Weblog

今週、東京に住んでいる妹が
1歳になる姪っ子を連れて遊びにきています。

育児疲れでよれよれになったママの疲れを取るべく
手の空いた時間は姪っ子と遊んでいるのですが
(その間にママは休憩)

ところで
今の赤ちゃん用玩具って、凝っておりますね

一見分厚い絵本のようですが
開くとボタンが付いていて
お寺の和尚さんがかぼちゃの種を蒔きました
などと、歌と音楽が流れる仕組みになっています。
6個ボタンがついていますから、6曲のレパートリー。

姪っ子の大変なお気に入りでして
しかも、その日その時のブームがあり
同じ曲ばかりエンドレスで押し続けるので
延々、歌のお姉さん状態で
振りをつけて一緒に歌うのです。

思ったよりも体力が要ります。


昨日のブームは「パンダうさぎコアラ」でした。

今日一日、頭から離れません。

脱線のあと

2010年03月23日 | 音楽教室

レッスン中、ふとした時に説明しながら
こうこう、と連絡用のノートに
絵やポイントとなる単語をかき込んだりします。

            

荒野のバラ」を弾いている生徒さんに
これは野ばらだから、お花屋さんで売られているような
大輪の八重咲きのバラではなく
苺の花みたいな、一重のシンプルな可憐なバラでねー
と描き描き。

            

変ホ長調の「変」は、平安時代から使われているのよー。
当時の音楽は中国から入ってきているから
音名は「」とか「」というように漢字なのね。
もともと五音しかなかったところに、半音低い音を足すため
変の字を付けて「変宮」というようにしたわけ。
と、「変ホ長調」の横に ささっとメモ。

            

レッスン中、外から
妙に甲高い、作ったような話し声が聞こえたので

私 「あら、オヤマみたいな声がする」
生徒「オヤマ?
私 「知らない?歌舞伎で女役をする人を指すのだけど。
  昔、歌舞伎そのものは阿国という女性が始めたのだけど
  風紀上よろしくないということで、
  女性の役者が禁止されたのね。
  でも女役がなくては困るから、
  男性が女役をするようになったの。
  だからといって、そのまま野太い声で演じるのもアレなので
  セリフはちゃんと高い作り声で言うのよー。
  こういう漢字を書きます。
女形(おやま)」とメモ。

            

ふと気が付いて見直すと
生徒さんのノートには
バラのイラストと「変宮」「女形」の字が散らばっています。

私 「…このノート、お母さんは見ないよね?
生徒「いえ?たまに見ます。この花の絵は何?とか聞かれる」
私 「女形は消しておこうか…」
生徒「え?残しておいていいと思いますけど。」

お母さま、不安になっていないとよいのですが

春休み

2010年03月22日 | Weblog
   
さしあたりの山(バイオリンの発表会)を越え
祝日振り替え休日の本日
ありがたく寝坊させていただきたいところですが
せっかくのこの晴天

洗濯物と布団を干したい

で、朝から結局家事三昧です。
夕食の仕込みが終わってから、やっとピアノ。
(さすがに今日バイオリンは弾かない)
ああ、お休みが終わってしまった。
            
音楽教室は「春休み」はありませんが
年間レッスン回数の調整のため
月末に少し、お休みがあります。

ささやかな春休み。
週末、お花見に行ってこよう