MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

演奏会シーズンの悩み

2010年09月26日 | Weblog

もうすぐ9月も終りです。

9月とは思えないくらい、毎日毎日暑かったので
いまひとつ実感がありませんが

しかしようやく涼しくなってまいりまして
10月になると、演奏会目白押し。

東京に比べると、関西の演奏会の数は
どうしても少なくなりますが
それでも10月中は
ラドゥ・ルプー(京都コンサートホール)
シプリアン・カツァリス(グランキューブ大阪)
マウリツィオ・ポリーニ(京都コンサートホール)
のコンサートが。

問題は、全部は行けないことですね。

京都の公演はどちらも平日。
実は、ポリーニが来るという事に気付くのが遅かったので
ラドゥ・ルプーの公演に合わせて予定を組んでしまいました。
さすがに同じ曜日に休みは増やせないので、
ポリーニは、今回は見送り。

カツァリスさんは、日曜日だ
しかも、チケットがお安い
(中之島国際音楽祭のミニコンサートなので)
これなら行ける!と思ったのですが
よくよく考えると

あ、発表会の日にかぶっていた・・・

どうしてうちの音楽教室は
コンサートシーズンに発表会を組むのだ。

毎年の事ながら
これで行けなくなる演奏会が多いのですよねえ。


ぶんぶんぶん♪

2010年09月23日 | 音楽教室

ぶんぶんぶん ハチがとぶ♪
この曲を知らない人に会ったことがありません。
短くて覚えやすく、しかも5指ポジションで弾ける
この曲はレッスンで大活躍。

私のクラスでは
導入期の生徒さんのテクニック練習曲替わり』と
鍵盤の並びを覚えるため』に
どんどん移調して、弾いてもらったり
読譜力を補強するため、楽譜に書いてもらうなどして
活用しています。

            
ところで
この夏、仕事先の教室の一つで
窓の外に蜂が巣を作ってしまいました。

コロコロした姿がかわいいミツバチではありません。
見た目からして怖いアシナガバチです。

暑いので、空調をつけて窓は締め切りですから
部屋に入ってくることは無いのですが
視界の端にぶんぶん飛ぶ姿は不気味。

教室休館日、専門の方に取り除いていただきましたが
なんだか、また巣ができている・・・
現在、スタッフさんが巣に戻る蜂1匹ずつに
殺虫剤を吹き付けて退治中。

信州だったら食材にされてしまうところなのにね。

ともかくも
蜂の活動がなくなる涼しい季節が早くきてくれますように。


カラー

2010年09月20日 | 音楽教室
3歳くらいの生徒さんを教えることが増えまして
ぶつかってしまう壁がいくつか。

「右・左」の把握
「数字」
(数の概念・数字の区別)
「音名」(音名は「歌詞」のようなものだと思っているので、
    シドレと弾いてもミレドと弾いてもドレミと歌う)

そもそも、この年齢のお子さんは
空間把握・形の判別が「でき始める」時期なので
なかなかできなくても何の不思議もないのですね。

だから、発達を待ちつつ
音楽に合わせて体を動かしたり、歌を歌ったりと
音楽体験を積み重ねていきます。

            
鍵盤はドレミの白鍵からではなく
判別しやすい(音名を考えずに済む)黒鍵から導入。
ソルフェージュとしてドレミは歌っていきます。

音名カードを正しい順番に並べることができるようになったら
鍵盤の把握もできてくると思うのですが

1と2の数字の形の区別が難しい生徒さんには
  ドレミの音名カードは(ひらがなで書いてあっても)読めない。

どうしたものかなーと考えて
ふと思いついたのが、色音符の教材です。

もともと読譜の練習として
音名をふる替わりに色を塗る『字を使わない』という考え方。
字の区別がつかない年齢の生徒さんにも
この考え方は使えるのでは?

そんなある日、姪のおもちゃの中にこんなものを発見。

ベビーコロール 12color

赤ちゃん用の、口にしても安全なクレヨン。

色がはっきりしてきれいですし
色音符に対応する色もそろっていますし
しかも、積み重ねられるから
『上がる・下がる』の音の並びが確認できる!


というわけで買ってみました。

うまくいくという保障はありませんけれど
音名カードの替わりに使えなければ、
本来の目的通り「色塗り」に使えばよいですしね。


鉄道と男の子

2010年09月17日 | 音楽教室

今や 当たり前のようにレッスンしていますが
いつの頃からか、ピアノを習いにくる生徒さんの中に
男の子」が増えました。

この『男の子の生徒さん』の中に
鉄ちゃん(鉄道ファン)が多い」と気付いたのは
ここ数年の間のことです。
特に、よく弾ける男の子だと高確率で鉄道ファン
どうして?

そもそも鉄道ファンに男の子が多いから
そういうマニアックな性格がピアノにも向いている

そういえば、作曲家のドヴォルザークも機関車大好き人間で
暇さえあれば駅に出かけていたそうですから
何か、そういうマニアックな部分と音楽と
相通ずるものがあるのかもしれません。

            
ともかく彼らは
電車が好き
(バスは?と聞いたらそれは全然別物です!と怒られた)
近隣のみならず、全国の鉄道路線に詳しい
(どこそこへ行きたいと言うと、路線から本数までご案内)
ダイヤを見ていて飽きない
(新しいダイヤをずーっと眺めて幸せそうです)

最近レッスンすることになった「鉄ちゃん」は
電車のモーター音にまで好みがあるそうで
録音サンプルを聞かせてくれました。

この○○線の、ブレーキで変化していく音がですね
 なんともいえない青色で1番好きなんですよ!

青い音?

音が色彩として感じられるという話は聞きますが
彼の場合はモーター音だけらしい。

            

そんなこんなで、興味深く楽しい彼らのレッスン

問題は
興にのり過ぎてしまうと、止まらなくなるので
レッスンに戻すのが大変な事・・・


やればできます、と

2010年09月14日 | 音楽教室


小学生時代はよく弾いていた生徒さんが
中学生になってからは、勉強にクラブにと忙しく
弾く時間がない~
と、ほとんど練習できずにレッスンへ来ています。

じゃあ、ここでできることと
練習しなくても弾ける方法
を覚えましょう。

というわけで
知っている曲に伴奏を付けたり
変奏して遊んだりしつつ

あわよくばグレードの方につなげていきたいな
と もくろんでいたのですが

その忙しい彼女が、合唱の伴奏を引き受けてきました。

            
同じ曲を、同僚が親戚の結婚式で弾きますが
講師をしているその人ですら
結構これ、リズムが難しい~』と苦戦しておりますのに
弾く時間が無い彼女、大丈夫なのでしょうか。

一応、楽譜を持ってきてもらって
ちゃんと押さえておかなければならない部分と
省いてもいい部分
こう弾くとサマになるなど
いくつかアドバイスはしましたが、どうなることか…

            
ところが ところが。
昨日のレッスンで、ちょっと弾いてもらったら
弾けている
何故?どうやったの?

毎日3時間か4時間弾きました!

思わず
『弾く時間が無かったんじゃ?』と突っ込みそうになりましたが

自力でこういう曲を弾けるだけの力が付いていた
という事に、一安心いたしました。

見直し中

2010年09月12日 | 音楽教室

個人レッスンは、途中で変更しない限りは
担当の先生1人のレッスンを受け続けるになります。
            
1人1人の顔が違うように
その人その人の教え方、カラーがあるわけで
発表会などで、他のクラスの生徒さんを見ていると
「あ、あの生徒さんは きっと○○先生のクラスだ
とわかることもあります。

これ、良くも悪くも、なのですね。

表現力豊かだなあとか、音がきれいだとか
  リズム感がいいなあというような
 『いいカラー』なら良いのですが

ペダルの踏み方が演奏とずれているとか
  ひたすら無表情で淡々と弾くだけとか
  リズム・拍子感が甘いとか
 『あまりよろしくないカラー』が共通していると
ああ、この先生
こういう所にはこだわらないで教えちゃったんだなあと…

他人のふり見て我がふりなおせ
と、言いますが

本当に、自分自身の姿は見えにくいものですから
果たして私の教え方で偏りはないだろうか
見落としているところは無いだろうか
と、反省する機会にもなります。

もちろん、先生自身の弱点がそのまま生徒さんに
という場合もあるのでしょうけれど、

これ、先生の弱点であるとは限らないのが怖いのです。

何故かと言うと
先生が自分の弱点を自覚していれば
「こうならないように」と意識して教えるので
かえって生徒さんは、それが得意になったりするのですよ。

逆に、先生がもともと無意識にできてしまっている部分は
『あまり気にしていなかった』がために見落として
生徒さんの弱点になりやすいような気がします。

『自覚できない見落とし』
これが先生にとって、一番怖いです。

いつの間に?

2010年09月08日 | 音楽教室

9月になってもあいかわらず暑い日々ですが
冷え性予防のため、アイスなど凍ったものは避け
ひたすら西瓜を食べて暑さをしのいでおりました。

ただ
1日に8分の一個」という勢いで食べていたために
家族から「実はこの人カブトムシなのではないか
と疑いの眼をむけられています。

それはさておき

現在、秋の発表会まで1ヶ月を切り
最後の仕上げにかかっているところです。

来月になったら、今度は冬の発表会に向けて
選曲に入らねばならないので
煮えそうな頭をふりしぼってレッスン計画。

引き継いで間もない生徒さん達は
弾けるまでのペースがいまひとつわからないので

今のペースのままで
  余裕を持って早めに決めるべきか

早く仕上げられるように実力を底上げしてから
  短期計画で曲を決めるか


クラブ活動でなかなか来られない生徒さんには
  早めに希望を聞いておかないとー


グレードテストを受けたい生徒さんもいましたが
  今年中に受けられるか、来年の発表会後にするか。


という事ばかり考えていたので
当日まで台風が近づいていることに気付きませんでした

気付いたら、去って熱帯低気圧になっていました。
ああ、道理で風が強かったわけだ。