MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

そろそろ調律

2007年07月25日 | 音楽教室
ピアノという楽器は、
鉄製のフレームに、ピアノ線をきつく張り
それを更にハンマーで叩いて音を出しているわけですから
日が経つにつれ、だんだんと音が狂ってきます。

狂ったのがわかっても、バイオリンなどと違って
自力で調律はできませんから
定期的に調律専門の職人さんにお願いして
狂ったピッチを正常に直してもらう必要があります。


新品のピアノは、まだ弦も伸びやすいので
調律は 半年に1回必要ですが
購入後2~3年ほどで、弦が安定してくると
年に1回の調律で十分となります。

ただし、教室で使っているレッスン用のピアノは
個人宅で使っているピアノと比較にならないくらい
かなりハードに弾き込まれていますので
これは半年1回のペースで調律します。


絶対音感とまではいかなくても
音楽を専門としている先生方は、当然耳が良いですから、
前の調律から半年が経過する頃
(つまり、ピアノのコンディションが最悪な時)
ともなると、皆さん口々に
「…気持ち悪い…酔いそう。」
「聴音しようにも、ピッチが違うしねえ。」
「正しく弾いているのに、間違えて聴こえるよ…」
と言い、
『だから早く調律してください』と
教室責任者の方へ直訴に行きます。