足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1538 ~ 紅く染まったエナガ達 ~

2017年12月08日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.12.2 晴 9℃

観 察 場 所   厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 自然環境保全センターから眺める周囲の低山は、クヌギ、

コナラ、ケヤキ・・・等の落葉樹が多く、スギ、ヒノキ等の植

林地が少ない為か、全山紅葉の盛りだ。

 センター内の大きく成長したイロハモミジの紅葉も今が盛

りで、散りばめられた葉のあるものは太陽光を通し、あるも

のは反射して、周りの物々を紅く染め上げている。

 ところが、同じイロハモミジで在りながら、黄色に紅葉して

いる枝や木があったりするのは何故だろう。

 カエデの紅葉は気温が低くなると、葉の根元に“離層”が

出来、光合成で作られた糖分が溜まり、そこに陽が当たり

と化学反応を起こして、アントシアニンと言う赤い色素が合

成され、鮮やかな赤に葉は染まる。

 ところが、同じイロハモミジでありながら、黄色に紅葉する

木がある。陽の当たらない条件の悪い場所にある枝や木は、

気温が低くなり“離層”が出来ても、光合成の能率が悪く、糖

分の溜まりも少ないのだろう。だと仮定すると、化学反応も起

きずアントシアニンの赤色色素は出来ない中、クロロフィルム

の緑の色素も消える。そこで、現存していた黄色の色素、カロ

チノイドが現われ、葉は黄色に染まると言う事なのだろうか。

紅葉とは不思議一杯、不理解一杯だ。

 紅葉の中、エナガは色々なしぐさを見せ、メジロ、コガラ、シ

ジュウカラ、ヤマガラも、体を紅く染めつつ、隣の木へと移って

行った。

七沢当たりの周囲の低山 今が紅葉の真っ盛り。

♪ 真っ赤だな 真っ赤だな 大きなモミジも 真っ赤だな ♪

♪ きつつき コゲラも 真っ赤だな ♪

♪ みどりの メジロも 真っ赤だな ♪

♪ ♪ おちゃめな エナガも 真っ赤だな ♪ ♪

きいろい カエデ はどうしたの?

はっぱの 枯れた モミジも ありました。