観 察 月 日 2017.12.15.晴 6℃
観 察 場 所 清川村 宮が瀬
湖畔の広場では、クリスマスツリーに電飾が付けられ、毎夜
人々で賑わっていると言う。
今日は“けやきの会”の人達と自然を楽しもうと、林道歩きを
している。山から流れ出した水は路上に広がり、枯葉や落ちた
実を巻き込み凍りついている。
会の人達が欄干にもたれ、下を覗き込んでいる。山からの流
水が作った溜まり水に、カエルが何匹か居るのだと言う。空から
の水面反射を避けて見ると、ヤマアカガエルが水面から顔を出
し、前後の足を伸ばし、体を沈めているが、元気そうだ。
「そろそろ越冬に入る頃だと思うのだが?」頭の中でカエルの
いる情景を何回か展開させてみたが、カエルの気持ちが解ら
ない。
今度は一同立ち止まって、大空を見上げている。高い空をトビ
が互いに円を描きながら舞つている。円を作ったり、崩れて細長
くなったり、旋回する度にトビの姿が小さくなって行く。トビの群れ
は上昇気流に乗って高度を上げているのだ。青空に吸収されそ
うだ。
私は3日前にこの林道を歩いている。湖面に浮かぶ台上にミサ
ゴが居たのを思い出し、双眼鏡を目にすると、同じ場所に今日も
いた。違いは腹面を見せている事だ。
暫く行くと旋回に出会った。「ホントだ。頭から体の下面が白く見え
る」双眼鏡を目にした一人が呟いた。
胸の茶色の帯が細いので、♂のミサゴなのだろう。
湖畔は クリスマス気分。
落ち葉も 落ちた実も 凍りついて・・・
ヤマアカガエル 元気だ。
トビが 何処へ旅する。
今日も ミサゴ が待っていた。
ミサゴが 今日も飛んだ。
けやきの会の仲間