足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1542 ~ ミサゴ が 飛んだ ~

2017年12月26日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.12.12.晴 9℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 ジェット旅客機の後を、少し遅れて飛行機雲が、サルビア

ブルーの空に、白い布を晒しながら進んでいく。

 宮が瀬の上空は空路になっているのか、次々と西に向か

う。高度は1万m付近なのだろう 爆音は聞こえないが、今日

の様に気象条件の合った日には、飛行機雲が教えてくれる。

 ニセアカシアの枝にいるツグミが、飛行機雲を眺める様に、

振り返って空を見た。

 ヌルデが粟粒状の実を、房状に下げている。冬鳥が食べ

た痕もなく、時期が早いのだろうか。

 前方にカメラを持つ2人連れが、日陰の山の斜面にレンズ

を向けている。「フサザクラの枝で、実を食べているらしいで

すよ」とRさんが耳打ちしてくれた。

 体を赤く染めたベニマシコの♂が、まだ未熟そうな実を啄ん

でいる。翼が嘴からはみ出したまましばらく動かしているが、

種子が分離し難いのだろうか。

 湖面を見ると何時もの様に監視台が浮いている。今日もカ

ワウ、アオサギが休んでいるが、屋根状の金具にミサゴが背

を向けて止まっていた。頭を左右に動かしてはいるが、向き

は変わらない。特徴の体下面の白色が見えない。「飛んで

欲しい。羽を広げた姿を見たいわ」とRさん。しばらく行くと

、トビ大の鳥が空を旋回している。

 双眼鏡を目にして、小声で叫んだ。「ミサゴが飛んだ!」

ジェット旅客機に 少し遅れて飛行機雲が・・・

ツグミが 振り返り空を見た。

ヌルでお実は まだ早いのか。

「フサザクラの実を 食べているらしいですよ」・・・

「カワウですよ」とUさん。「頭が白く見えるのは、ミサゴでしょう」とRさん。

背を見せて 止まっていた。「飛んでほしい」・・・・

 声が聞えたように ミサゴが飛んだ。・・・


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