足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1541 ~ 突然のヤマセミ ~

2017年12月24日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.12.12.晴 9℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 林道に入ると、山から浸み出した泉が道路へ流れ出し、此処

のところの寒さで滑らかに凍り、空からの光を青白く写し出して

いる。

 冬枯れの木々を眺めつつ、これと言う鳥も、虫も、草もなく、汁

垂橋まで来た。

 前回この橋を眺めたのは11月28日で2週間前、この日は湖

を囲む山々は深紅の衣を水面に写し、「今年の宮が瀬は今まで

にない素晴らしさだ」と興奮気味であった。それが今日の眺めは、

隧道を囲むイロハモミジの深紅の陰もなく、何処へ消えたのか

裸木が立って居るばかりであった。

 「ヤマセミですよ!」突然Rさんの声、そして指さした。

いつもは、一拍遅れ気味の私も、その瞬間目に入り、レンズが捕

えた。

 「さっきから、キョッ キョッ と鳴き声が聞こえていて、気になって

いたんです。」「それで・・」と私が聞き返すと、「アオゲラ等キツツキ

の声に似ていたし、それもこの山の上の方から聞こえたので、直ぐ

にはヤマセミに結び付かなくて」と・・・。

 直ぐではではないが、崖から略水平に湖面に向かって伸びた木

の幹に、ヤマセミがいた。そして、首を動かし水面や周囲に気を配

り、時折 キョッ と鳴く。「鳴くと、尾があがりますね!」とRさん。

確かに自分の存在を表すには、体全体の力を出し切っているのだ

ろう。、 やがて幹を離れて急降下、湖面を大きく旋回し、青空に向

かって伸びた高木の先端に移動した。

流れ出た泉も 完全に凍りつく。

汁垂橋、隧道は、完全に冬景色。

「・・・山を越して キョッ の鳴き声が・・・・・」とRさん。

「ヤマセミですよ!」

「 鳴くと 尾が上がるのね!」

湖面を 大きく2周する・・・

高木の先端に 移動。眺めがいいのでしょうか?

再び飛翔 入り江の林に姿を消した。


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