観察月日 2022 1.9.晴 10℃
観察場所 山北町 玄倉
6日振雪あり、横浜では10㎝程積もった。西丹沢玄倉ではどう
であったか心配したが、今回の雪は、海側に多く、山側には少な
かった様だ。
玄倉バス停前には雪は無く、眩いばかりの青空、その向うに富
士だけが白く輝いていた。
雪の残っていた、元ビジターセンターの正面に並んで先ずは記
録写真。
冬は日当たりを求めて、丹沢湖を巡る林道を歩く。道沿いの崖面
の草木は葉を落としているが、ノイバラ、サルトリイバラの朱色の
実は秋の名残をとどめていた。
「あれ、ユリの ですか?」と誰かの言葉が微かに私に聞えた。種
を飛ばしたユリのさく果だが、形からしてヤマユリではないが、では
何ユリと自問したが、答えが頭の中で口ごもっていた。
それは随分前の話しだが、丹沢ダムの端まで歩いて行くと、そこは
ロックフィルダムと言う形式で、岩がごろ付く広い斜面に出た。その
斜面全体が、タカサゴユリ(台湾原産の帰化雑草)の花に埋め尽くさ
れた景色が頭に浮かんだからである。
原型のテッポウユリでは、仲間の花粉が必要、種から開花は3年必要。
タカサゴユリは自家受粉で結実、発芽わずか9カ月で開花、1個の種さ
えあれば大群落可能。ところが、長い間咲き誇った各地の大群落で気付
いて見たら消え、そしてシンテッポウユリに置き換わっていたという。
タカサゴの間で何が起きたのか。生命にも関わる問題でもある様だ。
玄倉は、眩いばかりの青空。
残雪を探して、まずは記録撮影。
紅いノイバラの実。
サルトリイバラの実も紅くきれい。
答えが 頭の中で口ごもった。
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