足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1758 ~ コロナの中の監察会2 ~

2022年01月23日 | 植物

観察月日  2022 1.9.晴 10℃

観察場所  山北町 玄倉

 6日振雪あり、横浜では10㎝程積もった。西丹沢玄倉ではどう

であったか心配したが、今回の雪は、海側に多く、山側には少な

かった様だ。

 玄倉バス停前には雪は無く、眩いばかりの青空、その向うに富

士だけが白く輝いていた。

 雪の残っていた、元ビジターセンターの正面に並んで先ずは記

録写真。

 冬は日当たりを求めて、丹沢湖を巡る林道を歩く。道沿いの崖面

の草木は葉を落としているが、ノイバラ、サルトリイバラの朱色の

実は秋の名残をとどめていた。

 「あれ、ユリの ですか?」と誰かの言葉が微かに私に聞えた。種

を飛ばしたユリのさく果だが、形からしてヤマユリではないが、では

何ユリと自問したが、答えが頭の中で口ごもっていた。

 それは随分前の話しだが、丹沢ダムの端まで歩いて行くと、そこは

ロックフィルダムと言う形式で、岩がごろ付く広い斜面に出た。その

斜面全体が、タカサゴユリ(台湾原産の帰化雑草)の花に埋め尽くさ

れた景色が頭に浮かんだからである。

 原型のテッポウユリでは、仲間の花粉が必要、種から開花は3年必要。

タカサゴユリは自家受粉で結実、発芽わずか9カ月で開花、1個の種さ

えあれば大群落可能。ところが、長い間咲き誇った各地の大群落で気付

いて見たら消え、そしてシンテッポウユリに置き換わっていたという。

タカサゴの間で何が起きたのか。生命にも関わる問題でもある様だ。

玄倉は、眩いばかりの青空。

残雪を探して、まずは記録撮影。

紅いノイバラの実。

サルトリイバラの実も紅くきれい。

答えが 頭の中で口ごもった。


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