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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1061 ~ 地下茎に 葉 がある?(ドクダミで見る)

2012年06月26日 | 植物

観察路脇を埋めるドクダミ

一本のドクダミを掘って見ると

対生の鱗片葉が地上茎の方向に

横に伸びる地下茎の鱗片葉は成長する方向へ向いて

鱗片葉を付けている謎は 地下茎の先端にあった。

その先端を 拡大して見ると 「解ったでしょ!」

鱗片葉は地上茎にもある

観 察 月 日  2012.6.8 曇 25℃

観 察 場 所  秦野市 曽屋(くずはの家)

 ドクダミの白い花が観察路の両脇を埋めて美しい。

「昨年は、目立たなかったよね」と、Rさんに言うと、頷いた。

 受講生にも同様の話をし、地中はどんな状態だろうかと聞いて見た。

すると、「地下茎が張り巡らしているだろう」と答えが返ってきた。根で

はなく“地下茎”と言う用語がポンと出て来たのである。

 では、「地下茎とはどんなもの」と問い返すと「・・・・」で、いつの間にか

用語だけが独り歩きしていたのだ。

 維管束植物では、葉を付ける器官を茎と呼んでいる。地上茎には葉が

付いていて、植物にとっては重要な炭酸同化作用を行っている。

 では、「地下茎には葉があるの」と聞くと、「ない?・・」「それでは、茎と

は呼べないんだ」と戸惑いの顔つきになった。

 ドクダミの地下茎を掘り、何の問題意識も持たないで見ていると気付か

ないが、節目には対生に葉が付いている。地上茎のものとは違い、炭酸

同化作用をしない葉で鱗片葉と呼ぶものだ。鱗片葉は地上茎と同様成長

の方向に向かって付いているので、たどって行くと、地上茎は地下茎のど

こを基点としているかが解る。

 それにしても、地下茎は何故炭酸同化作用もしない葉を付けているの

だろうか。その謎は、地下茎の成長する先端にあった。

 


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