足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No. 1416 ~ 6月 宮が瀬の自然 ~

2016年06月30日 | 野生動物

観 察 月 日   2016.6.15.曇小雨 19℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 林道のゲートを潜ると、すぐ頭の上で「ぎゃー」とニホンザルの鳴き声

がした。しばらくその姿を探したが、やがて遠ざかって行った。

 今年の冬には野鳥を写しに何度か来たものの、その後はご無沙汰で、

いつの間にかマタタビの葉が白く染まる季節となっていた。花が咲いて

いると必ず花を覗く事にしているが、ここのは両性花で、黄色い葯の束

の中心に、雌蕊の花柱が線状に、放射状に開出していて美しい。霧雨

の中を行くと、至近の木にサンコウチョウが飛来し、鳴き始めたが、辺り

が暗くて写真に為らなかった。

 道端にはアズマヤマアザミが成育している。葉上にはザトウムシが多く

見られ、雨を避け葉の裏にいるもの、濡れてもいいと葉の表で足を立て

ているもの等それぞれだ。葉上にはバッタの幼生も見られるが、それを

捕食しているザトウムシがいた。細くて長く弱々しい肢、小さな体、毒性は

持っていない様だがクモ同様肉食、昆虫等を捕獲するが不思議だ。今ま

でに、小蛾やヒラタアブをロボットアームの様な細い長い肢で支えながら

素早く歩行しているのを観察した事はあるが、硬いキチン質を持ち、強力

なバネと刺を持つバッタを、捕獲するのはどの様にするのか見たいものだ。

 今日は霧雨の悪天候の為か、鳥の鳴き声も少なく林道のゲートまで戻る

と、再びニホンザルの鳴き声がした。蕾を一杯に付けたクマノミズキに登っ

ている。枝に手を伸ばしているので、蕾が目当てかと思ったら、口に加えて

いるのは、クズの若い茎であった。ニホンザルの群れは、食事をしながら戻

って来たようだ。

小雨降る 小中沢林道。

いつの間にか マタタビは白の季節に。

花が咲いていた。 両性花だ。

バッタの幼生が多い。

雨を避けてか ザトウムシ。

雨にも負けず。

バッタを捕食する ザトウムシ。

再び ニホンザルの鳴き声、クズの蔓を食べて。

群れは 戻ってきたようだ。


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