足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No.1632 ~ 2匹のアナグマ ~

2019年04月29日 | 野生動物

観察月日  2019.3.27.晴 18℃

観察場所  厚木市 不動尻

「Sensei!!」10m程先を歩いていたRさんが、私が顔を

向けるよう、抑えた声で送ってきた。

その時の私は、林道の脇に溜まった落葉の中に育ったフデ

リンドウが蕾を付けていたのでそれをカメラで狙っていた。

私は頭を起し、Rさんの方に目を向けると、早急らしい手の

合図は目に映ったものの、Rさんのすぐ横を走って行くアナ

グマに、引かれる様に焦点が結んでいた。

それは動画の様にゆっくりと走り行く後ろ姿で、相撲取りの

様な丸々としたお尻を振りながら短い足で去って行く姿であ

った。私はその姿を記録しようとカメラを向けた。

ところがその時、「それではないの、こっちに来て」とRさん。

私は去り行くアナグマを目で追いつつ、Rさんの所へ走り寄

った。

するとどうだろう!。山側の斜面の上に、鼻のつんと、顔に

茶色の2本の帯、そこに焦げ茶色の円模様、そして2個の小

さな目が光り、もう1匹のアナグマがいた。

「1匹が先に行ってしまったので、この子は私がいたので着い

て行けず、どうしようかと思案に暮れているのよ」とRさん。私

が2~3コマシャッターを切ると、アナグマはゆっくりと斜面を

登ると、土の中に姿は消えた。そこには巣穴があったのだ。

ついて行けなかったアナグマは、若いらしく、毛並みがキレ

イ、優しい顔に見えたので雌ではないだろうか。

アナグマはキレイ好きの動物の様で、林道から巣穴までの

けもの道は平に均されていて、落葉や木枝、小石等ない。

それと、アナグマの出産は3月中旬から4月上旬と言われる

ので、もしすると、巣穴に可愛い子がいるのかもしれない。

フデリンドウの蕾を撮影していた。

Rさんが 私を呼んだ。

山側の斜面に アナグマが!

ついて行けないで 困っている。

キレイに している けもの道。

その後 不動尻へと向かった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿