2008年6月14日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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「つくるよろこび、ひくよろこび、きくよろこび。」と題したクラシックギターフェスティバルが茨木市で昨日から開かれており、昨日行って来ました。明日(6/15)の日曜日まで開催されているので是非行って見て下さい。お薦めします。
これはギター製作家の松村雅亘さんが仕掛け人となり、茨木市政施行60周年記念・生涯学習都市宣言制定10周年記念行事として市を挙げての大きなイベントとなったものです。これも松村さんのギター文化を皆のものに広げたいという情熱がなし得たものだと思います。彼の人柄と人の輪、協力がこの行事を実現させたんだとひしひしと感じました。プロ・アマを問わずギタリスト、製作家の皆さん、愛好家の皆さんが総勢120名も協力されているそうです。ギタリストも北は札幌から宮下祥子さん、南は沖縄から大城松健さんが駆けつけて初日のコンサートから盛り上げました。これらの協力体制を茨木市が聞いて、大きな予算を計上してくれて市を挙げての大きなイベントとなったそうです。実行委員会には生涯学習センター長や地元ギタリストの北口功さんらが名を連ね、当日も皆さん大忙しの状態でした。

松村さんもヨーロッパ留学経験を持つ方なので、欧米では文化に対する理解、保護・発展の為の協力が得られやすい伝統を持っていますが、日本は比較的文化に対する理解が薄いお国柄で、特にギターに対しては未だに国公立の音大にギター科がないと言う文化的背景であることに不甲斐なさを感じているお一人です。その松村さんが製作家という立場から、ギターを作る喜び、弾く喜び、聴く喜びを皆で分かち合う機会を作ろうと企画されたのが今回のフェスティバルです。

松村さん曰く「ギターもいい音楽に出会い、いい演奏をして貰うことで喜ぶんです。」製作家らしい言葉ですよね。

そしてプロ・アマの製作家が54名も出展しました。
韓国からも8人、メキシコからも1名と国際的です。
毎日それらの展示ギターの演奏会、製作工程展示と解説、そしてプロギタリストによる銘器鑑賞コンサート、6/14は日韓交流演奏会(日本・韓国8人ずつの製作家のギターをプロが演奏)、講演とギター演奏(大城松健さん)、6/15は講演「商品と作品」(松村雅亘さん)と盛り沢山の内容です。

昨日の銘器鑑賞コンサートは次の4人のギタリストによる銘器演奏を楽しんできました。(写真右下)
大城松健  サントス・エルナンデス 
堀内輝生  ドミンゴ・エステソ
岸田智廣  ロベール・ブーシェ
宮下祥子  アルカンヘル・フェルナンデス
これらの銘器紹介と演奏者とのお話を松村さんが司会しながら楽しい鑑賞会でした。松村さん、ありがとうございました。きっと3日間でクタクタにお疲れになることでしょう。お体に気をつけて・・・。


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