2007年5月のブログ記事一覧(4ページ目)-ミューズの日記
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皆さんこんばんは。和泉です
只今ショートスケールフェア真っ只中です!

1階にあるのはほとんどショートスケール。
全部小っちゃくてかわいいです

ギターの入れ替えをしたのは確か先週の金曜日・・・(もう記憶が定かでない
もうすごいバタバタでした!
「ちはー!」と宅配便屋さんがどんどんギターを持ってきてくれるんですが、
置く場所がない!全くない!!

とりあえず3階に上げて、そこで開梱して、1階にある標準サイズのギターを
ケースに入れて、ダンボールを裏の倉庫に押し込んで・・・
8時を過ぎたあたりで私の電池は切れました(笑)

しかしなんとか乗り切ってショートスケールたちは
1階に収まりましたなかなかの眺めですよ

フェアが始まってたくさんのお客さんが足を運んでくださることを
とてもうれしく思います
試奏もし放題なので、この機会にじゃんじゃん弾き比べてみてくださいね

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<あれも聴きたい、これも聴きたい> またまたまたアンヘル・ロメロ

 くどいようだが、またまたまたアンヘル・ロメロさんのお噂を一席。先にご紹介した2枚のLPの出た後随分年が経ってからだと思うが、この写真のレコードが発売された。例によって日本のレコード会社の常で、演奏年代の記載もなければ、発売年度も載っておらず、このときのアンヘルさんの年齢も書いてなければ使用楽器も判らない。しかもこのレコードはアンヘル・ロメロのベスト・アルバムなんだと。つまり、それまでに出たアンヘル・ロメロのレコードの中で、「売れ筋」ばっかり集めて作ったレコードっちゅうわけだ。従って先にご紹介した2枚のLPと曲目が随分ダブっているんだけども、それでもこのレコードでしか聴けないものも若干含まれているので、少しは情状酌量の余地を認めてもいいが、それにしてもたった1・2曲のために1枚レコードを買わせるとは、日本のレコード会社は、ほんとに阿漕なことをするもんだ。
それにしても歌謡曲じゃあんめえし、クラシックのレコードでベスト・アルバムたあ、どうゆう了見なんすかねえ。ギター音楽のファンで、アンヘル・ロメロの過去に出したレコードの中から、どんな基準で選抜しているのか解らねえが「いいとこばっかり」選んでもらって聴きたいという人がおるんやろか?おると思っとるんやろか?おるんやろねぇ。こうしてベスト・アルバムが堂々と売られておるところをみると。

とにかく収録曲をご紹介。
① アルベニス:アストゥーリアス
② グラナドス:ゴヤの美女
③ ソル:魔笛の主題による変奏曲
④ ターレガ:華麗なる練習曲
⑤ トゥリーナ:ガロティン
⑥ ロドリーゴ:ファンダンゴ
⑦ アルベニス:セヴィーリャ
⑧ トローバ:五月祭の歌と夜明けの歌
⑨ セレドニオ・ロメロ:ファンタジア

このレコードで第一のご注目は1曲目のアストゥーリアス。とにかくほんとにギターでこんなふうに弾けるんやろか?と疑っちまうくらいものすごいテクニック。なにしろものすごいスピードで弾いている上、ラスゲアードの後アルペジオに移るのに、まったく間があいていない。とても和音を押さえた後、瞬間に指を持ち替えているとは思えない早業。確かにこのように弾けることは良いことかもしれんが、ここまで鮮やかにやられると、「もう少しやりようがあんべな」と思えてしまう。とにかくパソコンに打ち込んで演奏させたらこうなるんでは、というくらい完璧の完璧。それは4曲目の華麗なる練習曲でもおんなじで、機関銃のようにアルペジオとスケールが打ち出される。次のトゥリーナの曲はレコード会社の訳の解らん基準によって、対であるはずのソレアレスが落選してしまっており、片手落ちなこと夥しい。最後の2曲。トローバと親父さんであるセレドニオの曲は、はっきし言って面白くもなーんともない。ただあっけらかんと弾いとるだけ。なんとも音楽が軽い。重けりゃいいわけではないが、なんとも内容が乏しく薄っぺらに聞える。でも、なんだかわけもなくかっこよくて、きっとこれを目の前でやられると、みんなほれちゃうんやろなあ。

今回のジャケットの写真にあるように、前回ご紹介した2枚のLPのジャケット写真よりも、随分大人、いや充分おじさんになって写っておりまするが、果してこのお年の時の演奏なのかどうか(追加された曲が)よくわかりませぬ。私の聴く限り、殆んど差は無いように感じるところをみると、アンヘル・ロメロさん、「歳をとってもあんまり進歩してなかったのかなあ」と懸念される・・・・といったら角が立つから、「歳を追うごとに元気いっぱい。まさに老いを知らぬがごとく、いつも若々しい演奏を聴かせてくれる、我らがアンヘル・ロメロ!」と言っといた方が身のためやろなあ。最後にこのレコードの解説の末尾にある濱田滋郎さんの言葉をご紹介。
「何はともあれ、当代一流の腕達者であると同時に、“スペイン語で”ギターを弾ける素敵な名手アンヘルの演奏ぶりを、選り抜きの名曲によって味わっていただくとしよう。」
アンヘル・ロメロさん、今回の来日公演、期待してまっせ!
内生蔵 幹(うちうぞう みき)

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皆さん、こんばんは!

皆さんはショートスケールってご存知ですか?
通常は弦長が650mmですが、それより弦長が短いギターを指します。今までに試された事はありますでしょうか?
明日(5/12)から27日(日)までミューズ音楽館オープン2周年記念のショートスケールフェアを開催いたします。なんと!輸入・国産含め36本ものショートスケールが揃うんです。価格は42,000円から168万円まで、スケールは600mm~640mmと豊富です。

私の34年に亘る楽器業界の経験からもこれは世界でも初めてのイベントではないかと思います。

ショートスケールは左手が楽なだけではなく、弦のテンションも柔らかくなるため右手も弾きやすくなります。
しかも現在のギター製作技術は飛躍的に向上しており、ショートスケールのハンディを感じさせません。
これだけ多くのショートスケールが揃う事はありませんので是非この機会にお試し下さい。

期間中、主要輸入弦は半額、ギター本体、楽譜からアクセサリー類まで全商品10%(CD,DVDは5%)割引です。

また明日12日(土)はデュオ・シルフィードのギターとピアノのコンサート、13日(日)はチェロとギターのコンサートもあります。是非お越し下さい。お待ちしています。


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世の中には昔から現在に至る迄、ジャンルに関わらず無数の曲が作られ、残されています。クラシックのギター曲に限定しても恐らく一生かかっても弾き切らないほどの曲があるでしょう。自然淘汰されて残った曲でも膨大な数になります。そのような曲には作った人の、また作者不祥の曲でもその時代の感情や知性の努力の跡がみられ、頭が下る思いです。

さて、ご存知のように曲はたった一つの和音で出来ている訳ではありません。最低でも主和音と属和音から作られています。この二つの和音から作られた曲は結構あります。ですが、大体主要三和音と云われるI・IV・Vの和音で構成されています。複雑な曲ともなればそれに副三和音と称される一群の和音(図1)や頻繁な転調も使われています。
しかし、色々な和音をランダムに並べている訳ではありません。一定の法則に則って和音は進行していきます。各々の和音の性格を長い時間をかけていかに違和感のないスムーズな流れになるのかを追求した結果、基本的な連結方法に集約されました。これをカデンツといいます。
 今回はこのカデンツについて少し述べてみましょう。カデンツは作曲や編曲・伴奏等の指針となる和音進行の定石と云っていいでしょう。これを知ってると知らないでは楽曲の理解に雲泥の差が出て来ますので、是非体得しましょう。
カデンツの公式?は図2のように、1)T+D+T 2)  T+S+T 3) T+S+D+Tの三種類に分類されます。Tは主和音Tonicの略、Sは下属和音Sub Dominantの略、DはDominantの略です。
ここで注意しなくてはならない事はD+Sの進行がないということです。即ち属和音から下属和音への進行はまずないものと覚えてください。但し、それは長調に限ってのことで短調の曲では往々にみられます。短調ではあまり違和感がないのでしょう。ですが基本的にはD+Sの進行は始めのうちは使わないようにしましょう。
さて、この三種類のパターンをさらに集約しますとT+S+D+Tの一種類になります。
T+D+TはSの省略した形、T+S+TはDの省略された形とみるわけです。
一種類なら覚え易いですね。
 次にT(主和音)にはⅠの他にⅥがあります。同様にS(下属和音)にはⅣの他にⅡ、Ⅱ7があります。Ⅱ7は殆どⅡの6の形(第一転回形)で使います。叉、D(属和音)にはⅤの他にⅤ7(属七)、Ⅶ(導七)、Ⅶ7(減七)等があります。これらを副三和音といいます。
ⅤよりもⅤ7のほうが多用されていますし、Ⅱ7の6の和音はむしろⅣよりも多く使われています。Ⅲの和音は殆ど使われませんが、強いて分類すればⅠの代理または状況においてはⅤの代理として使われるようです。
 次に大事なことはTの中での和音進行はⅠ+Ⅵでその逆はありません。同様にSの中ではⅡ+Ⅳもありません。またDの中でもⅤ7+ⅤとかⅦ+Ⅴの進行はその第七音の処理が出来ない故をもって使われません。主要三和音と副三和音の関係とT,S,Dの進行関係を表にしたのが図3です。ⅠⅥⅣⅡⅤⅦⅠ(イチロクヨンニゴーナナイチ)と呪文のように覚えてください。

覚えましたらその和音がどの調でも瞬時に思い浮かべられるに、指で覚えられればなお結構です。これは大変ですが、作曲や転調を考える時結構役に立ちます。
最後にTの主和音系は安定している分だけ、あまりいじりようがありませんが、Sの下属和音系は♯や♭をつけて変化させますと曲に微妙なニュアンスを与えたり転調に使えますし、Dの属和音系はさらに三度づつ音を積み重ねて9や11・13和音として使えば、その刺激的な響きを使ってシャレた終止で曲を飾ることができます。
次回は「転調」について考えてみます。
                 
                          服部 修司


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こんにちは。和泉です。
今日は暑いですね~

さて、先週の日曜日にマーティン・フォーゲルギターリサイタルがありました。
個人的にすごい楽しみにしていました。
(だってCDのジャケット写真がかっこいいんですもの

お昼前にマーティンさんが到着・・・
あ~やっぱりかっこいい!!写真よりワイルドだわ
でも控えめで内省的な感じは私の北欧に対するイメージにぴったり。
ちなみにマーティンさんは日本語がペラペラ。
現在は東京に住んでいるそうで、納得。

残念ながらコンサート自体は聴くことができなかったのですが、
(ご来場頂いた方はまた是非感想を聞かせてくださいね)
帰り際に1階のショップでマーティンさんが「夜桜」を弾いて下さいました。
さぁく~らぁ~さぁく~らぁ~♪のあの曲なんですが、
マーティンさんの編曲で聴くと全然違う!

私は和声学的な事は全く知識がないのでよく分かりませんが、
聴いていて浮かんだイメージはヨーロッパに咲く桜。

石畳の通りでオレンジ色の街燈に照らされたような・・・
そんなお洒落な桜に大変身!素敵な演奏でした。

マーティン・フォーゲル、今後の活躍に期待大です


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