2008年4月13日のブログ記事一覧-ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



昨日、今日と二つのコンサートがありました。

昨日は中川祥治さんによる「リュート音楽のひととき第5回~テオルボとバロックリュート」これはレクチャーコンサートシリーズとして年に2~3回のペースで行われています。パソコンに資料、写真などを用意して、スクリーンに映しながらお話と演奏を披露するというもので、リュートやルネッサンス、バロック音楽に馴染みのない方でも楽しく聴けると言うものです。演奏もさることながらお話もとても分かり易く勉強になります。長年の教員生活で身につけたものなんでしょうね。
今回は下記のプログラムでお話と演奏がなされました。

トッカータ第10番(ピチニー二)
組曲ト長調(ド・ヴィぜー)
ソナタヘ長調(ヴァイス)

なんだ!たったの3曲か!と思わないでくださいね。ヴィゼーの組曲も20分くらいありましたが、ヴァイスのソナタは30分以上の大曲ですからね。
ピチニーニとヴィゼーをテオルボで演奏し、ヴァイスがバロックリュートで演奏されました。テオルボはイタリアン・テオルボで全てシングル・ストリングなんですね。非常に長い楽器で上駒のあるところまでの弦長も76cmもあるそうです。ギターが65cmですから左手が大変ですよね。音量はとてもある楽器で昔は主に通奏低音に使われていたそうです。
でも私はバロック・リュートの方が音的に好きでしたね。音域も違いますが、高音の煌びやかで雅な響きが断然リュートの方が勝っている感じでした。

今日は酒井康雄さんによる「名曲&リクエストコンサート2」
一部はギターの名曲をプログラムされていますが、2部は用意した30曲の中からリクエストの多い曲を中心に演奏されるという趣向です。
このコンサートは3月16日(日)に予定されていたものが、酒井さんの体調不良で急遽延期になったものでした。しかし、この数日前からまたその持病が悪化して体調としてはあまり良くない状況でのコンサートとなりました。それでもやはりプロ。何食わぬ顔をして粛々と演奏して行きました。
一部のプログラムは:
1.グラン・ホタ    (F.タレガ)
2.アストゥリアス   (I.アルベニス)
3.アンダルーサ    (E.グラナドス)
4.ソレア       (R.S.デ・ラ・マーサ)
5.ティエント     (M.オアナ)
6.タラントス     (L.ブローウェル)
二部は全て聴けなかったので演奏した曲目は不明ですが、一番リクエストの多かった曲はソルの月光でした。人間も美しい人に人気が集まりますが、やはり音楽も美しい曲に人気が集中しますね。作曲する人はもっと美しい曲を沢山書いてくださいな。

この二部で演奏した曲は全て初級~中級レベルの曲で、ギター愛好家なら誰でも知っている曲なんですが、皆さんが大きな拍手で演奏を楽しんでいらしたのを見て、プログラムに難しい曲ばかりを並べる傾向のあるプロのコンサートももっと馴染みのあるプログラムにしてもいいのにと思いましたね。まあ、馴染みのある曲ばかりでは飽きるので適度に変化しないといけませんが・・・。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )