2008年4月10日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日ナクソスの新譜で「ウルクッル・ギター作品集」がやっと届きました。
このウルクッルと言う作曲家は私も知らなかった人で、生年も没年も不明の謎に満ちた作曲家なのですが、なかなか聴き易い曲を書いています。どうも1830年~1843年頃、ソルと同じ時代にスペインで活躍したようです。フルネームはLeopoldo de Urculluと言います。しかし、何故彼がここまで忘れ去られていたのかも不明と言いますから益々謎が深まりますね。そんな人の作品集をレコーディングして発売すると言うのですから、流石ナクソスです。

収録されている曲目は下記の通りです。
1.友情/2.ロッシーニ「ウィリアムテル」の主題による序奏と変奏とコーダ
3.主題と変奏 Op.10/4.ドニゼッティ「ベリサリオ」より「カヴァティーナ」
5.嘆き/6.ベッリーニ「異国の女」、ドニゼッティ「ローマの追放者」のアリアによるカプリッチョ
7.ベッリーニ「海賊」より序奏と変奏曲

曲名を聞いてもどなたも知らない筈ですが、どれも聴き易く、弾き易そうな曲です。技巧的には凝らずに素直に書かれたと言う印象です。恐らく自作自演していたんでしょうね。演奏者はEugenio Tobalinaと言うBilbao(スペイン北部のバスク地方)生まれのギタリスト。

この謎の作曲家の作品を是非一度聞いてみてください。すんなり入ってきますよ。



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