消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

別れは突然に

2014-02-25 13:48:17 | 消防・救急
前回の当番は9件、2ケタに届かずに終えることができました。

朝の引継ぎ時間に消防署にいたのも久しぶり。(参加せず、事務所にいましたけど)もっと久しぶりなのは、真夜中に出場が無くある程度まとまって眠れたこと。5時間弱は寝れたのかな?

夜中も当たり前にあるのが常ですので、無いなら無いで朝起きて『置いてかれてない?』って少々不安にもなるんですけどね


ある程度仮眠も取れた勤務でしたが、帰ってからもお昼寝。それも3~4時間は寝てしまったので夜は起きてられるかな?とも思ってたんですが、子どもの寝かしつけの際にやっぱり寝てしまったようでした。

布団に入るとどうも寝てしまうようですね、私は(苦笑)。子どもの寝かしつけには不向きな男のようです。


さて前回の当直、タイトルどおり別れは突然にやってきました。

我が消防署にあった予備の救急車。これが今年度でお役御免となります。そもそも予備の救急車は実働の救急車が車検や故障時などの場合に代わりに運用する車。

私の勤める消防署に普段は置いてありますが、他署で点検や故障があった場合には貸し出したりしますので、消防署に無いこともしばしば。

年度末の3月になり、他署で救急車の更新の関係上、予備の救急車も変わることになります。


予備の救急車はかつて現役で運用していた車。

それが年数が経ち走行距離も多くなって1度は現役を退いた車でしたが、予備の車として運用していました。その予備の車こそ、私が初めて救急隊になった時に新車でやってきた救急車。

異動したばかりで地理も分からない署で、救急と言う仕事もままならないまま迎えた数年前の4月、同じキャリアをスタートさせた相方でした。

3年間その署で働き、やがて私が異動して違う署に。次の署で働いてる間も、その署で頑張っていた救急車。その救急車も古くなり、更新を迎えて現役を退くと言う話は聞いていました。


そして4月、私が今の消防署に異動してきて予備の救急車として車庫の奥にいたのがかつての相方であった救急車。

こんなところで予備の救急車として運用してたんだ!と思わぬ再会でした。

それからは実働車が車検や点検時、朝の交代時に実働車が出場中で予備の救急車が署にあった時には運用するなど、時々は予備の救急車で出場していました。

そう言えばスイッチはここにあったなとか、相変わらずハンドルの切れ具合は最悪だとか、エンジンオイル食っちゃうな…などなど、お世辞にもあまり使い勝手が良いとは言えない救急車であったけど、今の車と比べて馬力はあり、救急車の形も今のよりは好きでした。


その救急車も、今年度で入れ替わるとのこと。その話自体は知っていましたが、先日の大雪の関係であちこちの署で救急車が調子悪くなってしまい、貸出しに次ぐ貸出しでここしばらくは私の署に戻っていませんでした。

全てが終わって戻ってくる前に、予備の救急車も入れ替えてしまうとの話を聞いたのが前回の当番の時。なので、もう署には戻ってこないとのことでした。


私が救急隊としてのキャリアをスタートさせた時はまだ新車で走行距離も全然無かったのに、最後に確認した時にはもう20万kmを超えていました。地球を5周するぐらいは走ったのかな。

私がその救急車に乗っていた時だけでも3万km以上は運転しているはず。最後ぐらいは感謝の意味も込めてちょっとぐらいキレイにしてやろうとは思ってましたが、叶いませんでした。

予備の救急車は今後廃車にはならず、外国に寄贈するとのことです。また新たな地で、向こうの救急隊員と共に誰かの命を救ってもらえたらと願っています。


明日は仕事です