消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

こんなときだからこそ

2011-03-21 00:01:49 | Weblog
東北関東大震災から1週間が過ぎました。

日に日に被害の状況が明らかになってきて、死者も行方不明者も増えて。阪神大震災を超える死者数となってしまったようです。

私が知る限りでも阪神や中越など大きな地震があり、もっと前には関東大震災もあり。

それらの災害を教訓にして色々と手を打ったり防災面での強化を図ったりしてきたかと思いますが、相手は自然。私達が想像したのよりはるかに大きな牙をむいて襲いかかってきました。


今回の地震による被害に加えて、大津波により街ごと飲み込まれてしまったり。そして原子力発電所も被害にあい電力不足が叫ばれています。

震災直後から消防に限らず、警察、自衛隊、海保などの隊員が現地で懸命の救出を試みていますし、福島の原発も被害を最小限に食い止めようと東電の社員が必死に頑張っています。

もちろん、被災された方自身も、復興に向けて必死に頑張っている様子がテレビ報道を見て痛いほど伝わってきます。


私の住む街においても、地震の影響で品薄、燃料不足、停電と言う状況になっています。

震災直後から始まった消費者の買いだめにより、スーパーに行っても物は無い。買いだめするつもりはさらさらないのですが、必要なものが全く普段の買い物も支障が出ています。

街のガソリンスタンドはどこも大混雑。品切れなんて想像もつかなかったことが現実に起こっており、道路はガソリンスタンドの給油待ちで大渋滞。緊急車両のみ給油可との看板を出しているところもあります。

停電も電力不足により、1日の間で3時間ほどの停電が起こることもあります。


そんな状況になり生活するのに不便さを感じるようになりましたが、日本の今の状況を考えれば仕方のないことですし、今は我慢の時。

多少の不便さを感じつつも、普段通りの生活はできている。当たり前だったことがいかに幸せであったかを実感しています。

品薄の状況も少し経てば元に戻るとの見解もありますし、品物の一人占めがなくなり少しでも多くの人に行き渡れば笑顔も増える。

ガソリン不足も、車が無いと生活できないようなところ以外であれば、何とでもなりそうな気がする。

通勤だって電力不足により電車の本数が減るなど影響が出ていますが、やはりこれも代替手段があればそっちに切り替えれば良い。

簡単に行かないこともあるかと思いますが、できることはきっとあるはず。そう思っています。


計画停電に関しても、実際には停電にならずに肩すかしをくらって文句を言う人もいる。

でもそれは、電力不足が叫ばれてみんなが危機感を持って節電に努めたから、電力会社の社員も頑張ったからこそ回避できたことであり、電気が使えたことに感謝しなくてはいけない。

消防署でも先日停電について問い合わせがあり、いつ行われるかはこちらでもはっきりとは分からないとお答えしたところ文句言われたりもしましたが、今はそんなこと言っている場合ではない。


日本を襲ったこの災害から復興するべく、みんなで協力し合わなければならない。そう思わなくてはいけないのではないでしょうか。

一部では車上荒らしや窃盗により検挙されるケースもあったようですが、諸外国ではこんな状況下の日本でなぜ暴動が起きないのか、秩序があるのかと称賛されている日本。

思いやり、譲り合い、助け合いの精神がとても称賛されているようです。

私はそんな日本に生まれたことを誇りに思っています。


こんな時だからこそ、お互いに助け合わなくてはいけない。

被災地で今も避難所生活を余儀なくされている方も、一生懸命励まし合いながら生きている。

被災地以外に住む方も、現地でお手伝いをしたり、支援物資や義援金を送ったりと助け合っている。

国や原発の対応がどうのこうの…と批判している場合じゃない。

今は1日も早い復興を願い、そのためにできることを日本国民総出で頑張らなければいけない。

そう思っています。


大自然を相手に人間は無力だと思い知らされるばかり。

立ち向かうのには無力でも、そこから這い上がる力を人間は持っている。一人一人のその力は小さいけれど、それが集まって大きくなれば復興に向けて大きな力になると信じています。

私も微力ながら支援物資、義援金の提供と、献血、そして節電。そのぐらいしかできませんが、1日も早い復興を願い今できることを精いっぱいやる。そのための協力は惜しみません。

被災された方の悲しみが少しでも癒え、笑顔が戻るように微力ながらお手伝いをさせて頂きます。


このブログを読んで下さる方も、今回の地震により被災された方がいます。

その方々の励ましにより、私は助けられました。今度は私の番。

直接何かをしてあげることはできないけど、復興に向けて私なりにできることを精いっぱい手伝わせて頂きます。


コメントを頂いたことにより無事が確認できたことは嬉しく思いましたし、被災された方を思い心配のコメントをお寄せくださった方もいらっしゃいます。

コメント欄をお借りして…と言うことでしたが、私は全然構わないですし、むしろ嬉しく思います。中傷コメント書かれるよりよっぽど気持ち良いですし、清々しい気持ちになります。


こんな状況だからこそ、前を向いて。

今できることを精いっぱいやる。

被災地の1日も早い復興と、笑顔が戻ることを願ってやみません。