消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

山岳救助

2010-04-12 16:58:13 | 消防・救急
今日はお休み。1日雨模様のお天気になるようで、花散らしの雨になると朝の天気予報で言っていました。

私の地方でも既に満開のピークは越えておりまして、今日でだいぶ散ってしまうと思われます。

ちょっと残念な気もしますが、今年は例年に比べて長持ちした方。お花見とまでは行かないものの家族3人で桜を見に出かけましたし、満足しています。


さて前回の当直勤務時、山岳救助事案がありました。

1年間通して何件かある事案なのですが、私は山岳事案に出場するのは初めて。

山小屋からの119番入電で、意識はあって会話も普通にできるが、動けなくなってしまったとの内容でした。


山岳救助事案の場合、資器材を携行しながら登山道を登って行くことになります。

そして救急隊だけでなく、救助隊、消防隊、それらを指揮する指揮隊も出場。

現場到着してすぐに行くのではなく、携行資器材の確認と活動方針を明確にして、全隊で一緒に登山道を登って救助しに行く形になります。

山と言う特殊な環境ですので、救助に行く私達も万全の準備を整えてから行きます。

出場する前にもペットボトル何本か持ち、登山中も水分補給を欠かさないようにします。


救助隊と消防隊で救助資器材を持って、救急隊は外傷セットと救急バックを持って登山開始。

3~40分ほど登ったところで関係者と接触、その後さらに登り、要救助者(傷病者)と接触。

現場でバイタルサインの確認と状況を聴取。意識ははっきりしてお話もしっかりできますが、歩行は不能。

バスケットストレッチャーに要救助者を乗せ、数名の隊員でバスケットストレッチャーを持って下山。途中で交代しながら、ようやく下山して、救急車内に収容。

その後直近の病院へ収容依頼し、可能とのことで搬送開始。帰署した頃には既に日が落ちかけていました。


署から登山口までも遠かったし、登山道を登って行きますので接触まで時間もかかる。

山から降ろしてくるのにも時間はかかる。長い活動でした。

私は初めての事案でしたが、でもこれがきっと普通なのでしょうね。


山小屋の人からの通報で、その山に詳しい人の案内があったから場所も容易に特定できました。

ですが、これが登山客自ら携帯電話で通報だったならば、場所を特定するにも困難だったでしょうし、119番通報が管轄外の消防本部に行っていたかもしれません。


最近の風邪気味で体力が落ちていた中での登山。しかも自分の子供より重たい資器材を背負っての登山は正直しんどかったです。

プライベートで山には何度か登っていますが、疲れたら休むしそんなに重たい荷物は持っていかないですしね…。

やっぱり健康第一だなとしみじみ思いました。


先日から親子揃って体調を崩していましたが、今は時々咳が出るぐらい、身体のだるさもないし喉も痛くない。

チビムサシ君もまだちょっと下痢気味ですが、先日行った小児科の先生が言うにはもう少し下痢症状は続くとのこと。あと2、3日もすれば下痢も無くなってくるでしょう。

今はまたイタズラ三昧でして、今日から保育園にも通い出しました。


ご心配をおかけしましたが、もう大丈夫です。

ありがとうございました