前回の当番は9件。件数も多かったですが、距離も走りました
出場や業務等で救急車を運転する度に運行記録をつけなければならないのですが、前回の当番時の走行距離は計211km。
1つの事案で100km走った転院搬送もありましたし、その後も出場が続き、当番の病院も遠い場所でしたのでとにかく走ること走ること。
座りっぱなしでお尻が疲れました
さてこの間の当番での出場。2件続けて同じような事案で、救急車?な事案。
20代女性、発熱との内容。
自宅前で救急車を待っており、我々が到着するなりそのまま自力にて乗車。
その後忘れ物をしたことに気づき、再び歩いて降りて忘れ物を自宅に取りに行き、また自力で乗車。
バイタルサイン測定の結果、体温は38℃台と確かに発熱していることが伺えましたが、その他呼吸状態や血圧等は問題なし。
高熱で多少体の倦怠感(だるさ)はあるものの会話は可能。
発熱しだしたのは2日前からとのこと。この救急要請の前日に自分で夜間の急病センターを受診して3日分の薬を処方されたが、1日分飲んでも改善されないからとのことで救急車を呼んだとのことです。
もう一つは30代男性、こちらも発熱39℃台。
朝から体の調子が悪いことに気がついていたが、そのまま仕事を継続。お昼頃になって発熱しだしたとのこと。
そのまま仕事を続けて夜に帰宅。家で寝てても熱が下がらず体の倦怠感が続くため救急要請。
これもインターホンを鳴らしたあと本人が出てきてそのまま自力で乗車。家族も一緒に乗ってきました。ちなみにこの事案の覚知時間は真夜中です。
上記の2つに共通して言えるのは、
・救急要請の数日・数時間前から調子が悪くなった。
・自分で救急車に乗り込み、意識清明歩行可能。発熱以外はバイタルサイン異常なし。
救急車で病院に行かなければなりませんか?
薬を処方されてれば飲みきって、それでも改善されないようならばまた改めて病院に行くこともできたはず。
病院の開く時間まで自宅療養して、自分で行くなり家族が病院に連れて行くことはできなかった?
そもそも体調不良を自覚した段階で、どうしてその場ですぐ病院に行くなり休むことを考えれなかった?
夜間の救急病院は一刻も早く治療をしなければ生命に関わったり後遺症を残しかねない人たちを診るために開けているもの。
昼間に病院に行けない人たちのために開けているのではないんです。
俗に言う『コンビニ受診』と言えるような事案でした。
確かに体調が悪い人を病院に運ぶのが我々救急隊の仕事。
でも我々の存在意義は生命身体が危機の状態にある人を観察し、それを医師看護師に正確に伝え、必要とする処置のできる病院に迅速に運ぶことです。
確かに上記に挙げた発熱の方も体の倦怠感があって辛くて困っているでしょう。ですが、生命身体に危険が迫っている人がこのような軽症患者のために使えないと言うことはあってはならないと考えます。
その救急車は本当に必要ですか?救急車で行かないとダメですか?
本当に必要としている人たちのために、その救急車を譲り自分で行こうとすることはできませんか?
一人の消防職員の意見・考え方としてこう思うのです。ですが消防の狭い世界で生活している以上、他の方の考えも聞いてみたいと思う気持ちもあります。
私の考えに同調してくれる方々も、批判的な考えの方々もいらっしゃることでしょう。どんな形でも結構です。意見をください。
意見を頂いた際には、それを加味した上で改めて私の意見を記事にしたいと思います。時間がかかったりするかもしれませんが。
明日は仕事です。
出場や業務等で救急車を運転する度に運行記録をつけなければならないのですが、前回の当番時の走行距離は計211km。
1つの事案で100km走った転院搬送もありましたし、その後も出場が続き、当番の病院も遠い場所でしたのでとにかく走ること走ること。
座りっぱなしでお尻が疲れました
さてこの間の当番での出場。2件続けて同じような事案で、救急車?な事案。
20代女性、発熱との内容。
自宅前で救急車を待っており、我々が到着するなりそのまま自力にて乗車。
その後忘れ物をしたことに気づき、再び歩いて降りて忘れ物を自宅に取りに行き、また自力で乗車。
バイタルサイン測定の結果、体温は38℃台と確かに発熱していることが伺えましたが、その他呼吸状態や血圧等は問題なし。
高熱で多少体の倦怠感(だるさ)はあるものの会話は可能。
発熱しだしたのは2日前からとのこと。この救急要請の前日に自分で夜間の急病センターを受診して3日分の薬を処方されたが、1日分飲んでも改善されないからとのことで救急車を呼んだとのことです。
もう一つは30代男性、こちらも発熱39℃台。
朝から体の調子が悪いことに気がついていたが、そのまま仕事を継続。お昼頃になって発熱しだしたとのこと。
そのまま仕事を続けて夜に帰宅。家で寝てても熱が下がらず体の倦怠感が続くため救急要請。
これもインターホンを鳴らしたあと本人が出てきてそのまま自力で乗車。家族も一緒に乗ってきました。ちなみにこの事案の覚知時間は真夜中です。
上記の2つに共通して言えるのは、
・救急要請の数日・数時間前から調子が悪くなった。
・自分で救急車に乗り込み、意識清明歩行可能。発熱以外はバイタルサイン異常なし。
救急車で病院に行かなければなりませんか?
薬を処方されてれば飲みきって、それでも改善されないようならばまた改めて病院に行くこともできたはず。
病院の開く時間まで自宅療養して、自分で行くなり家族が病院に連れて行くことはできなかった?
そもそも体調不良を自覚した段階で、どうしてその場ですぐ病院に行くなり休むことを考えれなかった?
夜間の救急病院は一刻も早く治療をしなければ生命に関わったり後遺症を残しかねない人たちを診るために開けているもの。
昼間に病院に行けない人たちのために開けているのではないんです。
俗に言う『コンビニ受診』と言えるような事案でした。
確かに体調が悪い人を病院に運ぶのが我々救急隊の仕事。
でも我々の存在意義は生命身体が危機の状態にある人を観察し、それを医師看護師に正確に伝え、必要とする処置のできる病院に迅速に運ぶことです。
確かに上記に挙げた発熱の方も体の倦怠感があって辛くて困っているでしょう。ですが、生命身体に危険が迫っている人がこのような軽症患者のために使えないと言うことはあってはならないと考えます。
その救急車は本当に必要ですか?救急車で行かないとダメですか?
本当に必要としている人たちのために、その救急車を譲り自分で行こうとすることはできませんか?
一人の消防職員の意見・考え方としてこう思うのです。ですが消防の狭い世界で生活している以上、他の方の考えも聞いてみたいと思う気持ちもあります。
私の考えに同調してくれる方々も、批判的な考えの方々もいらっしゃることでしょう。どんな形でも結構です。意見をください。
意見を頂いた際には、それを加味した上で改めて私の意見を記事にしたいと思います。時間がかかったりするかもしれませんが。
明日は仕事です。