消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

元通り

2009-02-23 22:01:18 | 救急隊の本音
昨日は8件。平均どおりの件数になりました。

前々回は2件、前回は4件で夜中もなくて比較的体も楽に過ごせた当番だったのですが、今日になって元通り。

6件目の救急事案の帰署途上に隊長が、

『2件、4件と倍になってるから、今日もまた倍で8件か!?』

なんて言ってたのですが、現実になりました。

そんなこと言うから…


真夜中にこそなかったのですが朝の終了10分前に指令がかかり、自宅に帰って来たのはお昼前でした。


さて今日のお話は、家族が病院に連れていったって良いんだよ?と言うお話。

例を挙げますと(と言うか過去にあった事案ですが)、耳が痛くて救急要請。

前日も同じ症状で病院(救急告示病院)にかかり、痛み止めを処方されたが無くなってしまったため救急車を呼んだものでした。病院には電話していませんでした。


意識清明歩行可能。母親が付き添い、救急車まで自分の足で乗ってきました。

救急車内で状況を聴取している途中に、他の家族の方が(兄弟かな?)救急車をノックしてきましたので対応するため私は外へ。

その家族は、病院が決まったら車で追いかけるから教えてくださいと。

病院が決まったらお伝えしてから出発しますと伝えると同時に、再度昨日も受診されてるんですよね?と確認。すると、そうですとの返事。


昨日かかった病院が救急告示病院でしたので、状況を説明して収容OKとの返事。

昨日もかかったと言う病院へ搬送しました。


傷病者本人が意識も清明で歩行可能。車を運転できる家族の方もいて、そこでどうして救急車?

傷病者本人が痛みで動けないですとか、意識レベルが悪い状態とか何かしらの応急処置を必要とする場合ならわかりますが、緊急性もないし自分で救急車に乗り込んじゃうぐらい動ける人。しかも運転できる家族もいる。

夜間の救急告示病院は救急車で行かなければいけないなんてことは無いですよ。

知ってる?そういうのはタクシー代わりだってことを。


昨日もこんなような事案がありました。緊急性もなく軽症。

この方にとっては病院で診てもらう必要があったかもしれませんが、何も救急車で行かなくたっていい話。自分で病院に連絡してタクシー呼ぶなり家族が連れていくなりで済んだ事案です。

一刻も早く病院に連れていかなければいけない人を運ぶための救急車。そのことを分かって欲しいですね。



明日はお休みですが、大学病院で行われる救急セミナーに自主参加してきます。