消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

早速実践

2009-02-09 21:41:37 | 消防・救急
昨日は記事を書く余裕が無く、更新しませんでした。

前回の当番は4件。件数は少ない方でしたが、1件の時間が長かったです。どれも2時間以上かかってる事案でした。

最後は先日書いたような精神疾患を持っている患者の自損行為。病院が決まるまでに2時間以上を費やした症例でした。


さてこの間は機関員ではなく患者室に乗っての1当番。

午前中は出場がありませんでしたので、CPAを想定した特定行為の訓練をしました。

わが救急隊には気管挿管、薬剤投与ができる救命士がいますので、その2点を重点に訓練。私は救命士ではありませんので気管挿管も薬剤投与も(それ以前の特定行為もですが)できませんが、処置の準備や補助はすることができます。


静脈路確保のための輸液ラインを作成し、救命士である上司に渡す。

気管挿管をするため資器材の準備、挿管チューブ挿入後は換気がきちんとできているかの確認。

初めてやった訓練ではないのですが、普段機関員で後ろに乗る機会もなかなかありませんのでうろ覚えだった部分があり、そこは反省点。出場も多いですが、合間を見て復習しないといけませんね。


そんな訓練も終わった1件目の救急は吐血後のCPAとの内容。消防隊との同時出場でした。

現場到着すると傷病者の周りには確かに吐血痕があり、傷病者もCPA状態。口腔内にまだ血液が残っていて換気も悪かったので吸引器で吸引しましたが、血液がどんどん出てくるような感じでした。

初期心電図も心静止。現場では吸引しては換気、心臓マッサージの繰り返し。救急車内収容してから医師に指示をもらい気管挿管を実施。

午前中にやったばかりの訓練を早速実践することになりました。


訓練では平坦な場所で行っていましたが、実際の現場でやるとなると救急車内は場所が狭い。物を置くにも場所がない。そして実際にやるのは生身の人間に対して。


最終的にはきちんと気管にチューブが入りましたが、それまではずっと緊張してましたし、慌ててしまいました。


救命センターではなくかかりつけの病院に搬送しましたので、時間は10分かからない程度でしたが、長く感じました。

結局最後まで心臓は動くことなく、病院引揚げる前には死亡が確認されました。


難しいですね、救命って。



話は変わり、チビムサシ君は昨日の夜から発熱しまして最大で38.8℃。

気がついたのがもう夜でしたので、朝まで様子を見て小児科へ連れて行きました。

感冒症状は出ていないし、突発性の湿疹かな?と思いましたが、小児科の先生によるとまだ判断はできないとの事でした。突発性湿疹も風邪に似た症状が出るらしく、これで湿疹が出ないようならば風邪でしょうとの事。

出された薬を飲んで、なるべく寝かせるようにしています。


でも子供は熱があっても平気で動き回ろうとしちゃうんですが…


こまめに熱を計って、様子を見ることにします。


明日は仕事です。