ムラサキの種、浮種を選別
今年は種の採取判断が難しかった。10月の気温が高く、花の終わりが曖昧で、再び咲き出す株もあり、見るからに先端の種は未熟で小さいままであった。
株の生育状況もばらばらで、早い株は既に2ヶ月も前に紫根を掘り種を採取していて、これが今年最後の種の選別となる。
目視で黒ずんだり、傷みのある種を筆を使って拾い出す。根気のいる作業だ。途中で止めて、浮種を除去してからの作業へと順番を換えた。
ビーカーに水を入れてから種を入れ、ガラス棒で撹拌するとゆっくりと沈下して行く。浮種が余りにも多いので数回撹拌するが、沈んだと思った種がゆっくりと浮上して行く。
案の定、ビーカーの下に沈下した種は少量である。
左、沈下した種(全体の1/5程) 右、浮種である。これを除去して少量の沈下した種をメッシュを換えて選別する。大きな種は更に少量となる。
浮種は皆、不稔種なのだろうか。何故この種は浮種なのか、外見からは解らない原因は何処にあるのだろう。
1昨年浮種を捨てた庭先で、春先に幾つかの発芽を見た事が気になる。
「ころがりし ちいさなたねの ゆくえおう」
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