紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

師走の紫根染め、2017

2017-12-06 16:48:49 | 紫根染め
「台所で紫根染め」
11月末に収穫した紫根で試し染めをする。
自宅の台所で簡単に紫根染めができる事も藍染と違って好都合である。 
今回の染色結果である。大満足の試し染めであった。


絹のポケットチーフとコースターである。


今回使用の紫根で、乾燥はせず冷蔵庫で保管していた。
まだ瑞々しい紫根で、細根が多く染液を作るのには好都合な部位でもある。約300gを水1Lで湯煎する。
温度は50°Cをやや越えるくらいでゴム手袋をしてやや熱い程度で、冷えてくると時々ガスを点火して温度を上げるくらいで良い。
濾過袋を揉んで紫根を擦り合わせて染液を出す。使用したゴム手袋が真っ赤に染まってしまう。


布を染め液に入れて、絶えず布や染め液を動かす。
約30分間であるが、その終わりのあと10分が効く。


染め布をまとめて絞り染め液を切って、1回目の中干しをする。
布が乾いてから、再度染め液に入れて30分間染め液を布に染み込ませる。


2回目の中干し

3回目の中干し

媒染前の色の濃さを検討する。
コースターの色の入り方がもう1回必要と思われる。


取り敢えず1度媒染をして見る事にする。

水400ccに媒染液40ccのアルミ媒染である。

室温で頃合いを見て、媒染液から出して水洗いをして乾燥させる。

この後、コースターは4回目の染色をしてる。

ポケットチーフとコースターの色の違いは、もう1度の染色で赤味の紫を得た。

      「よきいろと ほれぼれすれば としわすれ」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする