MT.FORTUNE

Discover 奄美大島!

椰子の実ひとつ...

2006-11-27 21:58:03 | 
Pb260121


名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)...

(島崎藤村作『椰子の実』 →歌詞全文。音が出るのでご注意)
昨日、浜で見つけた。
ただし、この椰子の実は「遠き島」からではなく、すぐ向こうの岸から来たのかも...(^^;)



藤村は、どこでこの椰子の実を見つけたのかしら。

...と、思ったら、実際にこの情景に出くわしたのは、藤村でなく友人の民俗学者・柳田國男だったそうだ。(→こちら

明治31年、柳田國男が愛知県、渥美半島先端の伊良湖に滞在していた時に見たという。

Yashinomi_2

私は、藤村の描いた「椰子の実」とは逆方向に、故郷を遠く離れて南の島に来てしまった...





暑い!

2006-11-26 23:59:00 | 奄美-自然
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今日は、暑かった!最高気温28度。
そんな中、磯遊びに行った。半袖でも汗だく!
偶然にも、去年も全く同じ場所に同じ時に行っていた。(2日違いの11月28日)。

Pb260136今日撮った1枚。
そして、去年も同じ場所で同じ写真を撮っている。(→去年の記事はこちら

去年も「暖かかった」、なんて書いている。が、「半袖の人もちらほら見かけたほどだ」なんて今日に比べたら甘っちょろい。今日は暖かかったどころでなく、本当に暑かった~。結構強い風も吹いていたのだが、南からの風で生ぬるい。先日衣替えを済ませてしまったので、半袖のラインナップが少ないのがうらめしかった...

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葉っぱの形が「軍配」のようなので、グンバイヒルガオ。まだ咲いていた...。











ポインセチア

2006-11-25 23:59:00 | 奄美-自然
Poinsettia3

いつも眺めていたこの植物がポインセチアと気が付いた。先日「奄美・加計呂麻なんでもあり」さんのブログを拝見して。(→この記事
赤く染まった苞も緑の葉も細いけれど、やっぱりこれはポインセチア?地植えされて2階にも届く高さ!かなり驚いた。
Poinsettia2私にとってのポインセチアとは、クリスマス近くになると鉢に入って我が家にやってきて、クリスマスが終わると部屋の隅に追いやられるお部屋のアクセント。年を越しても水だけで枯れずにひょろひょろと伸び続け、やがて赤い苞を落として緑一色に。その後は、秋に向けて日光を当てる時間を調節(=短日処理)しないと葉は永遠に緑のまま...
この短日処理が、仕事をしていると、まずもって実行することはできない。相当面倒...

そして、いつのまにか我が家からなくなっているのだ...

どんな植物も、そりゃもともとは地面に生えているという当然のことを目の当たりにしたのだが、やはりこんなに背の高いポインセチアにはびっくりした。
Poinsettia Poinsettia4

注意してみると、結構色んなところに植えてある。ポインセチアが地植えできるなんて、すごいわ奄美!

...なーんて思っていたら、宮崎の堀切峠というところもこんなポインセチアが群生しているところがあったのですね。知らなかった~ 宮崎にあるのだから、鹿児島にも地植えされたものがあったのかもしれないなぁ。

それにしても、短日処理をしなくても、なぜ赤くなるのか謎だ...温度さえ合っていれば、赤くなるものなのだろうか?

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11月27日 追記

義志直さんが、コメントに奄美にはかなり前から庭にポインセチアがあったと教えて下さり、その歴史について勝手に想像してみました。長くなったので、こちらに追記しておきます。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

Wikipediaには『アメリカの初代メキシコ公使、J.R.ポインセットが、1825年頃メキシコで発見したことが名前の由来。』『日本には明治時代に来た』なんてありますが、もともとメキシコ原産のこの植物。まずは、奄美にはずっとあったのかと考えてみました。

しかし、義志直さんのお話でも「お庭にあった」ということですし、現在も見かけるのはよそのお庭ばかりで、自生している場所を見かけたことがないので(と、いっても私の知っている場所は本当に限られているのですが)、やはり持ち込まれた可能性が高いと思いました。

誰が持ち込んだのか、こればかりはわかりませんが、ひょっとすると奄美には、江戸時代末には醤油工場があって海外との密貿易にかかっていたようですし、(こちらのサイトより)、その後らんかん山に白糖工場もあったのですよね。そこに関わった外国人が持ってきたのかもしれません..。
クリスマスカラーですので、西欧ではかなり昔からクリスマスの花として愛でられてきたのでしょう。奄美には教会が多いというのも広まった一因かもしれませんね。それともやはり、クリスマスとは特にかかわりなく持ってきて、挿し木増やせるので広まったのか...

日本人が(クリスチャンでもないのに)クリスマスに飾りつけをしたりしてするようになったのは、高度成長期ぐらいからでしょう。私の小さいときに(S40年代)家には既に小さいクリスマスツリーがありました。うちは親がその当時にはまだ珍しかった海外への出張をよくしていた影響もあるかもしれませんが、この頃から家庭でも一般的になったのかと思います。

でも、ツリーはあってもポインセチアは全く見たことがありませんでした。
日本ポインセチア協会というのが設立されたのが1985年とのことなので、この頃本格的に一気に増えたのかもしれないですね。ちょうどバブルの時ですね。この協会のHPにもかなり詳しくポインセチアの歴史が載っています。最初しか読んでいませんが(長くて!)、ポインセット氏が発見するより前の17世紀には、在メキシコのフランシスコ修道会での行事に使われるようになったとありますから古いですね。

...というわけで、真相は闇の中ですが、ポインセチアひとつから思いがけず色々な歴史に思いを馳せることができて、とても面白かったです!長々とすみません。



きゅら玉作り

2006-11-24 01:27:11 | 奄美-見る・遊ぶ
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奄美では美しいことを「きゅら」という。(沖縄の「ちゅら」は有名ですね。)つまりこれは「美玉」。いわゆる「とんぼ玉」のことだ。
龍郷町大勝の夢おりの郷で、作ってみた。
ここは、外から見るとなんとなーく(我が家にとっては)入りにくい雰囲気だったのだが、入ってみたらスタッフの皆さんにこやかに応対して下さった。
この美玉作りの他、機織り、染物、大島紬の着物を着る体験の他、紬が作られる工程を見る事が出来る。奄美には温泉は無いのだが、薬草茶の入った泥田の足湯もある。(紬を作る工程を見ること以外は、全て有料)

P9170064我が家は、小学生にもできると聞いてきゅら玉作りに挑戦。紹介するサイトには「要予約」とあったが、飛び込みでもOK。
まずは自分の好みの色のガラス棒を選び、それを溶かすところから始まる。

Kyuraガスバーナーを使い、手早く作業しなくてはいけないので難しそうだが、ちゃんと横について手取り足取り教えて下さるので、大丈夫。そうは言っても、あまり溶かしすぎると色が濃く出てしまうし、なかなか難しい。
4歳にはさすがに無理そうだったので、代わりに私も挑戦してみた。ドキドキわくわく、物を作るのはやっぱり楽しい?

P9170054棒に絡めて、ま~るくなったら、灰の中に入れて冷やす。
その間、レストランで昼食取ったり、おみやげを見たり...



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左が長女作ったもの、右が次女のために私が作ったもの。ピンクのガラスを選んだ娘だが、かなり濃い色になった。これはこれで落ち着いた感じだけれど、なかなか最初に思ったようにはいかないものだ。マーブル模様を出すために、途中で細いガラスを加えるのだが、これもセンスが問われる。私のは、黄色の地に赤と白を加えたのだが、白はどこかに混ざってしまった(^^;) 
思い通りにできなくても、やはり自分で作ったものにはひとしお愛着がわき、長女の宝物だ。

できたきゅら玉は、チョーカーの他、ビーズと組み合わせてストラップにもしてくれる。

冷やす工程も含めて、全部で1時間ほど。材料費込みで1,200円。
とんぼ玉作りははまる、と聞いたことがあるけれど、その通り楽しかった。火加減や、模様のガラスを入れるタイミングなどで全く違ったものとなり、同じものは二度と出来ない。毎回1,200円は払えないから、ガスバーナー買おうかな?なんちゃって。

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夢おりの郷のHPはこちらですが、あまり充実していない。
やさしい鹿児島スイスイなびるるぶ.comもご参考に。



雨でもたくましく!

2006-11-22 17:32:55 | 奄美-自然
Shaku1今日は午前中から雨、午後になるにつれてものすごいどしゃ降り...。
先日の秘伝の雨乞いの効果は本当にすごい!あれ以来、ずっとぐずついた天候が続いている。これで少しは水不足も解消に向かったのではないかしら。
あまりの雨で、どこにも出かけられず、お蔵から取り出した1枚。

この時も雨。
あー、荷物に小枝がついちゃった。
  
 ...と、思ったら

Shaku2小枝、動いた。

今日もどこかでがんばってるだろうな。






マングローブの津波

2006-11-20 10:28:44 | マングローブ
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三角をクリックして、動画をどうぞ!

少し前になるが、今月15日、千島列島で地震があり、津波警報解除の後に全国で津波が観測されたことが話題になった。ここ奄美大島でもその影響があったようで、なんとマングローブにまで津波が押し寄せたそうだ。
この映像は、tomizouさんが撮影したもの。うちがいつもマングローブカヌーをする時にお世話になっている、マングローブ茶屋のガイドさんだ。(最近、人の撮影した動画のお世話になりっぱなし ^^;)
この動画が載っているtomizouさんの記事は→こちらだが、これより前に写真で報告されている16日の記事(→こちら)に、その時の様子が詳しく書かれている。

あっと言う間に押し寄せる水、押し流されるカヌー。さっきまで水の無かったところまでが、水浸しだ。幸い、被害が出るほどのものではなかったようだが、こんな時カヌーをしていたら、ちょっと怖い...。海の近くで暮らしていると、津波というのは本当に恐ろしいと改めて思った。

北方領土の択捉(えとろふ)島の東北東390キロ付近で地震が発生したのが、15日午後8時15分ごろ。tomizouさんがこの津波を目撃されたのは、翌16日の午前11時半からの約2時間だそうだ。本当に、忘れた頃にやってくる。
一方、18日午前3時ごろに奄美大島近海を震源に起きた地震(奄美市で震度4)では、津波は起きなかったようだ。

結構揺れても地震が起きる場合と、そうでない場合があって、それなのにすぐに「この地震で津波の心配はありません。」と速報されたりするのが不思議でならなかったが、こちらのページに「地震の規模の経験則」というのが載っていた。

北海道の地震は、規模推定 8.1、震源の深さは約30キロ。
奄美の地震は、規模推定 6.2、震源の深さは約30キロ。

同じような震源の深さだが、この場合、奄美の地震で津波が無かったのは規模が北海道より小さかったことが関係あるようだ。マグニチュードが6くらいまでなら、それほど心配はないらしい。と、いっても震源の深さも関わりがあるし、規模がすぐに正確に解析できるとも限らないだろうから、揺れの感じ方の大小に限らず、地震が起きたら津波に注意をしないと...。離れた場所でも、この映像のように思いがけない時間にやってくるので気をつけなければいけないですね!





雨乞いしたら...

2006-11-19 09:04:34 | 奄美-あれこれ
Pic_0028_1

昨日は久々の雨。金曜日(17日)、水不足の続く奄美の市の水道課の方々が雨乞いをされたのだ。
雨乞いってすごいワ!
奄美市名瀬地区の水がめとなっている大川ダムに、水道課の職員15人が出向き、「ミキャウチゴモリ」と言われる大岩で祈願したとのこと。「ミキャウチゴモリ」=三日内篭りという岩には三つの篭り(=くぼみ)があって、そこに貯まった水はどんな干ばつでも干上がらないという。そしてその水をくみ出すと、3日以内に雨が降るそうだ。→記事

市の職員の方が15人も、お供え物を携え祝詞を唱え『雨乞い』をしたとはすごい...誰も政教分離、とか文句も言わない。
それもそのはず、この雨乞いは効果てきめん!
12年前の雨乞いもその日から雨が降ったそうだが、はたして今回も!奄美市では、未明に震度4の地震があり、珍しく結構揺れたのだが、起きてみれば雨で神がかり的なものを感じた。

さて、上の写真は昨日の夕方の外出した時、ちょっと雨がやんだ時にケータイで撮った写真なのだが、写真の左奥に小さく写っているのは、豪華客船「ぱしふぃっくびーなす」。

Pic_0036帰り道に近くを通ると、そこだけが光り輝く海の上のホテル!昼間はよく見えないシャンデリアなども見えた。
(のだが、ケータイのカメラじゃこんな写真しか撮れず)

週末が雨なんて、とがっかりしている場合でない深刻な水不足にある奄美。しかし、ぱしふぃっくびーなすのお客さん達にとってはたった1日の奄美、「よりによって金曜日にしなくても!」の雨乞いだったかもしれない...(^^;) 

今日の予報は雨だが、9時現在まだ降っていない。水不足解消にはまだ足りないので、水神様、もうひとふんばりお願いします。



秋名の鳥

2006-11-17 07:14:04 | 奄美-自然
Imga1717秋名に鶴を見に行った時のこと。(もう3週間近くも前。時が経つのは早い...)

はじめ、どこに鶴がいるかわからないので、家族で窓の外をキョロキョロ探していると、娘達が「いたいた!いたよ!」と最初に叫んだのがこれ↓↓↓
Imga1709

こ、これは、違うでしょ。

Imga1708奄美に来て初めて見たが、やはり食べるのかな?お肉屋さんでは見たことがない。

もうすぐクリスマス...うちの小さいレンジオーブンでは七面鳥は無理だけど、チキンならいける。

こんな放し飼いにしているなら、身も締まってておいしいのだろうなぁ~?

なんてことを考えてて、トリさんたちごめんなさい。

次に、「あ、鶴いた!いたよ!」と確信を持って言われたのがこれ。

Imga1760

Imga1761

うーん、惜しい...。

それにしても、この辺りは色んな生き物がいて面白かった。
田んぼにはたくさんの、これはタニシ??

Imga1748

鶴は先日、どこかへ飛んで入ってしまったそうだ...
短い滞在だったけれど、またいつか来てほしいな。













ソテツ島

2006-11-16 00:04:53 | 奄美-自然
Pa290004

と、言っても陸続きだけれど...
Pa290003最初の実は、鳥が運んだのかな?
ソテツの実って大きいのに、鳥が運ぶのかな。

ねえ、どこに最初の種は落ちたと思う?

やっぱり上の方?その実から増えて、そのまた実ががどんどん下に落ちたのかな。
ほとんど岩なのに、すごいね。どこから栄養取ってるのかな。
ソテツ、すごいね!
すごいよね、ソテツ!

Pa290009