MT.FORTUNE

Discover 奄美大島!

偶然の出会いを必然に...

2007-03-31 23:59:00 | 奄美-あれこれ
Minato

29,30,31日と3日間、夜は港へお世話になった先生方の見送りに行った。

今年もまた、奄美は別れの季節ー。
今夜は、てふてふさんも奄美を発たれた。

偶然の出会いを必然に...
これは、常々てふてふさんがおっしゃっていたことー。
私の胸に深く刻まれた言葉。

偶然ブログを通して知り合ったてふてふさんだったが、実は色々なところで繋がりもあり、また新たな繋がりも持たせていただいた。

今日も、てふてふさんご一家の見送りで、初めてtokorinさんご一家とお会いする機会を得た。

こうして、どんどん知り合った人を繋げていかれたてふてふさん。

「偶然の出会いを必然に」、ということを日々実践されていたー。

Minato2

またお会いするまで、どうぞお元気で!


ありがとうございました。



タラソのパンフレット

2007-03-31 12:26:18 | 奄美-見る・遊ぶ
            Img024

以前、オープン前に、このブログに「タラソ奄美の竜宮」について書いたとき、そのコメント欄で酷評されていた、パンフレット。

新しくなっている。
...と、いうことを先日(と、いってももう1ヶ月も前!)同じコメント欄で教えていただいたて以来、もっと早くアップしようと思っていたのだが...

どうです?前のよりはずっとおしゃれっぽい感じ。
うちのスキャナが悪いだけで、印刷はとても綺麗だ。

ちなみに、前のパンフレットの表紙はこちら↓

            Img023

ついでに、開いたところもご紹介。まず、新しいのから。

Img027

↑これを開くと ↓こうなる。

Img029

ここから先は、以前のもの。

Img025

Img026

だいぶ変わりましたね?

さて、3月16日の南海日日新聞によれば、今のところこのタラソはなかなか好調で、利用者は当初見込み(1日160人)を上回る240人だそうだ。50%も見込みより多いとは好成績。

このパンフレットの変更もフットワークの軽さを感じた。
まさかこのブログを見たわけではないだろうが、きっともとのはよほど不評だったろう。でもそれをすぐに変更したのは、さすが民営。お役所だったら、一度作ったものの変更は大変そう...。

この調子でがんばってほしいな~

そして私もそろそろもう一度行きたくなってきた。子供ぬきで。





初鰹

2007-03-28 23:56:35 | 奄美-お店・食事
Katsuo1jpg「目には青葉」の奄美。

そう、そして食べるのは初鰹!




Katsuo3奄美市名瀬の大熊(ダイクマ)漁港には宝勢丸鰹漁業生産組合の水産物加工施設がある。ちょうど2年前に建て替えられた建物はまだ新しく、獲れたてのカツオ・シビ・シイラなどの魚とその加工品が販売されている。

Katsuo9目印は、この鯉ならぬ、鰹のぼり。
こののぼりが上がっているときには、お店は営業中。

定休日というのはなく、その日の魚の水揚げ次第の営業だそうだ。(閉店は7時。開店時刻は聞き忘れ^^; ←でも朝一番にお刺身買う必要はないですもんね?!)

Katsuo4 Katsuo5

今そこで、捌かれたばかりのものがこうして並ぶ。

運んで来るのは、こちら宝勢丸。いやぁ~、あなた実にいいお名前ですね!!なんかこう、生きのいいのがバンバン獲れるという感じ!

Katsuo6

Katsuo8

Katsuo7おじいちゃんに、あれこれ解説してもらって、子ども達もふむふむと見学...
普通の船には無いようなものがあって、漁船は面白いなぁ。

Katsuo2

さあ、左が鰹。右がシビ。 お皿にキチキチに盛っているがー(^^;;

実は、私は鰹はあまり得意なほうではなかった。たたきでしか食べたことがなかったし、なんとなく生臭いような感じがどうも...

ーが、新鮮な鰹のお刺身はなかなかのおいしさで!

そして、シビ。マグロの一種らしいけれど、シビって何?Wikipediaには、クロマグロ(本マグロ)をシビと呼ぶ地方がある、とあるが、まさか黒いダイヤとも呼ばれる貴重品ではないはず...と思って調べたら、キハダマグロの幼魚らしいような。
ま、とにかくマグロの一種ということらしい。

キハダマグロはマグロの中では安いものらいしのだが、これまた新鮮なのは、やっぱりおいしい。

こんなにあって食べきれるかと思ったが、子ども達もどんどん競って食べ、完食なり。




初鰹、季語は初夏。

そして、奄美は25℃前後と本当に初夏の陽気だ。











離島の学生スポーツ事情

2007-03-27 17:31:19 | 奄美-あれこれ
甲子園では、春の高校野球たけなわ。残念ながら、昨日鹿児島商業は敗れてしまったが...

一方、鹿児島市内の球場では、九州高校野球の県予選大会も行われている。
奄美の新聞は、どのスポーツでも、奄美群島のチームについては大きく載せてくれる。甲子園の結果とともに、九州大会の各離島のチームの様子も書かれていた。スポーツ面では、九州大会で「喜界がコールド勝ち」なんて、世界水泳の「北島、100平で銀メダル」より大きい扱いだ。他にラグビーの九州高校10人制の大会についてもある。


奄美に来て、改めて「離島のチームは大変だ」と感じている。
奄美に来るまでは、「限られた人数しかいない離島で、人口が多く層の厚い都会相手に強いチームを作るのは大変だろうな~」という程度にしか考えてみなかったが、考えてみれば、野球やサッカー、バレーボールにラグビーなどなど、チームプレイのスポーツは練習試合が必要だ。

雪国と違って、一年中練習はできるものの、練習試合ひとつするのにも、船に乗っていかねばならない。時には宿をとって泊まらないといけないこともある。時間もかかるし、何よりお金がかかる!!ひとつ大会に出るだけで、万単位のお金がヒュ~

練習相手については、奄美大島はまだ恵まれた方だ。例えば高校ならば、大島北・大島工業・奄美・大島・古仁屋と島内に5校ある。しかし、徳之島は3校だし、与論・沖永良部・喜界島にはそれぞれ1校しか無い。屋外スポーツともなると、船で出かけて雨でも降れば、お金は全くの無駄!

そして、新聞に載っているような、大きな大会となれば、もちろん試合は鹿児島本土だ。

昨日26日の試合に出るためには、多分24日に船に乗り、船中一泊。25日どこかで練習をして宿に1泊。そして26日の試合を迎えたに違いない。新聞によれば、ラグビーの大会なんて、福岡でやっている。飛行機の直行便は無いし、そもそも学校のスポーツはいかに安い手段で行くかなので、福岡へはまず鹿児島まで船、そしてそこから新幹線だ。この試合のために、いつ出発して、何時間かかったのだろう!

勝ったチームは、さらに宿泊延長、経費増大。勝てば勝つほど、懐は痛む仕組み...。

「中途半端に勝つくらいなら、1回戦で負けてきなさいよ!」
ケチなお母さんなら、思わず言ってしまいそう?!

そして、外でやるスポーツにとって、もうひとつの敵は天候。
今日鹿児島は雨、野球の大会は1日延期。そうなると、これまた1泊延長だ。夏の大会ともなると、台風もある。そうなると、あっという間に試合は数日延期。試合も無いのに、授業も出られず、宿泊費だけが増えてゆく...。

本当に、離島でスポーツをするというのは選手も大変だが、それを支える保護者も大変なのだなぁ~

で、昨日の結果だが、前述の通り、喜界高校は種子島実・新設種子島にコールド勝ち。
大島工業は吹上高校に3-5で負け。
沖永良部は3-2で川辺に勝ち。

...と、ここまではふむふむ...。

次が、びっくり大島高校 vs 大島北高!

なぁんと、同じ奄美大島同士の対決!(大島が8-0でコールド勝ち)
ああ、もったいないもったいない、本当にもったいない。もったいないったら、もったいない。
お金をかけて鹿児島へ行き、泊まって試合をする相手は同じ奄美の学校。片方は負けて奄美へ戻ってくる...。

これなら奄美の中で試合をしたらよいのでは?とも思いたくなるようなこの組合せ。新聞では2回戦となっているが、この組合せ表を見ると、ほとんど1回戦みたいなものだ。

甲子園では、確か1回戦では隣県同士は当たらないようなっていたのではなかったっけ。
鹿児島のスポーツの大会も、せめて初戦は同じ地区同士は当たらないようにという規定は無いのかな...。


奄美市誕生一周年記念祭

2007-03-27 04:48:25 | 奄美-あれこれ
Amamishi1昨年3月20日に、笠利町・名瀬市・住用村が合併してできた奄美市。

3月25日(日)、奄美市誕生1周年記念祭があった。

我が家は、家族がこのイベントに参加することもあって朝から行ってきた。
でも、家族が出なければ、行かなかったかもしれないこのイベント。いまひとつ、広報活動が足りないのではないか?奄美市。
あまみ便りblogさんにも書かれていたが、市のHPにもイベントをやることはあっても詳細はなかったそうだし、ポスターにも詳しいことは無いし。地元紙には載ったけれども、もう少し事前に周知することはできなかったのかな。多分ギリギリに決まったのだろうけれど、タイムテーブルが無いと行く気になれない。これでは人が集まらないのではー?


...と、いう文句はさておき。

会場は、奄美文化センター前。

この日は、降水確率が70%だか80%だか、かなり高かったのだ。しかも前日ネットで見た天気予報では、午前中は「強雨」なんて書いてあって、困ったのもだと思っていたが、雨は降らず。お昼が近づくにつれ、時折小雨がぱらつくこともあったがほとんど影響無し。
よかった~ 

挨拶、ブラスバンド、風船飛ばしと定番の行事も着々と進み、広場では色々な発表。

Amamishi2

広場を囲んで、出店もずらり。
ブラブラと買いました、え~と...
  3色ふくらかん(←蒸しパンみたいなの)
  葉っぱつき人参(人参の葉っぱが好きなんで嬉しい!)
  パパイヤモズクキムチ(←想像できます?)
  綿菓子 (出店の定番)
  ハーブの苗4種類
他に、ミニミニフリマもあり、子どもたちはクダラナイ面白いもの買っていた。(20円で買った昨年のシステム手帳とか...^^;)

もちろん、他にも島の名産品がたくさん。おいしそうなものもたくさん。

エコバッグ作りもー。
Amamishi3



午前中で、家族の仕事も終わったのだが、一旦家に帰って午後再び会場へ。
お天気が怪しかったので、義父母もいるのに再度行くのもなぁと思ったのだが、子供達がどうしても行く!というので。

お目当ては、1時半からの中孝介オンステージ。大人は、中さんの前に出る唄者・中村瑞希さんも楽しみに。

中村瑞希さんは、20代の若さにもかかわらず、一昨年の民謡民舞全国大会で、最高賞の内閣総理大臣賞を取った「民謡日本一」の方。受賞した時に唄った「野茶坊節」も披露してくれて、滞在中の義父母も「思いがけず、日本一の島唄を聴くことができた」と喜んでいた。

中村瑞希さんは笠利の方、中孝介さんは名瀬の方。合併してお2人とも奄美市民となられたわけで、このイベントにうってつけ(^^)



そしていよいよ中孝介さん登場!

Amamishi4最初は、三味線持って島唄を2曲。2曲目は「朝顔節」で、これ只今ワタクシ稽古中の唄!お祝いの唄だ。いや~勉強になりました。いや~道は険しい...
囃子は先ほどの中村瑞希さん。民謡日本一のお囃子なんて、贅沢~

そして、その後新曲「花」。
これ、先日ご紹介した時には発表されていなかったのだが、なんと作曲は森山直太朗氏!これが3月23日にまで伏せられていて、中さんも「ライブなどでも言いたくてうずうずしていたけれど、やっと言えるようになった。」というようなことをおっしゃっていた。
中孝介、勝負曲(→スポーツ報知)だ。
今年はいよいよ紅白歌合戦出場かも?! (そういえば、『題名のない音楽会』にも出るそうだ。)

Amamishi6_1最後はインディーズ時代から大切に歌ってきたという『家路』。2曲とも弾き語りで歌ってくれた。

息子にも、ピアノを習わせようっと! (^^;;

Amamishi5

天気予報はすっかりはずれて、この頃になると薄日も差すほど。
全体的に、のんびりまったりの奄美イベントだった。



この日の天気が、財政難で、色々な問題を抱える奄美市の未来を象徴してくれたらいいなぁ~



予報では、降水確率高し。大雨、強雨。

でも、ふたを開けてみたら、ちょっと小雨はあるものの、なんとかお天気がもってー。

やがて、お日様がニッコリ...




自然観察の森にて

2007-03-23 02:35:02 | 名前・地名・語源
30231jpg

昨日、龍郷町「自然観察の森」の「ドラゴントリデ」からの眺め。
晴れたらもっと素晴らしいが、昨日のようなどんよりした日でも、やはりここからの眺めはとても良い。

今週は、鹿児島から夫の両親が来ている。

引越の手伝いで来て以来、ほぼ2年ぶりの奄美。前回は引越に追われただけだったので、今回初めてゆっくりとした時間を過ごしている。
昨日は、小学校は卒業式で、低学年は休みだったので丸1日フリー。子供達に「どこを案内しようか?」と尋ねた時に、まっさきに「自然観察の森!」と言ってきた。奄美に来て最初の1年は海一辺倒だったのだが、昨年この観察の森や金作原(きんさくばる)、そして今年に入り湯湾岳にも行って、すっかり奄美の森にも魅せられている子供達。祖父母達にも自慢の奄美の森を見せたかったようだ。

昨日は時折小雨もぱらつく天気だったのだが、観察の森は木に覆われている中なので、少しの雨なら葉っぱが傘になってくれる。

春、この季節。鳥達の声があちこちから響いている。特にアカヒゲの澄んだ声は、我々人間が近くまでいることにもおかまいなしにスピーカーからテープを流しているかのように大きく美しく響き渡っている。

そんな中、本日のお目当てはやはりルリカケス。登っていくと、途中でギャーギャー、ギャーギャー、間違いなくその声がする。

いたいた、いました!あっちにも、こっちにも。
義父は、仕事柄、鹿児島県内をあちこち転勤してきたのだが、自然の中にいるルリカケスを見たのは初めてだと感激しきり。鹿児島の県鳥ということで、名前だけは有名なルリカケスだが、実際に目にしたことのある鹿児島県人は意外に少ない。「あんなに大きいとは思わなかった。」「いい土産話ができた。」かなり興奮するおじいちゃんの姿に娘達も誇らし気。

まだカメラに収めたことのないルリカケスだったので、張り切っていた私だが、途中から「抱っこ抱っこ」とせがむ総重量0.014トンの生き物を抱えていたため、カメラを取り出すことができず。もっとも逆光で写真を撮るのも難しそうだったけれど...

と、思っていたら、長女が1枚、わずかにその姿を収めていた。

30232ぼけぼけにぼけてるけれど、確かにルリカケスの色がわかる。
初ルリカケス撮影成功の栄誉を持っていかれてしまった(^^;

ルリカケスを堪能した後、うっそうとした森の中から急に開けたドラゴントリデからの眺めにもまた、義父母とも「まさかこんな眺めが見られるとは!」と驚いていた。やっぱり自然観察の森に来たら、この眺めは必見だ。


森の中、石を抱くシマタゴの木にも驚き。

30233

「シマタゴ、もくせい科」なんてもちろん名前は知らなかったが、ちゃんと札がついているのでありがたい。

「う~ん、これはすごい!!まるでこの根っ子がタコの足みたいだ。シマダコみたいだもんな。はぁ~それでシマタゴっていうのかもしれんな。うん、きっとそうだ...」
と、ひとり納得の義父。

んーー、お義父さん?!なんか、「゛」の位置が違うような...?!そうなのかな?



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...というわけで語源好きの血が騒ぎ、ちと調べてみた。蛇足コーナー。

タゴというのは、「田子」と書いて、田んぼの「はざ木」というものだそうだ。(→参考)はざ木はこんな。稲を干すためのもの。で、このはざ木を作るのに、田んぼの畦によく植えられていたのが「トネリコ」という木。(なので、田子=トネリコともなる)
シマにあるトネリコ種ということでシマタゴ、という意味が最もありえそうな...いかがでしょう。

蛇足ついでに、観察の森の札には「シマタゴ、方言名:オーヤギ」となっているのですが、奄美方言データベースによればシマタゴは「ジンゲぃ」で、シマウリカエデの方がオーヤギ(オーヤゲぃ)になっていました。
方言は場所によっても違うのでしょうし、難しい~




シマンチュ急いでどこへ行く

2007-03-20 00:53:13 | 奄美-あれこれ
奄美の国道計画「おがみ山ルート」

2年前、我が家が奄美に引越して来た時から、既にだいぶ前からある様子だった「おがみ山ルート反対!」の看板。おがみ山のトンネル工事に反対、自然を破壊...どうやらトンネル計画があることはわかったが、今まであまり詳細を知らなかった。(自分から調べようともしなかったし。)

一昨日(3月18日)の朝日新聞の鹿児島版に、このおがみ山ルートの詳細が書かれていた。

asahi.com

これ見てびっくり。
「おがみ山ルート反対!」とか「トンネルはいらない!」とかいうことから、おがみ山にトンネルができそうなことはわかっていたが、そういうものを作るからには、それなりトンネルによってショートカットできるのかと思っていた。こう、一気に小宿辺りに抜けるとか...。

ところが記事の中の地図を見て驚いた。今ある国道のすぐ脇に、平行して道を通すだけ。

asahi.comのサイトには、地図が載っていないので、おおよそのルートを示すと、次のような感じ。
(実際のルートの正確な地図ではないので、ご注意。朝日新聞の記事を参考にして、地図に私が書き込んだものなので、今ある道との重なり具合や正確な距離などは考慮していません。)

Map黄色は現在ある国道58号線で、私が書き入れた赤いところが、「おがみ山ルート」のだいたいの感じ。全長約1.7km。記事によれば、事業費150億円。

トンネルが通るというおがみ山は、本当に素晴らしい自然いっぱいの山。
加えて、奄美小学校裏の配田が丘。
学校の庭がこの丘みたいなもので、小学生が天気の良い日には昼休みに大勢登っている。これが、とっても楽しそうなのだ。

1.7kmでもそれによってものすごく有意義ならば良いのだが、地図を見ればわかる通り、国道のすぐ西側の平行した道。しかもその国道の東側には既にもう平行した道があるのに。

朝日新聞紙面の記事(←asahi.comには載っていない)では、国道の東側の道が1本のように書かれているが、地図を拡大して見ていただけばわかるとおり、新川には図書館分館辺りまで両側に狭いながらも道がある。つまり、現時点で、ほぼ3つの平行した道路があるわけだ。もちろんビュンビュン飛ばせはしないけれど、時速20kmくらいでトコトコ走っても数分で終わるくらいの距離だもの!

この国道58号の渋滞緩和という名目での「おがみ山ルート」なのだが、記事にもあるし、私が普段実際に通っても思うが、渋滞するのは朝夕のほんの短い時間だけ。
それも、所詮そんな短い距離だから、渋滞ったって、永田橋から名瀬中学校まで10分くらいじゃないかしらん。

島に来たとき、「島にも渋滞があって、朝夕大変なんですよ~。」とはよく聞いた。
確かに、そりゃ混むけれども、10分~15分くらいで抜けられる。島の人はそんなにみんながみんな気が短いのだろうか?
(でも朝日の記事には7割は反対とあるので、やっぱり短気な人はそんなにいないはず!)

人口(利用者)の少ないところにトンネルや道路を作るのは無駄だ、とは思わない。

奄美に限らず、地方に住む人が、トンネルひとつあればくねくねと山を越えずに病院に行ったり、飛躍的に生活の質が向上することがあるだろう。

だけどこの道はなぁ...

150億円がもったいないだけでなく、鳥や動物を追いやって、市民の憩いのおがみ山を削り、小学生が生き生きと登る配田丘も削ることを考えた時の損失は、いったいどれほどになってしまうのだろう。



ケンケンゴウゴウ

2007-03-18 11:26:18 | 奄美-自然
Bird0

家族で車に乗っていると、大きな鳥発見!

何?あの鳥...
車をバックさせて、もう一度現場へ。
猫ほどもあるかと思う大きな鳥が電線に。

「サシバじゃない?」
「サシバにしては顔とか、体が丸いよ?」
「えぇ~?あれはサシバでしょ。」

Bird1

手持ちのカメラじゃ、これ以上ズームできない。
「だーめだ、このカメラじゃ。」
「いいカメラがほしいなぁ。」
「やっぱり一眼レフだね。」
「そんなの今の状態じゃ、持ち歩けない...」

まあ、いいや。1枚パチリ!
あろうことか、フラッシュがオンになってしまった...鳥さんごめんなさい。
目が光ってる!

でも、逃げない。
まぶしかったからか、顔の向き変えてしまったけれど。

Bird2_1

「フクロウじゃないの?ひょっとして」
「こんな昼間にフクロウは出てこないでしょ。」
「でも...。」

「お父さん、見える?」
「目が悪いので見えない...」
「そんなので運転していいの?」
「運転は大丈夫」

「いっつも学校に行くときに、電線にサシバが止まってるんだよ。全然動かないの。」
「あれはフクロウだと思う。」
「えー、サシバでしょ、サシバ。」
「知らない鳥かも。」


・・・

帰り道。

「あの鳥いないね。」
「だって、さっき見たのは2時間以上前よ。いるわけないじゃない!」

「そんなことないよ!!学校に行くとき見たサシバは、5時間授業のあとでも同じ場所にいたよ。」
「それは、たまたま同じ場所に戻ってきたんだと思うよ。」
「違うよ、いつもいるもん。」
「きっと近くに巣があるんだね。」

「フクロウはいないのかな。」
「フクロウもいるよ。鳴き声聞いたことあるもん。」


・・・


よく迷う。
喧々囂々(けんけんごうごう)と、侃々諤々(かんかんがくがく)。

我が家の会話は、『喧々囂々』で、まともな議論が『侃々諤々』。

覚えた!




問題で~す

2007-03-16 18:23:09 | 奄美-自然
Flower1_3

何の花でしょう?






ヒント(1) (既に簡単過ぎる...?)

Flower2_2


ヒント(2) (バレバレ...)

Flower3_2


         →こたえ



ここのところずっと、毎日雨が降ったり、止んだり...。

昨日は雷もなるわ、風もびゅーびゅー吹くわ。春の嵐。
今日は、一日しとしとと...。

奄美でも「菜種梅雨」というのかな?やはり。

そろそろスカッと晴れてほしいな~








トビンニャ

2007-03-15 00:01:24 | 名前・地名・語源
Tobinnya1

山盛りの塩茹でトビンニャをいただいた。

奄美の北部では、「トビンニャ」と呼ばれるこの貝の本名は「マガキ貝」。奄美の言葉で「ニャ」は貝だから、これは「飛び貝」ということだ。実際、この爪で?ヒョイヒョイ海中を飛んで歩くらしい。
奄美南部では「テラダ」とか「テラジャ」などと言われているそうだし、高知では「チャンバラ貝」。でも私も薩摩隼人の夫も、奄美に来るまでこの貝のことは知らなかった...。
Tobinnya2この貝は、こうして爪のようなのがヒョイと出ていて、これをそろりとひっぱれば、ニューと中身が全部出てくる。爪楊枝も何もいらない。
そして、ただ塩茹でしてあるだけで、とてもおいしい!クセもなくて、子供達もパクパク...。
Tobinnya3 Tobinnya4

酢味噌やマヨネーズ醤油でもおいしいと聞いていたので、試そうと思っていたのだが、テーブルに出したとたんに皆の手が伸びて、どんどん減っていく。またもや、酢味噌などは試せなかったが、おいしかった~!



実は、このトビンニャ、先日てふてふさんのところで催された島唄の『唄遊び』に家族でお邪魔して、そのお土産にいただいたもの。

『唄遊び』というのは、大勢が集まって島唄を唄いあう宴会と言ったらよいのだろうか。
昔は、家々でよく行われていたそうだが、今は滅多に聞かない。もちろん郷土料理のお店などに行けば、今でもいつでも体験できるようだが、普通の家での唄遊びに行くということは、私たちのような名瀬に住む転勤族には皆無といっても過言ではないだろう。
(唄遊びについてはこちらのコラムに詳しい。と、いっても厳密なルールがあるものでもなんでもないのだが。楽しく島唄を唄う会、ですよね?島のみなさん!)

もう、これが本当に素晴らしい会で...唄遊びの楽しさに加えて、そこに集まったてふてふさん縁(ゆかり)の方とのお話もまた楽しくて!

「トビンニャはねー、湯がき方が難しいのよ~」
皆さん口々におっしゃる。

「この爪が、ちょろって出てくるように湯がくのは、なかなか難しいのよ!」
「ここのはとっても上手に湯がいてあるけど、難しいのよ...」
「トビンニャ、湯がくの難しいのよー」

この夜、何回聞いただろうか。

なるほど、生きたままの貝を湯がき、貝さんが、「アッチィ~ こりゃたまらん...む~」と爪をちょっと出したあたりでご臨終いただくベストなタイミングがあるのだろうか。

「どうやって湯がくのですか?」
- もちろん皆さんに聞きましたとも、ワタクシ。

「塩で湯がくのよ、塩で!」

塩で湯がく、ということは他の貝とも共通に思えるし、なんとなく想像がついた。しかし、その配分とか塩を入れるタイミングとか、湯がく時間とか、何か皆さんが「難しい」とおっしゃるポイントがあるに違いない。

続けて詳しく聞こうとすると、必ずと言っていいほど誰かの唄が始まり、話が途切れる。

次の方に聞いても、
「こう、塩でね、塩で湯がくのよ。」
「塩でゆがくんだけどねー。」
「塩でねー。」



帰宅後ネットで検索もしてみたし、蔵満先生の『奄美食紀行』でトビンニャの項も再読してみたが、湯がき方は載っていなかった。
(蔵満先生によれば、バター炒めもいけるそうだ!)



どなたか...。

塩でどのように湯がくのか、どうぞご伝授いただけないでしょうか。