MT.FORTUNE

Discover 奄美大島!

明日開局♪  ディ!ウェーブ

2007-04-30 16:17:56 | 奄美-あれこれ
奄美の島ラジオ、ディ!ウェーブがいよいよ明日開局!

番組表はこちら
奄美市・龍郷町のみなさん、77.5MHzですよ

明日は開局記念ということで、午後0時から特別番組だそうだ。各界からのお祝いメッセージなどの他、17:40過ぎからは、元ちとせさんと中孝介さんが出演なんだとか。
楽しみ?

番組表にも島口(島の方言)満載なのだが、悲しいかな島口のわからない私には、わからないことも多く(ToT)
...と、思っていたら、こちらに解説が載っていました(^O^)
  (でも「ゆしぐとぅ」がわからない~^^; 教え?言葉?)


ダイエーのイソヒヨドリ

2007-04-28 09:39:13 | 奄美-自然
Isohiyodori1_1海に面した名瀬のスーパーダイエー。
ここの駐車場には、毎年イソヒヨドリが巣作りをするようだ。

一昨年、昨年と見ることができ、今年もまたこの季節にやってきた。
このブルーの鳥を初めて見たときは、「これが噂のルリカケス?!」と思った初めての年。ルリカケスも、頭から背中にかけて青くて、おなかが赤いと聞いていたのだもの。それにイソヒヨドリはカケス(=カラス)に比べたらずっと小さいのだが、スズメやインコなどよりは大きいので、こう思ってしまったのだ(^^; でも体の大きさはルリカケスは倍以上もあり、色はもっと鮮やか。全然違う。

Isohiyodori3

↑こちらは雌。シックな装い。

イソヒヨドリは名前の通り、海辺に多いらしいので、何を食べているのかと思えば、他の鳥のように昆虫やトカゲも食べるが、甲殻類も食べるそうだ。(→Wikipediaより)

Isohiyodori2

ここの駐車場は、車の出入りも多いし、それゆえ人もひっきりなしに通るし、店内放送もそのまま入るので、音も賑やかだ。

巣作りの時期の鳥というと、かなりナーバスなイメージがあるのだが、こんなところにやってくるような神経の図太いイソヒヨドリだからか、カメラを構えても逃げようともしない。お蔭でたくさん撮影(^^)

「なんかヘンなヤツがカメラ構えてるわヨ!まーったくイヤだわ。あんた、なんとかしてよ!」
「お、おれ、ちょっと怖ぇ~よ。お前、なんとかしろよ~ 怖い怖いピョー!」
「何よ、だらしないわね!早くこっちに来なさいよ!!」

ってな感じだろうか↓↓この会話。(画像の中の△をクリック!)

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あしたば村のパン

2007-04-25 17:25:51 | 名前・地名・語源
Ashitaba_1

「チャレンジドの店-あしたば村」で焼きたてパンの販売が始まった、というのを見たので、早速買いに行った。
Ashitaba 「あしたば村」は、奄美市名瀬佐大熊にある知的障害者の福祉作業所「あしたば園」が運営しているお店で、2004年にできたそうだ。これまでは、野菜の他奄美の加工食品や陶芸品が多かったのだが、久々に行ってみると今はパンコーナーがお店の大半をしめていた。

一番上の写真の通り、紙トレーに載せてレジに持っていくと、そのままトレーごと袋に入れてくれる。(ただし、少ない数の場合は、普通のパン屋さん同様ひとつずつ袋詰め)

何が嬉しいって、ベーグルがある?奄美ではあまり売っていないのだ。茶色いのは黒糖ベーグル。どんな味かな~ 明日の朝食べてみようっと!

さて、ここでいつもの脱線ですが...
ベーグルの語源は。


ベーグルには約300年の歴史があります。17世紀の終わりごろ、オーストリアがトルコから攻められた時、ポーランドの王様がオーストリアを守ってくれました。そのお礼にオーストリアのユダヤ人であるパン職人が、ポーランドの王様に献上するために作ったパンが「ベーグル」の発祥と言われています。王様は乗馬が好きだったので、乗馬で使用する「あぶみ」※ドイツ語で「buegel(ビューゲル)」の形を真似てパンを作り、それが「bagel(ベーグル)」の名前の由来となりました。

       ↑こちらのサイトより

ドイツ語の鐙(あぶみ)からきてたんですねー。ほぉ~
しかし、Wikipediaには、もうちょっと含みを持たせた感じで書かれている。ご参考まで... でもまあ、鐙説は強そう。

以上、本日のうんちく、終わり!

Ashitaba2あしたば村の場所など、詳しくはこの写真をクリック&拡大してご覧下さい。

もちろん、パンだけでなく今までどおりの商品もある。
私はおいしそうなトマトも買って帰りました(^^)





ディスカバー ご近所 (一部追記)

2007-04-23 23:37:38 | 奄美-自然
Kinjo1_1次女の幼稚園も3週目に入った。最初は姉ちゃんがいなくなって荒れ模様だった末っ子坊主も、すっかり慣れて快適な午前になりつつある今日この頃...

息子の機嫌さえ悪くなければはやり1人の方がラクだ。なんといっても喧嘩が無い。前は数分に1回は仲裁に入ったり、なだめたりしていたものなぁ...。

と、いうわけで、先週くらいから1人の時を楽しむ術も身につけたご機嫌な長男と、自宅から半径50m以内を散策してみた。
Kinjo2_1 Kinjo3

リュウキュウコスミレとリュウキュウシロスミレ。まだ咲いている。

Kinjo4 Kinjo5

奄美には、食べられる野イチゴがたくさんあるそうだが、これはただのヘビイチゴ。う~ん、残念。
思うに、白いお花のイチゴは美味しいのだろうけど、こういう黄色い花はダメなんだろうなぁ。

Kinjo6小さい頃は、「ヘビイチゴはヘビが食べるイチゴ」とか「ヘビイチゴを食べるとヘビになる」とか、とにかく食べたら毒だと思っていたが、別に毒はないそうだ...ただ、全然おいしくなくて、食べるようなものではないらしい。まあ食べる気もしないけれど...。
それに奄美の場合、ヘビイチゴが生えているような草むらは、ちょっと手を伸ばすとハブにがぶりとやられそうな気がして、おいそれと触る気にもなれない。



あ~何か食べられるものはないかなぁ~ (と、なぜか散歩をしていても、視点は食に ^^;)


と、思ったら発見!これはセリね(^^)
 
追記) と、思ったが、毒セリかもしれない!
セリと生育状況がよく似たところに、毒セリも生えているそうで、先ほど同じ場所に確認に行ってみた。うちの近所には、芳しい香りのセリと、葉っぱのにおいしかしない毒セリが混在しているようだ...
誰か地元の人が食べたことを確認するまでは、やめておこうっと...
下の写真は、毒セリのような気がする...もっと丈の短いセリ(と思われるもの)が群生しているところもあったので。 
野草道は厳しいなぁ...


参考サイト:セリと毒セリ

Kinjo7

セリは、子供の頃すき焼きか何かに入っていたのを食べたことがあるが、青臭くて好きになれなかった。でも、子供の頃苦手だったミツバやシソを好きになっているのだから、今食べたらおいしいのかも?!
どんなふうにして食べたらおいしいのでしょう?お薦めのレシピは?どなたかー

Kinjo8

こんなのも生えていたので、家に帰って調べてみたら、ハハコグサ。これって春の七草「ゴギョウ」だったんですねー。
いやー、これも知らなかった。咳止め、喘息に効くらしい...

前に駐車場にミツバがあるのも見つけたしー。なんだか、ご近所にヘルシーな野菜がいっぱいあることに気づき、お散歩長男とともにご機嫌になってきた私。

半径50m以内なのに、なんで気づかなかったのか!と言われそうだが、うちの近所は木に囲まれた私道も多く、こんなところに来たことがなかったのだ。


...と?  何かいる!

Kinjo9_1

いや~ 実にご立派な!!時々遠くから鳴き声が聞こえていたのだが、あなたここにいたのね~!!

Kinjo10

セリ、ゴギョウ、ときたところで、鶏肉、もとい鶏が!
(野性ではありません、念のため)


いけない野望がぐるぐるしたお散歩タイムだった...。


















大浜のヒシバデイゴ

2007-04-18 09:19:44 | 奄美-自然
Deigo1

今日は朝からひどい土砂降りの奄美...。

写真は、昨日大浜へ行った際に撮ったヒシバデイゴの並木。だいぶ咲き始めていた。
ちなみに、去年撮ったのは5月17日。ちょうど1ヶ月違い。花の時期は結構長そうだけど、それにしても今年は暖冬のせいで開花が早まった?それとも台風がたくさん来る??

Deigo2

去年はこのデイゴの名前もわからなかったけれど、これがサンゴシトウ(別名ヒシバデイゴ)ということが、今年はわかる。成長したのぉ~...ではなくて、去年の記事でtokorinさんに教えていただいた。

漢字で書くと「珊瑚刺桐」。珊瑚みたいな花、棘のある木、ということでついた名のようだが、「珊瑚紫豆」という表記のものも結構見かけた。マメ科の植物だからということかな...紫の豆がつくのかしら??
比較的寒さに強いということで、本土でも結構植えられているらしい。東京の方、新宿御苑にもあるそうですゾ。6月下旬からが見ごろとか。

奄美のデイゴというと、加計呂麻(かけろま)島の諸鈍(しょどん)の並木が有名。こちらはもっと背の高い木で、名前も本家本元、「デイゴ」Only。『奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG』さんに、ちょうど昨日の諸鈍のデイゴの様子が載っていた。こちらはまだまだの様子。(なんだー残念。GWには咲くかな?)


さて。
昨日コメント欄で「汐の音が聞こえてきそう・・・。」といただいたので、実際の音を。
せっかく心に描いていただいたのに、本物つけて無粋ですが... (画像の中の三角マークをクリック)

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(子供を30秒黙らせるのに苦労しました...^^;)


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※このエントリーはなぜかロシア語のTBやスパムコメントが頻繁に入るので、現在閲覧のみになっています。(2008年12月追記)


大潮!

2007-04-17 17:45:28 | 
0704171

昨日、今日、明日は大潮。
風が強くて寒いなぁと朝は思ったが、お昼に向けてどんどんお天気も良くなり...

今日の干潮時刻は午後1時ちょっと前。
久しぶりに、海に行ってみよう!
昨日ここ(ブログ)でちょっと愚痴ってすっきりしました、ワタクシ。
忙中鷺ありじゃなくて、やっぱり忙中閑あり!

午後1時といえば、まだ午前保育の次女が帰宅して、5時間授業の長女が帰るまでに出かけるちょうど良い時間。

今までは、海へ行く、となると、飲み物持って、濡れた時の着替え持って、なんだか準備だけで疲れてしまい、短時間に行く気など起きなかった。おまけにそうして準備した荷物は重いし、抱っことせがまれたら大変!やめとこやめとこ...。

しかし、そんなことでは限られた奄美の好天がもったいない。鷺のように、気ままに飛んできて、都合が悪くなったらふらりと飛び去るのが本日のモットーなり。

カメラと帽子と、何か拾ったものを入れる袋だけ持って、Let's go to 大浜!濡れたら帰ってくればいいし、短時間なんだから、喉渇いても我慢我慢。

0704172 0704173_1

大浜から、遊歩道を伝って小浜の方に向かった。この時期の大潮には、こうしてイショの人がたくさん。
『イショ』は「磯」が転じたのかな...。と、今日も「奄美方言データベース」で検索しようとしたら、あらら!サイトが消えている!何でよ。どうしてよ。メンテナンスかな?今日だけだったら良いのだけれど...

(追記)ちゃんとサイトは復活してました。よかった~(^^)イショのページはこちら
0704174

あちこちにあった潮溜りの水はぬるくてちゃぷちゃぷ入るのにはおあつらえ向きだったが、海の水はまだまだ冷たい。
でも、明後日は旧暦の3月3日。奄美では、この日に海開きが行われる場所が多い。

海の色は、いい感じになってきた。明後日はどうかな...

0704175

案の定、ズボンの裾が濡れてしまったし、そろそろ帰ろうか。
準備に手間取ってから出かけると、すぐに帰るのはイヤだと言われるが、ホイッ!と出た日は、結構あっさり子供も帰るものだ。

濡れたズボンのまま、スーパーに寄って帰宅、3時半。
本日の鷺作戦は大成功!




忙中鷺あり

2007-04-16 17:59:14 | 奄美-自然
Sagi1

洗濯物を取り込んでいたら、ベランダの向こう、お向かいの屋根にサギがいる。コサギかな?
なんでまたこんなところに...。

朝は、オーストンオーアカゲラがドラミングしている音を聞きつつ洗濯を干し、子供達が寝静まる夜中の自由なひと時は、コホッコホッ...リュウキュウコノハズクが鳴いている。うちって野鳥園の中??

今日はサギかぁ~ 
Sagi2

先週、次女が幼稚園に入園した。
いやっほう!長女に続き、これで2人目も片付いたわ~ぃ?

...と、いう喜びも束の間。

予想されたことではあったが、今までずっと遊んでくれた姉ちゃんがいなくなって、末っ子坊主が朝から不機嫌。
物心ついたときから、長女は小学校に通っていたので、上の姉ちゃんが学校に行くことは、なんら問題ないらしい。
が、下の姉ちゃんが、自分を置いて喜々として出かけていくのは納得できないらしい。なんでボクは一緒でないの?どーしてここでお別れするの?
...というわけで、朝から家事もそこそこに、午前中みっちり遊んでやるハメに陥っているワタクシです(ToT)
ああ、次女の力は偉大だった。

で、なんだか思うように時間が使えず、思わず毛が逆立っている私↓

Sagi3

...じゃなくて、今日は風が強くて...(^^; 
サギさんも身を縮めていた。

ベランダの下では、子供達が大勢遊んでいて、にぎやかなのにわざわざ飛んできて。結構長いこと屋根の上にいてくれたので、次女と長男とじっくりバードウォッチング。

Sagi4

Sagi5

私も飛んで行きたいなぁ~ 2時間ぐらいでいいから...





オオシマウツギ

2007-04-11 23:58:53 | 名前・地名・語源
Utsugi1

オオシマウツギ。
奄美のブログには、3月から色々な方が載せていて...。

「この時期、山に行くと色々な花が咲いているのねぇ...」と感心して眺めていたのだが、私も見つけた。
それも、うちのすぐ近所。100歩以内!(たぶん)
山行かなくてもいいじゃない!時々、散歩しないとねぇ、やっぱり...。

ウツギというのは中が空洞だから「空木」。
別名「卯の花」だそうで、私は卯の花と聞くと、すぐ食べる方を思い出してしまうのだが...。

昔から日本人が愛でてきたお花のようで、万葉集には24首も読まれているそうだ。(→こちら

Utsugi2

オオシマウツギは名前の通り奄美大島の固有種だそうだ。

卯月に咲く卯の花だから、今が盛りかというとやはり奄美はそろそろ終わりが近い...?旧暦で言えば、まだ如月なのにねぇ。

Utsugi

ウツギの花言葉は「古風・風情・秘密」。(「謙虚」とも)

♪卯の花の匂う 垣根に
  ホトトギス 早も来鳴きて 
  忍び音もらす 夏は来ぬ♪



サチホコセベランカ

2007-04-09 02:49:12 | 名前・地名・語源
Sachihokoひとつ前の記事「西郷南洲翁遺跡」で取り上げたおまじないの文言「サチホコセベランカ」。(写真は、西郷さん直筆ではなく、建て替えらる際に新たに書かれたもの)

西郷さんが、龍郷の謫居跡の梁に自ら書き入れた言葉。

これについて、NASHIさんから詳しく解説をいただきました。
コメント欄だけに置いておくのはもったいない知識なので、調べたことを加えて、ここに記しておきたいと思います。
NASHIさんの解説は、前記事のコメント欄をご覧下さい。(ぜひぜひ!)

名越左源太という人は、1850年から5年間、流刑で奄美大島の小宿(こしゅく=現・奄美市内)に住まわされ、その間に『南島雑話』という奄美大島の人々の暮らしを詳しいイラスト付きで著した人物。(詳しくは、奄美博物館のサイトをどうぞ→こちら

西郷隆盛が奄美に流されていたのが、1858年12月からの3年間だから、左源太さんの少し後。

『名越左源太は、琉球方言の母音e→i、o→uの音韻変化を理解していて、動植物の名前等は、わざわざ発音を大和風に直して記載している』(by NASHIさん)そうで、その法則にのっとってサチホコセベランカを書き直すと、後半部分は「シビランカ」。

沖縄や奄美では、家を建てるときにはこの文言「紫微鑾駕(シビランカ)」を梁や家のどこかに書き記して、その家と家族の安全を祈願したとのこと。

こちらこちらなどに、実際にこれを記している写真を見つけた。

『天官賜福 紫微鑾駕』(てんかん ふくをたまわらん しびらんか)、これは『家と居住者を守り、幸運をもたらし、火事を避ける効果があるといわれている』(こちらのサイトより)ということで、道教の言葉だそうだ。

このシビランカの発音を、大和(本土)ふうに書き換えるとセビランカ。西郷さん、この場合はわざわざ書き換えなくてもよかろうに...といったところだが。

「サチホコセベランカ」の前半、サチホコは、やはり「幸・福」かな、とNASHIさん。そうですよね~そう思います。

それにしても、色々と検索していくうちに、あまりに知らないことが多く、これ以上はもっと勉強して...ということで。歴史、道教、星座、占い、「紫微」から発展していくことは、果てしなく...。本当に果てしなく...。




紫微とは北極星の守り神のことだそうだ。

NASHIさんには、前回はお魚のシビについても教えていただきましたが、今回はまた別のシビを。

さすが博識、シビれました。(座布団もっていかれそう...すみません)


西郷南洲翁遺跡

2007-04-06 08:14:16 | 奄美-見る・遊ぶ
Saigo

龍郷町(たつごうちょう)には、西郷隆盛の謫居跡がある。
謫居(たっきょ)とは、「罪を犯した罰として遠方に流されてその地に住むこと」(新明解国語辞典)。

ここには、これまで誰か島外の人が遊びに来るたび、何度も行っている。家の中は見られないが、小さな家と庭が無料で公開されているー。

...と、思い先日義父母が来た時も、もちろん連れて行った。
すると、なんと!有料の看板が。

 大人(高校生以上)200円 ・ 小中学生100円
Saigo4


無料なら良いが、この小さい敷地を見るのに200円は...



Saigo5(特別に事前に頼んだ場合など、中を見せてもらえることもあったようだが)このようなおうちを外から眺めるだけなのだ。

(一昨年7月の写真。ちなみにその時のブログの記事はこちら。)



しかし、ここまで連れてきて、入らないわけにもいかない。
なんといっても、薩摩人なら誰でも熱烈大好きな西郷さんのお住いである。
その薩摩人の中でも、我が夫とその父はとりわけ西郷さん好きと思われる。好きというより、畏敬の念。うちにも実家にも、西郷さん関係の本がいっぱいあるし、時代劇などを見ていても維新前後の西郷さん関係のことにはやたらと詳しい。

夫と結婚して、お互いの荷物を新居に入れて整理すると、テレビから録画された1年分のNHK大河ドラマ、『翔ぶが如く』全話があり、新婚早々そのビデオを観ては鹿児島弁の勉強をさせられた私である。たまに鹿児島弁を使ってみると、「それじゃあ、まだ賀来千賀子並み(=大久保利通の妻役。)だ。国生さゆり(西郷の末弟の妻役=鹿児島出身)は無理だとしても、田中裕子(=西郷の最後の妻役)ぐらいにはならなくては。」と厳しく指導を受け、チェストー!と叫んでいたのだ。(注:数ヵ所誇張あり)

そんなわけで入ってみると...

Saigo_1中が公開されていた!そして写真や様々な資料が展示されている。
そうよね、そうこなくちゃ!

西郷隆盛は、奄美大島・徳之島・沖永良部と流されているが、奄美大島は他の2島へ流されたのとはちと事情が違う。奄美へは、流刑というよりは政府の目から逃れるための潜居だったので、愛加那という妻島もめとり比較的自由な生活だったようだ。
えー、これ以上詳しくは、夫または義父へお問い合わせ下さい。
ただし、当時薩摩藩に搾取されていた奄美の人からみた西郷像は本土の「LOVE?西郷どん!」とは同じではないようだ。


さて。
ここのご主人が、色々と解説して下さるので、またまた熱心に質問を重ねる義父。小さい家ながら、細部まで見せていただき結構長い時間居た。
昨年まではご主人のお母さんが管理されていたそうだが、今年に入ってから今のご主人が管理されるようになって、1月より有料&公開になったそうだ。

西郷直筆のおまじないが書いてある梁が置いてあった。(今は、シロアリの被害にあって家の梁は別のものになっているが、この家のご主人のお父さんが同様の文言を書いているので当時の様子がわかる。)

おまじないの文言は「サチホコセベランカ」。
ご主人曰く、「家内安全のような意味らしい。薩摩の言葉かと思ったが、どうも中国の言葉のようだ」ということなのだが、家に帰って検索してみてもわからない。

サチホコセベランカ...どなたかご存知でしょうか。
(ちなみにさすがの義父も存じておりませんでした、ハイ)

Saigo_2庭には、西郷さんのお手植えの緋寒桜がさくらんぼをつけていた。そろそろ色づいているはずだ...

Saigo_3