MT.FORTUNE

Discover 奄美大島!

ラッパウニ? ラッパウニ!

2010-10-01 00:24:26 | 
~夏休み思い出シリーズ 4~

4日連続更新っていつ以来かしらん。やればできるじゃん!Uba
海岸で、この生き物を見つけた娘のクラスメイトのお母さんは、地元の方。

「あらー!珍しい。これウバって言って、昔はよく見かけたんだけど~」とシマッチュでない私にわざわざ見せて下さった。

「最近見なかったけど、これ食べたら酔っ払うって言ってね...食べてみる?」と勧めて下さった。

滅多に食べられないし、ぜひにと言われたら、はーい。もちろんいただきます!
食べられるもんは食べなくちゃ~

そのお母さん、手でつかんだこの「ウバ」を浜の石だかサンゴだかにカンカンとぶつけて割って下さった。ウニのように、中にはとろーりとしたおいしそうな身(精巣?卵巣?)が入っている。

「どう?」

うんうん、こりゃ確かに酔っ払うと表現できそうな... 島のウニはシラヒゲウニが主で、どちらかというと淡白なお味なのだが、この「ウバ」は、まるでバフンウニのような濃厚さ。

私が食べているのを見ると、息子も指先につけてなめてみる...

「これおいしい~!!」
5歳の息子も絶賛だ。

二口、三口とどんどん食べるわれわれ親子...

**********************

家に帰って、あのおいしいウニはいったいなんというウニだったのかと検索してみると...

こりゃラッパウニではなかろうか??調べれば調べるほど、ラッパウニに似ている...
ラッパウニの画像検索

だけど、ラッパウニだとしたら、それは危険な生き物だ!猛毒があるそうな。
昨日もリンクした、奄美の危険な生き物の記事にも載っている。

このサイト★には、『ラッパウニは決して食べられません。それは、毒を持っているからです。』

なんてあるしなぁ... あのお母さんは昔はよく食べてたって言ってたしー。

**********************

しかし、このサイト→こちら を見つけて、確信した。やはりあれはラッパウニだ。


なんと奄美ではこのウニを食べる。地元では「ウバガシュツ」と呼ばれ、食べると酔っぱらうと言いながらも食べる。



ウバとウバガシュツの違いはあれど、間違いない。いやー。スッキリ!いや、スッキリしていいのか?!
触手には毒があるそうな?!
(確かに先ほどの★のサイトには、『この毒は個人によって影響のでかたが非常に異なり、全くなんでもない人から、人によっては顔面蒼白で貧血のように気分が悪くなり、立っていられない人もいます。』とある。奄美の人はみんな免疫を持っているのだろうか??)

色々検索してみたけれど、「ウバ」ではひとつもヒットしなかったのだがー。

  -奄美の皆さん、ラッパウニは食べますか?- 
  -奄美での別名は、ウバなんでしょうか?-



食べてしまった...。おいしかったラッパウニ。まあ、毒があるのは触手であって、中身ではないようだし。

いやはや、知らないって恐ろしい。知らないって素晴らしい!




オコゼだ!触るな!

2010-09-30 09:12:57 | 
~夏休み思い出シリーズ 3~

Okoze1
※クリックで拡大

ヘンな魚がおるー!

という少年たちの声にみんなが集まった。

子どもの腰くらいしかない浅い海、サンゴに擬態して、忍者のように隠れているつもりでも丸見えのこの魚。
これが世にも恐ろしいオコゼであるとは、その時誰も知らなかった。
国直海岸には、その日クラスのレクレーションで行っていたので、先生とたくさんの子ども達・その妹弟に親もいて賑わっていた。

謎の魚の周りに続々人が集まる。

「動かないねー」
「何の魚かなぁ...」

「捕まえようゼ」と手を伸ばしかけては、
「待って!みんなにも見せたいから」と踏みとどまることの繰り返し。

「捕まえようとして逃げたらイヤだから」という理由で、触らなかったのが幸いだった。

オコゼの中でも、オニダルマオコゼは、背中の背びれに猛毒の棘があって、とても危険な魚だそうだ。
その数日前に地元紙に載った危険な生物でも見たばかり。いや、数日前のその記事だけでなく、我が家は毎年この記事は切り取って熟読(したつもりの後)、車に載せているほどだったのに、やっぱり紙上で見ても頭には入りませんね。で、私ものん気にこんな写真をバシバシ撮っていて...。

Okoze2

まーるい出目金のような目も、ハクション大魔王ような唇も丸見えで、とぼけてかわいい感じ~
波打ち際からほんの数メートルのところだったので、入れ替わり立ち代りこの魚を囲んで「なんだろーねぇ」...。

「これ、隠れてるつもりなんだよね?!」
「あははは~!全然隠れられてないよね!!」と、なごみっぱなしだ。


「先生にも見せよう!」  

ああ、ホントにホントにこう思ってよかったねぇ、みんな!

  

先生がやっと沖から戻られて、見るや、

「オコゼだ!みんな触るな!!!」

さすが先生です。ああああああ、よかった。


======================

このときは、刺されたらクラゲみたいに痛いのかな、腫れるのかな、程度の認識だったけれど、時に死に至るほどの猛毒なのだとか。ハブの毒より強いらしい。
われわれが国直海岸に行った2-3日前に、沖縄でダイバーがオニダルマオコゼに刺されて亡くなって、新聞に載っていたはずなのだが、全く結びつかず。
(刺されたことが直接の原因で亡くなるのは大変珍しいとのことだが、子どもが触ったらどうなっていたのやら!)

ああ、無知って恐ろしい...

そして、こんな身近にいることにもびっくり。
やはり、奄美の海は裸足で泳がないようにしなくては。


オニダルマオコゼについてネットで水族館より】

刺されたら、とにかく助けを求める。刺されたところより心臓に近いところをしばり、毒を搾り出す。お湯で痛みの緩和には効果があるそうですが、とにかく病院へ~!!
奄美ってオコゼの血清もあるのかな...





国直海岸

2010-09-29 05:11:39 | 
~夏休み思い出シリーズ 2~

【8月8日の巻】

夏休みを順に追えば、奄美まつりがありましたが、既にこの記事に書いたので、お次は国直です。

Kuninao1
この海岸は、我が家が5年前に奄美に越してきて、初めて泳いだ思い出深い浜。

初めて泳いだのが9月28日って、ちょうど5年前の昨日だー。こちらが初めて泳いだ時の記事→

あの時、ひたすら泣くばかりだった息子も、今はすっかりたくましく。

Kuninao5_3  Kuninao4

国直海岸は、オカヤドカリがたーくさんいます。大浜あたりじゃ、真昼間は一生懸命探さないと見つからなかったりしますが、ここは探さなくてもそこらをトコトコ歩いてます。

Kuninao2

天然記念物なので、採取は禁止



このヤドカリ、島の言葉で『アマン』です。

会社のおじさん達とカラオケに行ってた頃は、アマンと言えば
これ ↓↓↓ でしたが、今ではアマンと言えばヤドカリ君と思う頭になりました

</object>









デビュー!

2010-07-29 03:15:54 | 
Surfing

息子、サーフィンデビュー!

生後3ヶ月で奄美大島にやってきた息子ですが、来年は小学生。泳ぎもだいぶ上手になりました。
次々色々な体験をし、島の自然と人々に育ててもらっているなぁと実感する毎日です。

もちろん姉たちも初めて挑戦しました。とても楽しかったようです!
私もやってみたいなぁ...(沈む??)

Girls

沖には、サーファーガール。
...と、いってもこちらも小学校6年生。
かっこいいでしょ?!(長女のお友達です。)

さて、お久しぶりです!(毎回言ってますが)
夏休みです!(あぁ...)

近況は~
毎日姉弟3人、朝から喧嘩で始まり、寝る前まで喧嘩しています
あと30日以上も夏休みがあるのかと思うと...


この5年で、子ども達はこのように成長しましたが、その分大人は老化も進み?!以前のように多少の睡眠不足もなんのその!ってのがきかなくなりました。
また、島での交友関係がどんどん広がり、今日はあちらに明日はこちらにと出かけることも増えました。
だから、ネタ的には十分色々あるのですが、なかなかパソコンに向かう時間が持てない感じです。

それから、パソコンの調子が悪い!先日、とうとう「新品に戻す」作業をしようと意を決しましたが、リカバリーCDを入れてもそれを読み込まないで真っ暗になるという状態で、メモリーがおかしいのかしらん。何をやるにも時間がかかり、イライラするぅ~
いつ壊れてもおかしくない感じです。大きなデスクトップを使っているのですが、さすがに転勤も視野に入れておかないといけないので、そろそろノートPCに戻そうと思います。この夏休み中に新しいパソコンになる予定です。

この夏休みは、6年目にして初めて来客のない夏休みになりそうです。
家族で奄美を満喫したいと思います。

波に乗るゼ!
Surfing2








朝日を待つ

2009-08-19 10:08:19 | 
Sunrise2

出かけた時ぐらいしか、海から昇る朝日を拝むこともできないので、旅行中は早起き。
でも、そういう時に限って、東の空には雲がかかっていたりして...
Sunrise3
お月様の方は、全く雲なんてないのに...。

だけど、多分見られないなーと思っていても、お日様が出てくるのを待つという時間はいい。

Sunrise1

朝の空気はおいしいし、波の音は心地良い。

Sunrise4

今年、朝日を見に行く余裕がある日はまたやってくるかなぁ...。

《加計呂麻島・スリ浜にて》







台風の影響でー

2009-08-07 02:38:00 | 
8月6日は、台風の影響で海は荒れ模様...
仕方がないので、大浜に磯遊びだけ。東シナ海側はまだ大丈夫かな~と思い...。

Aug1

思った通り、リーフの中はほとんど波は気にならず、泳いでいる観光客も結構いました。
こんなことなら、水着を持たせてもよかったかな...。
でも大人3人(太陽亭主人さん夫婦と私。我が夫は仕事で来ず。)と言っても、一人は赤ちゃんにつきっきりになるので、大人2人で5人を見るのはちょっとコワイので、子ども達には我慢してもらいましょう。
我慢、と言ったって、実際は子ども達は海に入らなくても、いくらでも遊べる!

Aug2 Aug6

なにやらつかまえている女子チームに、石投げを永遠続ける男子チーム。

Aug5ムラサキオカヤドカリを発見!それも相当デカイ!!

どのくらい大きいか、普通のヤドカリ捕まえてきてーーー!と言ったら、息子が拾った貝殻を持ってきた。
しかし、その貝ときたら...

大きいタカセ貝の貝殻。人の多い大浜で、こういうのは普段なかなかお目にかかれないのですが、これも台風の荒波と人の少なさのお陰かな。
でも、これじゃ、ムラサキオカヤドカリが大きいってことが全然伝わらないよ~!

Aug4


Aug3←実際は、このくらいでした。


たっぷり浜辺で遊んだ後、奄美海洋展示館を見てまわり、ウミガメの餌やり体験を楽しんで帰りました。

夕食は家でカレーなり。

今日も一日遊んだ~!! 

Aug62

















空港への道

2009-05-01 23:01:00 | 

用があって空港へ行ってきた。
天気の良い日の空港への道は、気持ちがいい。

中でも一番大好きなのは、やっぱりここ。
ここ、サイコー!

これ↓じゃなくて、
Img_2747

このカーブを抜けて、広がる景色。
何十回も見ているのに、毎回「わ~♪」と言ってしまう。


(クリックで拡大します。)

Img_2745
小さい画像だと、「わ~♪」とはならないかもしれないですが...

花盛りの道もまた楽しみです。

Img_2754

Img_2751


匂わない海 (番外編)

2008-10-16 15:43:36 | 

P8060307_3今年の夏行ったイギリスの海。そういえば、ここも全然潮の香りがしなかった...。

干潮時、石には一応藻らしきものがついているものの、これは海藻というより、澱んだ水に苔むしているような感じだったしー。
やはり、磯のにおいがする・しないの主たるポイントは、海藻なんでしょうかね~

...と、こちらの話題にからめつつ、本日は宣伝を。

イギリス旅行のブログも引き続き更新中でーす!⇒こちら

(右サイドバー、ブログペット=最近のおでかけ先の「夏の旅行」からも飛べまーす。)


奄美の海は、磯臭くない

2008-10-15 08:17:40 | 
~あなたの近くの海は?~

Img_0788

先日、実家から来ていた父と海に行った時のこと。
父は北陸の海の町の育ちなので、「海の景色を見、潮騒を聴くと心が落ち着く」けれども、奄美の海は潮の香りがほとんど感じられない。視覚・聴覚は刺激されても嗅覚が刺激されないので、郷愁には結びつかないという話になった。

私も、奄美に来てからずっと思っていたのは、奄美の海は潮の香りというか、いわゆる磯臭さがしないということだ。

普段関東の、海の無いところで生活していて、たまーに湘南とか熱海とか、あるいは千葉・茨城の海に向かうと、海が近くなったら見えなくとも、すぐわかる。車の窓をちょっとでも開けたら独特のにおいが飛び込んできて、「着いたー!」とわかるのだ。

奄美に来てから、この磯臭さというのが感じられないのは、予てから不思議なことのひとつだったけれど、その理由までは考えてことがなかった。なんとなく、サンゴ礁の海は違うんだろうとか、熱海みたいに干物屋さんが並んでいないし、とか...。 
父からも同じことを言われて重い腰を上げ、ちと調べてみた。

磯臭さって何なんだろう?そして奄美はどうしてそのにおいがしないのか。
【磯臭さとは?】
まず、磯臭さの正体は、ジメチルスルフィド(以下、ジメ)という何度聞いても覚えられない物質が主成分であることは、色々なサイトに載っていた。
その「ジメ」は海苔や昆布などに多く、青海苔の臭気の主成分だそうだ。

海洋生物の死骸が、海洋プランクトン(微生物)によって分解されて「ジメ」が発生する。つまり、浜に打ち上げられた海藻が腐る過程のにおい+海から運ばれてくる砂からもにおいがしてくるということだ。


【海藻が少ない】
父の泳いでいた北陸の海で、私も小さい頃は遊んだけれど、そこらにしょっちゅう色々な海藻が打ち上げられていたのを覚えている。
奄美の海はというと、そういえば打ち上げられている海藻というのを滅多に見かけない。海中を半潜水艇で行った時も、海藻がゆらゆらしているわけではなかったなぁ...。

もちろん奄美はアオサ海苔は取れるし、モズクもある。海ぶどうだって海藻だ。他にも色々あるのだろうが、大型の海藻は南の海には生えないそうだし、絶対量が少ないのであろう。
  

Hama


【砂の入れ替わりが激しい】
色々見たサイトには、沖縄の海も磯臭さがしない。それは、浜の砂ごと入れ替わるような台風が頻繁に来るために、浜の砂・石が滞留せず臭いが発生しにくい、というのもあった。

これもちょっとうなずける。確かに、奄美や沖縄では台風で、一夜にしてこれまでとごっそり砂の場所や中身が変わってしまう。その台風も、本土のように1日で通り過ぎるのでなく、数日留まることも多くて、結果海水も砂も浄化される。

おまけに、その浜の砂も、サンゴのかけらを多く含んでいるため、通気性が良く、日差しも強くて瞬く間に水分を飛ばし、においを引き起こす微生物の繁殖が起こりにくい...のかも。


【サンゴ礁・生き物】
奄美や沖縄の海は、サンゴ礁で囲まれてる...ということは、プランクトンが食べられているのも影響しているのかもしれない。また、本土の浜より多く磯に多様な生き物がいる。浜でヤドカリやウニ、ヒトデを見るのはいとも簡単だ。これらが藻を食べているとも考えられる。


と、いうわけで、なぜ奄美の海は磯臭くないか。
乱暴に「まとめ」てしまうと、●においの原因である海藻が少なく、●浜の砂の入れ替わりも激しく、●海洋性のプランクトン・藻類を食べる生き物も豊富... だからかなぁ~と、自分の中で納得する方向に。

======================

ところが!

こちらを見て驚いた。

奄美に限らず、今、日本全国で海から磯のにおいが消えてきているというのだ。
リンクした記事にあるが、原因となるのは藻場の減少・消失。

水産庁のホームページ・藻場の働きと現状にも、藻場が減少していることが書いてあった。

そういえば、去年だったか、大浜あたりでも一時期減っていたウニが大量発生していたが、あれも豊かな海が戻ったと安直に喜んではいけない現象だった?!

奄美で磯の香りがしないのは、「まとめ」に書いたような理由で、もともとそういう海だったからなのか、今そうなってしまったのか。

鹿児島本土の海には、結構今も毎年のように行くのだが、よく思い出せない。匂いがしなかったから記憶に無いのか、そのことに注目していなかったから覚えていないのか。
関東に住んでいた時に比べてずっと海が身近なので、逆に感性が鈍っているのかもしれない。同様に、ずっとそこに住んでいる人に「昔の浜のにおい」を思い出してしまうのは、視覚・聴覚の記憶の掘り起こしに比べて難しそうだ。

父も、郷里に帰ることはあっても海辺近くで匂いを確認したわけではない。もしかしたら、もう地元の海からも「郷愁」を感じられなくなっているのかもしれないよ...。


私は、関東近郊の海にはもう15年以上行っていない。今も海の近くに来たら「着いた!」と匂いでわかるのだろうか。

皆さんの近くの海は、磯の香りはしますか?