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(写真は、今夜のうちのおかず...じゃなくて、
フリー素材屋Hoshinoさんから借りてきました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/coldsweats01.gif)
)
2週間もサボってしまいました。
この間、何をしていたかというと、9月に入り子ども達の学校や幼稚園が始まって、うかれすぎて(?!)ブログを書く気分になれず。いえいえ、疲れて子どもと一緒に早寝が多かったかな。
とにかく、一度間を空けてしまうとダメですねー。
奄美で迎えた5回目の夏休みは、今までの夏休みの中で一番遊びほうけてしまいました。
まだブログに書いてないネタもいっぱいあったのですが、やっぱり感動したその時でないと、なかなか書く気になれなくてー。
そんなわけで、ずいぶん間が空いたもののまだ我が家は今のところ新型インフルエンザの襲撃にも会わず、相変わらず元気にやっています。
さて、本日の話題は久々に語源。長いです。リンク貼りまくり。備忘録。
「奄美でゴーヤ(ー)をなんと呼ぶのかな?」という私のTwitterでのつぶやきに、
mizumaさんが真摯に応え色々調べて下さっているのですが、あまり人任せにしっぱなしでちょっと良心が痛んできたので、久々に自分でもググってみました。
そもそものお題は、にがうりは奄美でなんと呼ばれているか?
なぜそんなことを思ったかというと、奄美ではカボチャは「とっつぶる」、冬瓜は「しぶり」など、瓜系の野菜には標準語とは全く違う呼び名を持っているものがあるので、にがうりはどうかしら?と思ったわけで。
●ちなみに、にがうりの
和名は蔓茘枝(ツルレイシ)。
これはフルーツの茘枝(レイシ、「ライチ」の方が一般的ですよね?)みたいに、ゴツゴツした外観から。
なるほど、
鹿児島で「レイシ」と書かれて売られているのをよく見かけたのはのは、ツルレイシの「蔓」を取っちゃったんですね。
●沖縄の「ゴーヤ」「ゴーヤー」の語源は、中国語で「苦瓜」は「クー グア」、「苦瓜叶」「苦瓜葉」が「クー グア イエ」と発音するので、これらの変化から... というのが
ゴーヤ大好きというHPに載っています。
また、
●
鹿児島では「レイシ」と書かれているのは見かけたものの、会話では「
ニガゴイ」の方が一般的だったような気がします。
鹿児島での「ニガゴイ」の「ゴイ」って何?と以前から不思議だったのですが、
こちらに答えがありました。
「苦胡瓜(ニガキュウリ」→「ニガゴウリ」→「ニガゴーイ」なんですね。ゴイはキュウリだったのか~。確かに「
ニガゴリ」も聞いたことがありました。「ニガゴイ」「ニガゴリ」は鹿児島に限らず、熊本や宮崎あたりも似たような感じのようです。
さてさて、本題の奄美です。「ゴーヤ」はやっぱり沖縄名であって、奄美ではそう呼ばないようです。
もぱぴさんも、
古仁屋のご実家に「ゴーヤ」と言っても通じなくて、「にがうり」だったら通じた、とおっしゃってました。
(そういや、あの時も調べかけて、すぐやめちゃったんだったわ。すっかり忘れてました。)
でも、にがうりは島の方言ではないでしょうし... 「トッツブル」とか「シブリ」の系統から離れていると思い、方言データベースを見たら、ありました!
ツルレイシは、『とーグリ』 詳しくは、
こちら
これを見つけてかなり感動!最初、ニガウリで引いていたので見つからなかったけど、和名がツルレイシとわかったので、そっちでやったらヒットしました!
こちらのページに、奄美では「トーグリ」「トフゴリ」と呼ばれるというのも発見!この記事の中の「亡くなった胤森さん」というのは胤森弘さんという広島の方言研究家で、沖縄奄美地方の方言にも大変詳しい方だったようですね。
もう、この辺りから、色んな記事にどんどん飛んで、私の夜は更けていく...
そうだ!方言名といえば、佐源太さんだ!
南島雑話も見てみました。
「レイシ」を発見!しかし、「子(み)、秋より冬に至り熟す。色紫、核(たね)多く、子(み)は村童喰ふ。味あまし。」ということで、これは果物のライチだわ。
しかし、野菜の項にありました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/shine.gif)
ただ名前を羅列してあるところですが(
南島雑話2 P.171)
「錦茘支」と書いて「ニガウリ」と振り仮名があり、下に「
トフゴリ」。
やっぱりトーゴリなんですねー。しかもすぐ近くにトフツフロ(南瓜)と冬瓜(シブウリ・トフグハ)なんかもあり。さすが佐源太さん。でも佐源太さん、レイシみたいにどんなものかとか料理法とか解説してくれたらよかったのにー。
さてさて。
トー、トウとくれば「唐」とすぐ思っちゃうんですが(唐胡瓜→トウゴリ)、違うかな。前にもそんなゴタクを並べてやたら長々書いた時がありました。どうやら私は瓜の語源が気になる体質らしいです。(→
★)
トーゴリとかトフゴリで検索しても、何も出てきません。
mizumaさんが、
島の年配の方にヒヤリングして下さったところ、「ニガグリ」だそうです。(先にリンクした方言データベースにも、ニガグリは載ってましたね。)
ところで、奄美はすもものことを「イグリ」って言うんですよね?スモモもモモも、モモのうちじゃなくて、瓜のうち???イグリのグリとニガグリのグリは違うのかしら。
語源って難しい~
「グリ」の部分は生き残ったけど、「トーグリ」「トーゴリ」は今は島じゃ死語なのでしょうか。
シブリとかトッツブルは生きているのに...。
不思議だー。
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【追記】
死語かと思ったら、見つけました!
庭職人 津里のページ というHPの中の「標準樹木名と別名・方言などの対応表」で、「レ」をクリックしたら出てくる
Excelの表です。
レイシの別名:コガゴイ(鹿児島)
デンシ(奈良)
トーゴーリ(長崎)
トーゴリ(宮崎)
トゴイ(鹿児島)
ニガゴーリ(福岡)
ヘーウリ(山梨)
ベースケ(徳島)
奄美ではないけれど、九州の一部でトーゴリっぽいのが...
ふぅ。疲れた。よけいわかんなくなった...