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板根

2006-11-10 01:30:01 | 奄美-自然
~金作原にて~

オキナワウラジロガシ。

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この森の主だろうか。そのお腹には、オオタニワタリ(?)を抱えて、どっかと根を張っている。
その根は板根(ばんこん)。
奄美に来てから、植物の根っこにの「亜熱帯」を感じることが多い。
アダンやガジュマルの幹から垂れ下がる気根(きこん)や支柱根。そしてこの板根。

Imga1622右の写真は5月にマングローブで撮ったメヒルギの根っこ。こちらも板根だ。

メヒルギの根っこを見たときも、おもしろいなぁと思ったけれど、このオキナワウラジロガシの板根はすごい。ヒルギの板は板のランクで言えば「かまぼこ板」級だが、こちらは「かくれんぼ」するのに、よい隠れ場所になりそうなほど。

台風で土砂が流されたり、地盤がゆるくなってもしっかり立っていられるようにこんな板状になるそうで、植物ってすごいなあと思う。

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ネット検索していたら、徳之島のオキナワウラジロガシの板根は心無い人に切り取られてしまった、という記事があった。いったいこんなものを切り取って何になるのか、まったくもってわからない。

このオキナワウラジロガシも遊歩道からはずれて下に下りたところにあるのだが、数年前にできた階段もあって見に行きやすい。見に行きやすくなった分、こうして注意書きをしておかないと、踏み付けられたり落書きされたりして傷んでしまうのだろうか。

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金作原は遊歩道沿いの植物には名前を書いたプレートもついていたりして、なかなか親切だ。遊歩道をはずれて森に入ることはハブがいてとても怖くてできないが、この道に沿ってちゃんと下を見てあるけば大丈夫そう。

自然観察の森は、坂道が結構きつかったので、1歳児は抱っこしなければならず、それで余計に大変だった。でも金作原の道は平らで、我が家のように小さい子供がいても散策できる。そこへたどりつくのはちと大変だが、また来てみたいと思う。

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それにしても。

二つ前の記事(大潮の海)のコメントで「バフンウニ」の名称は...と話題になっているが、植物のネーミングもひどいのが多い。
右のはまだしも、左のなんて声に出して発せられない。最初にこう言い出した人もひどいと思うが、それを正式な和名に採用した人もまったくもう!改名お願いします。

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