MT.FORTUNE

Discover 奄美大島!

ハブセンター 今回の驚き

2006-08-31 23:54:00 | ハブとマングース
何の予告もなく、しばらくブログを放っておいてすみません。
コメントいただいた方へのお返事もすっかり遅くなってしまいました。

いやぁ、「なぜようちえん」のエントリーから、全国の面白い地名がらみのお話が伺えて、楽しませていただきました。

さて、私はというと、その間友人一家と一緒に奄美内をプチ旅行。

Egg



そう、今回も始まりは「奄美観光ハブセンター」のハブとマングース
(^^;)
誰が来ても、それを勧めるうちの娘達。地下のヘビ展示室でも、「こっちには、こんなのがあるよ!」とセンターの人顔負けに案内もできる(-_-;)
ここを奄美旅行の始まりにしてよいかはさておき...

昨秋初めて見て以来、私と娘達にとっては既に5回目!のハブショーである。(過去の訪問については、「ハブとマングース」のカテゴリーをご参照下さい)

5回も聞くと、解説も覚えてしまうほどに飽き飽き...
ではないのが、ここの魅力(?)だ。

今回は、なんとハブの卵に触らせていただいた!
既に、そして今回もハブそのものには触っているのだが、卵は初めて。

卵に触ってもなんてことない、と思われるでしょうが、鶏や他の鳥の卵とは、全然違う。

見かけは、写真のように鳥の卵にも似ているけれど、ハブの卵は弾力があるのだ。握ってちょっと押してみると、ゴムのような感じがしたのには驚いた。知らなかったー。かなりの圧力をかけても跳ね返ってくる感じ。

爬虫類の卵って、みんなこうなのか?
亀の卵なんかもそうなんだろうな。恐竜の卵もかな...などと思った。


そして、解説も、5回聞いてもいつも違ったお話が聞ける。ハブの生態の基本的な説明があることに変わりはないが、館長のナカモトさんは溢れるネタの中からその日の客層にあったお話をして下さることが5回も聞けばわかってきた。

今回は、うちも含めて子供が多かったのでお子様向きの話だが、大人の団体が主なときには大人向けのムフフな解説(?)だったりする。

「ハブに噛まれたら、とにかく一刻も早く毒を吸い出すのです。チューチューチューチュー口で吸えば大丈夫です。ハブの毒は筋肉に入ればコワイですが、口に入れても皮膚についても何ともありません。」

ええ、そこまでは何度も聞いて知っている。しかし、そこから先が今回は驚きだった!

「そんなに毒を吸ったら、歯が全部抜けますよ、周りの人にと言われましたけどね」、、、





「実際、歯は全部抜けました。」



えーーーー!!そんなぁ。
「実際、何ともありませんでした。」と続くのを期待していたので、びっくり!!
今まで、ハブの毒は口に入れてもなんともない、と言われていたではないか。(もちろんその日も)
だから、私もハブに噛まれたら、とにかく口で毒を吸い出そうと思っていた。

「私は、自分の歯は一本もありません。全部入れ歯です。」
淡々と話されるナカモトさん。

そんな代償があったとは、これまで4回一度も教えて下さらなかった。
歯は抜けるが、命に別状はない、ということだったらしい。

歯は、歯医者で治療すれば今は良い入れ歯があるから全然心配することはないが、ハブの毒を吸い出さなければ命に関わるし、病院に行っても20日も入院しなければいけないので、吸い出した方が良い。

そう言われたのだが、命と引き換えるのはイヤだが、総入れ歯になるのもイヤだ。
私は20日入院して完治するなら、そちらの方がいいなぁ...



ハブに噛まれないのが一番です!はい。



原ハブ屋 ~ハブと愛まショー~

2006-04-17 23:54:53 | ハブとマングース
Habushowハブ好き(?!)のうちの子供達が、前から行きたい行きたいと言っていた原ハブ屋奄美の「ハブと愛まショー」。
これまで、のらりくらりと行くのを伸ばしてきたのだが、とうとう「いつになったら、連れていってくれるの?!!」と言われ、やむなくでかけた。なんでそんなに見たいのかな。
予約して、行ってみると、その回のお客は我が家のみ。またもや(ハブセンターに続いて)貸切状態かぁ...。他のショーならもっと嬉しいんだけど、ハブではなぁ。と、心の中で、ブツクサ言いながらも、ちょっとわくわくしながら、家族5人、ハブをはじめとする奄美の蛇を目前で拝見。

こちらのショーは、ハブセンターと違って、マングースとの戦いは無い。ハブ以外の奄美に住んでいる蛇の説明から始まって、ハブの生態やその毒についてなど、ご主人が面白くわかりやすく説明してくれる。
ハブがこの奄美の森を守ってきた、そのお蔭で奄美は色々な生物の固有種が多いというお話を聞いて、やっぱりそうだなぁ...と改めて思った。

マングースと戦うハブセンターの方は、血なまぐさいショーだが、こちらはそういうえげつなさは全く無い。
しかし、恐怖&びっくり感を味わうのは、むしろこの原ハブ屋のショーの方かもしれない。どんな驚きかは行ってからのお楽しみ?なのだが、子供はかなり怖かった様子。何もわからない1歳はさておき、3歳は今にも泣きそう...7歳は、笑顔を見せつつも、途中で1列目の席から2列目へ移動してしまった。あんたたち!!絶対大丈夫だって言ってるのに!!

一番気の毒だと思ったのは、私たちのためだけにショーをして下さったご主人。冗談の通じない子供相手に、ものすごぉぉくやりにくかったことだと思う。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱい。すみません、そしてありがとうございました!!

    ショーの料金  大人 800円(高校生以上)
              小人 500円(小・中学生)
    ショーの時間  午前11時/午後2時/午後4時
              (約30分間) *要予約 (0997-63-1826)


さて、この原ハブ屋奄美。

私のお気に入りはお土産コーナー。ショーを見なくても、ここだけ自由に入れる。(ので、以前も来たことがある)

いわゆる田舎のお土産屋さんという感じとは違って、とってもかわいい品が揃っている。奄美のお菓子や焼酎など、他で売っているようなものは置いていないが、逆にオリジナルのものがたくさん!

ハブ革のお財布も、色々なデザインがあるのだが、ちょっとそこまでは手がでないので、この日買ったのは、ネックレスとストラップ。ハブの骨がワンポイントで入っている。

Habu_acce

他にも、ちょっと珍しいような品がたくさんあった。(こんな感じ

ケータイに蛇革の三味線と、ハブ骨のストラップをつけている母。(←ワタシ)
ハブの皮入りのお守りを、早速今日からランドセルに入れて登校している長女。
ハブ屋さんの缶バッヂを嬉しそうに胸に1日遊んでいる次女。


ますます変な一家になってきた...





奄美まんきつバーガーが...

2006-03-22 01:08:20 | ハブとマングース
Dime雑誌DIME6号(→目次141ページ参照)の郷土の”珍”名物料理でフルコースの主食に「奄美まんきつバーガー」が選ばれていた。
奄美まんきつバーガーは、ハブの肉を使ったハンバーガー。奄美市立名瀬小学校の子供たちが考えたもの。
今年はじめ、鹿児島県が奄美の産業、観光の活性化策を探る「あまみ長寿・子宝プロジェクト」の一環で募った「奄美新料理」のコンテストで堂々1位に輝いたのだ。

そして今度は、日本全国のフルコースの主食。パチパチパチ~!!

DIMEの記事は、日本全国のご当地食材を使った名産品で、フルコースを考えるというもの。
  ドリンク:兵庫県篠原市のビーンズサワー
  前菜:埼玉県北本市のトマト大福
  主菜:奄美のハブ肉バーガー(=奄美まんきつバーガー)
  デザート1:山梨県富士河口湖町の富士の石(砂糖菓子)
  デザート2:広島県尾道市のはっさく大福

...しかし、このフルコース、前菜もデザートも大福でよいのか。 (--;

ハブ肉バーガー、こうなったら、やはり奄美で売り出すしかないのではないかしら?
せっかく鹿児島県での奄美新料理でも最優秀を取ったことだし、単なるゲテモノ食いに終わらせることなく、おいしくて栄養たっぷりなら名物にしちゃえば...?こういうチャンスを生かさないと!!奄美のホテル・料理屋さん、よろしくです!

この夏はB'zコンサートで外部からのお客様もどっと増えそうだし...(昨日B'zの記事にいただいたコメントによれば、もう宿泊・飛行機便予約いっぱいだそうだ。)


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↓奄美まんきつバーガーについては...

名瀬小学校の六年三組で、総合的な学習の時間を利用した「食育」授業があった。「ハンバーガーは何でできているの?」をテーマに、奄美の食材を使ったオリジナル・ハンバーガー作りに挑戦した。
 同授業は子供の夢や生きる力をはぐくむため、企業と連携しながら授業を開発しているNPO法人「企業教育研究会」(千葉市、藤川大祐理事長)がインターネットサイト「食育の時間」(日本マクドナルドが企画、運営)を活用した授業づくりを提案。先進的な授業に取り組む学校、および教員に依頼して実施している。
 以前から先進的な授業づくりに取り組んでいる同校の蔵満逸司教諭が藤川理事長と親交があり、名瀬小は今年最後の実践校に選ばれた。
 六班ではハブ肉、島トマト、パパイアを使った「奄美まんきつバーガー」を調理。子供たちは初めて見るハブ肉のにおいをかいだり、触ったりと興味津々だった。

 ↑南海日日新聞2005年12月9日の記事より抜粋

鹿児島県がレシピを一般公募していた奄美の食材を活用した新メニューの試食会が16日、鹿児島市であり、料理部門の最優秀作品にハブ肉と鶏肉のミンチを使った「奄美まんきつバーガー」(名瀬小考案)が選ばれた。
 ハブ肉は県の調べで、一般的な肉類に少ないカルシウムが豊富で、豚肉の198倍含有することが分かっている。同作品はパパイア、パッションフルーツも取り入れ、さっぱり味と奄美らしさが評価された。

 ↑ 南日本新聞2006年1月17日の記事より抜粋







ハブの棲む島

2006-02-20 00:59:00 | ハブとマングース
Habunosumushima伝説のハブ捕り名人と奄美の森の物語

表紙はちょっとグロテスクだが、本屋さんでこの本を見てみたら、中の写真がとても美しい。
それに文章も、子供向けに書いてある「写真絵本」ともいうべき本。(※注)
大阪生まれ、石垣島在住の写真家、西野嘉憲(にしの よしのり)氏の作品。
西野嘉憲ホームーページ

奄美大島の森と森の生き物、そして1996年に亡くなった、伝説のハブ捕り名人、南 竹一郎さんのお話だ。

「奄美の森からハブがいなくなったら、島の値打ちは半分じゃヤ」という南さんの言葉に引かれた。
あの、いや~なハブがいなくなったら、値打ちは半分?

先日、アマミアオガエルの記事を書いたときにも触れたのだが、結局森の生き物たちにとって一番の敵は、人間。(生き物を通販する人間だもの!)
ハブはカエルもアマミノクロウサギも食べるだろうけれど、どれも絶滅するほど食べてしまうわけではなく、人間さえいなければ食物連鎖はうまく回っていたはずだ。

ハブはキライ!! 怖いし、キモチワルイし。
でも、奄美の森が、なんとか開発の手から逃れてきたのは、このハブがいるからこそだと考えれば、南さんの言葉にも大きくうなずくことができる。ハブが減り、血清や救急体制が整って、人間が山に入ることが昔ほど怖くなくなってきた今、急速に貴重な生き物達が減ってきたのだ。

「自然の中で、一番の悪者は人間じゃ。
奄美の森の生き物は、なんにも悪いことはしないっチョ」

だからと言って、森を守っているハブをそのまま増やし続けるわけにもいかない。人間とハブの関係はとても複雑だ...

 文章は、子ども向けに書かれているが、すべての漢字にふり仮名があるわけではなく、またふり仮名があっても、「代用薬として重宝された」「毅然として拒み」などなど、小学校の低学年には表現も難しい。(うちの小1は、「それどういう意味?」の連発でいした (^^; 
小さいお子さんには、お父さんお母さんが解説してあげて下さいね!






ナカモトさんはえらい!

2006-01-30 23:57:27 | ハブとマングース
奄美観光ハブセンター 中本英一さん

今日も暖かい1日だった。
今さらながらに、「奄美のハブは冬眠しません。」と言われたことが思い出される...カエルも鳴いているんだから、ヘビだって冬眠しないよなぁ。

奄美の人は既に各紙報道されているので、皆さんご存知だが...
奄美大島と徳之島で2005年にハブにかまれた人は53人で、調査を始めた1954(昭和29)年以後、最も少なかったことが(1月)18日、ハブ対策推進協議会のまとめで分かった。

                      ・・・師匠、うまく囲めたよ(^_^)v

53人のうち奄美大島は13人。前年の半数だそうだ。
奄美大島の人口は、7万強。7万人以上のうちの13人。
また、53人のうち15人はハブを取り扱い(捕獲など)中の被害。

...と、いうことは、わざわざハブの出そうな所に行かなければ、滅多にかまれることはなさそうだ。
昭和30~40年代は200人以上の被害があったそうだし、かまれた後の処置も今より悪そうだから被害は甚大だったろう。
昨年は53人かまれても、死者はゼロ。咬傷者は昭和50年代初めまで200人台で推移、その後、減少傾向が続いているそうな。

南日本新聞には、ハブ被害が減っているのは、気候や環境もろもろに加え、これまでに行政や業者が70万匹以上買い上げてきたことも一因では?とあった。

そこで、思い出されるのは奄美観光ハブセンター所長、ナカモトさんのお話だ。(→前回の訪問記はこちら
ナカモトさんはこれまでに約80万匹も捕まえた、とおっしゃっていた。あながち間違った数字でもなさそうである。そんなはずはないのでは?と一瞬でも疑ってしまった私を許して下さい、ナカモトさん...

昨年の南海日々新聞の記事によると、なんと、ナカモトさんは奄美のご出身ではなかった。
中本英一さん(73)
和歌山県出身の中本さんは復帰直後の1954年1月から名瀬市に移り、69年に「奄美観光ハブセンター」を開設。
マイナスイメージの強かったハブを逆手に取り、地域の新たな特産品として観光資源の域に高めた。「ハブ学」の民間研究の第一人者としてハブ対策にも取り組んでいる。


和歌山のご出身でありながら、奄美のハブ研究に身を捧げて半世紀...
どうりで、ハブVSマングースの解説の言葉が奄美アクセントでも鹿児島アクセントでもなかったはずだ。

ハブの血清を作る研究もされた中本さん。昨年、1人の死者も出なかったのは、中本さんのお陰とも言える。
 
中本さんはなぜ奄美にいらしたのか。
そして、なぜハブ研究にいそしまれたのか。

つぶさにお話を伺えば、波瀾万丈の物語がつむげそうだ。
奄美にいる間に、絶対にお話を伺おうと決意!
 
...と、思ったら、もうあった。

『ハブ捕り物語』 中本英一 (三交社)
中本さん自ら、もう物語をつむいでいらっしゃった(^^;);

ハブを研究し、血清を作り出し、様々なハブ製品を売り出し、ハブセンターのサイトを見れば年商なんと1億5千万!(従業員9名)
本まで著している中本さん。
中本さんは、本当にすごい人だなぁ!



新カテゴリー「ハブとマングース」

2006-01-29 23:27:04 | ハブとマングース
ハブ...。

これまで、色んなハブに出会ってきた。
パソコンを買いに行けば、LANの集線装置のハブや、USBハブが。
昔仕事で、車両を扱っていたときに、ハブは車輪の中心だった。
もっとさかのぼれば、学校で「ハブ」といえば、村八分...
(おぉ、こわ~).

今では、ハブと言われたら、蛇のハブしか思いつかない私...。
当ブログ右上にあるBlog Petには、アクセス解析機能もついており、どんなキーワードでこのブログにたどりついたかもわかるのだが、毎日必ずあるのが「ハブ」とか「ハブとマングース」。

今日もまた、コメント下さった方があり、これからまたハブセンターに行くこともあると思うので、思い切って「ハブとマングース」というカテゴリーを加えました。

決してハブ好きではないのですが、尋ねてきて下さる方が関連記事を探しやすいかと思い...
カテゴリーを作ったからには、これからまたハブの記事を載せるのか?

はい、載せます。

きっと行きます、ハブセンター。
原ハブ屋にも行かなくちゃ...

当分外出もできないし、明日は最近のハブニュースからいくつかピックアップしてみようと思います。
こうご期待???!




再びハブセンター

2005-11-06 02:34:55 | ハブとマングース
前回の訪問記はこちらこちら

「もうお客さんのリクエストでもない限り、行くまい」と思っていた奄美観光ハブセンターへ行った。
この前行ったばっかりなのに!!しかも、お客人はヘビ嫌い。それなのに、うちの子供達が「ハブとマングース見たーい!!」
...子育てを間違えたようです。

今回は写真は無し。ご覧になりたい方は、前回訪問記をどうぞ。

しかし、いつも同じことをしているわけではなかった!
いや、基本は同じなんですが・・・。
この日も2時のショーを狙って出発。この日の到着は1:45頃。席取りはいらないとわかっていたし、地下のヘビを見るのだって2回目の我々とヘビ嫌いには15分もあれば十分。入場料、大人3人分払って「小学生の分はおまけしておきますよ!」と。
ラッキー!!ま、こんな短期間に2回目なんだし。

ちなみに、この日の帰り際、私たちと入れ違いで入って来た親子連れは、大人750円、子供300円だが「1000円でいいよ。」と言われていた。50円のディスカウント。こちらは今日300円も負けてもらったのに、こんなに誰でも負けてくれるのに前回1円も負けてくれなかったことを思い出し、入った時のラッキー気分が少々減少。

さて、地下に入って見始めた途端、お店の人が「もうショーをやるから、3階へ来て下さい。」と呼びに来た。「地下はまた、いくらでも見られますから。」
まだ2時まであと10分もあるのに?入場料もフレキシブルだがショータイムもフレキシブル。

お!今日は私たち以外に、親子連れがもう一組、すでに3階にいらっしゃった。

そして、ショーが始まる。

...が、今日は先日のナカモトさんではなく、最初から前回の「アシスタント(名人さん)」が登場し、ナカモトさん不在。1階ではナカモトさん見かけたんだけどー?

始まったと思ったら、ビデオでの説明。あれ、すっかり手抜き?!
ビデオの内容は、先日ナカモトさんが実際に語ってくれたこととほぼ同じ。だって、ビデオの中で解説してくれるその人は、若き日のナカモトさん。ナカモトさんの若さぶりから、かなり以前に撮影されたもののようだ。
「これまでハブに噛まれること5回!」というのに笑った。前回は7回だったが、このビデオを撮ってから、先日までにまた2回も噛まれてしまったのね。

そして、ビデオが終わって前回同様名人さんがハブを箱から取り出し、牙から毒をたらしたりするところは一緒。
しかーし、ここからが違った。
「では、今から近くに持っていきますので、ハブを触ってみて下さい。」

★ X ? ! ! x  ? * !?

ハブを触る????

と、思ったら、名人さんは本当にハブを目の前に持ってこられた。
いやーーーん、名人さん、間違ってハブは逃げないのですか?触るなんてとんでもない!!
でも、目の前の親子連れも、うちの上の子供達2人も、「ヘビ嫌いさん」までも触っている。おまけに、うちの夫は、10ヶ月児の手までハブに触れさせた。ここは私だけ触らないのもシャクだ。
だから、触ってみた。

ぴとっ。

なんともいえない感触...みんなは「冷たい」と言っていた。変温動物ハブ、その時の室温は26度くらい。ハブの体温も人間より低いのは当たり前だが、私はむしろ「なま温かい」と感じた。一瞬触っただけでも、それが生きているということがわかる。あのヘビ革の財布とかバッグと同じ表面であるはずだが、あのひんやり感とは違うなま温かさ...
触らなければよかった、という後悔。が、自分だけ触らなければ、きっとそれも後悔していただろうから、と言い聞かせる。

あとのショーは同じだが、この日のハブはあまり生きが良くなかったのか、戦いの迫力は前回に劣る感じ。

は~~終わった終わった。

子供達はまた地下に戻るというので、しぶしぶついて行った。前回目をそらして通り過ぎたらしいものまで見てしまい、地下も制覇した気分だ。最後に1階のお土産やさんをブラブラしていたら、団体さんがぞろぞろやってきた!

ここで、前回のレポートの訂正をせねばならない。
入り口の団体さん予定のプレートが、ずっとそのまま長いこと置かれているようなことを書いてしまったが、ちゃんと機能していた。前回と違う団体数書かれていたし、こうして実際に団体さんがぞろぞろ。大変失礼いたしました<(_ _)>

団体さんが2時過ぎに来るので、我々個人のショーを繰り上げたようだ。

ヘビ形のペンなどに興味津々の子供達をせかしていると、お店の人が「もう1回ショーをやるので、3階へどうぞ」としきりに勧めて下さる。「さっきと違うから!」とも。

もうたくさんだったが、何度か丁重にお断りしても、あまりに勧めて下さり断り切れず、またまた3階へ。
あーーー、この短期間に、もう3回目のハブVSマングース。

団体さんの後ろでひっそりと見物させてもらったが、この回は、なんとまたナカモトさん登場!
どうやら、ナカモトさんは団体さんでないと、あのノリノリの解説はされないようだ。

前回我々が、団体でもないのにナカモトさんの解説を見られたのは、幸運だったらしい。
実はあの日はお客は私たちだけだったのだが、同時にテレビ局の取材が入っており、横でTVカメラが回っていた。それでナカモトさんが登場して下さったのだろう。偶然かも知れないが、この日2度目のハブ(当然さっき負けたのとは違うハブだが)も元気がなく、勝負は最初からマングースに軍配が上がっている感じ。TV用に、あの日は一番イキのいいハブが選ばれたってこともないだろうけれど、あの迫力はすごかったなぁ。

そういうわけで、一緒に行ったA子さん、私たちは何もかもがラッキーだったのよ!(入場料のおまけ無し、以外)

やはり、ビデオより、本物のナカモトさんの解説の方が断然いいなぁ...と、3回目のハブVSマングースにはほとんど目もくれない私だった。

(冗長な文を最後まで読んで下さったアナタ、ありがとうございます!)


激闘!ハブVSマングース

2005-10-18 02:25:40 | ハブとマングース
奄美観光ハブセンター見学記(2)Mr
さて、ハブ対マングースショーの時間になった。
登場したのは、ハブセンター館長ナカモトさんだ。後ろに「ハブの牙が落ちています。裸足禁止」と書いてあるのが恐ろしい。牙が落ちている??なんなのぉ一体?

まず最初に「ハブショーの前に20分ほど話をさせていただきます。」と聞いたときには「えぇぇ?20分もぉ??」と面食らった。正直、朝礼の校長先生の話の前の気分。子供達がそんなに長く話を聞いていられるか心配したが、そんなことは杞憂だった。
ナカモトさんは、これまでにハブに噛まれること、なんと7回!!長きにわたる研究と、身をもって体験した事実を織り込んで、練りに練った解説が始まる。ハブの舌を噛みそうなながーい学名だって、まるでかつての「鈴木健二アナウンサー」みたいに(古い?!)、つらつらと流れ出るのだ。
奄美のハブは冬眠しないこと、草むらでイヤリングなど落としてもすぐに拾わず、トントンと周りをたたいてから拾うこと、ハブの歯は定期的に抜け替わること、大島紬の龍郷柄はこのハブの柄であること、などなど色々なことを教えて下さる。
ハブの入ったガラスケースにライターの火を近づけると、猛スピードというより、一瞬でそこに体当たりしてくるハブ!ハブは熱に反応するのだ。しかし、ほんの数十センチの距離以内にしか反応しない。
あああ、ほぉんと、研究尽くされている。

habu-kaisetsuJPGそして、少し話したところで、アシスタントのおじさんが登場した。
「それでは、ただ今より、ハブをお見せしましょう。」というナカモトさんの合図とともに、箱からおじさんがハブを取り出す!

うわぁぁぁ。当たり前だが本物だ。そんな目の前でぷらんぷらんして、逃げたことはないのか?
habu-kibaそして、ハブの口を大きく開けて見せてくれる。鋭い牙から毒がぽたーりぽたーり!
その毒を自分の指にたらしながら、「この通り、ハブの毒は手についてもなんともありません。」と解説してくれるナカモトさん!そして、その牙をいとも簡単に引き抜いて見せる。そうか、それで「牙が落ちています。」なのか。
子供達も食い入るように見つめている。

そんな調子で、あっという間に20分くらいは過ぎてしまい、全く退屈しなかった。
いよいよハブ対マングースだ。「一瞬の戦いだ」と聞いて、またびっくり。これは見逃してはならない。

ガラスの仕切がはずされた!と、同時にイチロー選手も顔負けの動体視力で早くもハブの首に食らいついたマングース!
さっきまで、のんびりまったり、フウタ君みたいに立ち上がっていたのと同じ動物とは思えない。
それと、同時に、これまたさっきまでと打って変わった調子で、実況中継を始めるナカモトさん!

戦いの解説でありながら、プロレス実況というより、競馬の実況のよう。ああ、そんな解説に感心している場合ではない。本当に動きの早い戦いなのだ。見逃がすものか。
fighting_habu
戦いが始まり、ほんの数秒で、ハブはこんがらがった紐のように絡まっている。その首根っこをしっかりと離さないマングース。ハブの首から血がしたたり落ちる...

mongooseどうやら、勝負あったか?というところで、豚の肉がケースに投げ込まれた。
この戦い、大抵はマングースが勝つそうだが、やはり傷を負うこともあるらしい。この肉を入れると、マングースが勝利していればハブよりもそちらに向うという。そしてこの日、マングースはすべての肉を平らげた。

「こうして、すべての肉を食べたということは、マングースは傷を負っておらず、マングースの勝ちなのです。」
へぇボタンを連発したい気分!こうしてハブVSマングースは終わった。

この段階では、ハブは血を流しつつまだ首を上げてさすがの生命力を見せている。が、このあと30分くらいで死ぬのだそうだ。そして、その後は
「皮を剥いで、製品にいたします。」

あの1階にずらりと並んでいるハブ製品。財布やらキーホルダーやら。ショーで活躍した後も、あらゆる製品に身を捧げるハブ...。
ありがとう、ハブ。
そしてマングース。もはや、「カワイイ」などとは露とも思えない。

昨日のコメントでvagabond67さんも書いていたが、沖縄では数年前からハブ対マングースは見られないそうだ。
(パンフレットにも「世界中でも1カ所しか実演していません」とあった。)

こうして、勝負の内容を書いてしまったが、やはり実際の戦いの迫力は伝えられない。
一度は見る価値あり。奄美大島のハブ対マングースだっ。 (終わり)

    <奄美観光ハブセンター>
     入館料 大人750円  小・中学生300円
     営業時間  8時~18時 年中無休
     ハブVSマングース 10時、14時、16時
     無料駐車場あり。




ハブセンター見学

2005-10-17 03:08:08 | ハブとマングース

奄美観光ハブセンター見学記(1)

poster奄美大島といえば、ハブ。引っ越してきた直後に、夫が職場からもらってきたのが「ハブから身を守ろう」というチラシ。こんなものを最初に渡され、写真のような標語もある。なんて、なんて恐ろしい所だ、奄美。

この週末は、パッとしない天気だったので、アウトドアは諦めインドアで遊べる所...と、いうことで、島外から遊びに来ていた友人一家の坊やのリクエストにもお応えして、以前からチラッと気になっていた名瀬市内になる奄美観光ハブセンターに行ってみた。
まずは敵を知らねば...それに、子供達の楽しみは、「ハブ対マングース」!

事前にハブセンターのHPを見ると、小さい水槽のようなガラス張りの入れ物の中で戦うようだ。周りに人が群がっている写真。これは、少し早く行って場所取りをしなければ。それで、2時のショーを見るために1時20分頃到着。

habu_centreこ、ここ...?!


国道沿いに立派な看板もあるので、場所はすぐわかった...が、目の前に到着してびっくり!もっと立派な建物を想像していたのだが。それに、中に人の気配もほとんど感じられない。1階はお土産やさんのようなので、商品がたくさん並んでいるが、2階なんて、外から一目見てもがらーんとしている。
ここで本当にショーをやるのだろうか?2時までの40分間、こんなところで時間がつぶせるか?
そう思いながらも入り口に近づくと、「歓迎 XX様ご一行」のような看板に、本日来る予定の団体さんの名前が7-8件はあっただろうか。「みんなショーギリギリに観光バスでやってくるのね。」とちょっとほっとして、いざ入館!

やはりお店の人以外に人はいない。地下がハブの展示、1階がおみやげ、2階がハブショーである。
店の人に、時間まで地下を見学するよう勧められて行ってみた。

地下へ降りる階段。なんか臭いよぉ...うぅぅ。そして地下へ降りてみると...

まず、入ってすぐにハブの古ーい写真が。新聞記事もある。どれも色あせて、かなりの年代物のよう。実際、新聞の記事は昭和40年代などが多い。それもそのはず、この奄美観光ハブセンターは昭和27年開業なんだそうだ!おお、それでこんなにクラシカルな建物だったのね。もう半世紀以上もハブ一筋!

そして、異様な臭気の漂う薄暗いこの地下室に、いるわいるわ、ハブ。ガラスの入れ物に種類別に展示されている。

あーー、昼食後に来てよかった。こんなとこ、食前に来たらあと、ご飯食べられなくなっちゃう。色々な種類の生きたハブ、ハブの写真、ホルマリンにつけられたハブ、ハブに噛まれた人の写真(足がえぐられている!)など、ここに住めばダイエット成功間違いなしな場所だった。

写真は、見たい人だけクリックして大きくしてご覧下さい。
(はっきり行って気持ち悪い!私はここにアップしたら自分のパソコンからは削除します。)
●序の口 それでも、「うぇ」  ●うにょうにょ 「ぎょぇ」  
●木にからみつく 「いやだ、もう」  ●ホルマリン漬け 「うぐーっ」

すっかりげんなりして、1階に戻る。子供達は、お店の人にアメをもらって食べている。あんた達、よく今、物が食べられるわね。
結構時間も経った。もうすぐ2時のショーだ。

みんなで2階へ上がって行った。
あれ、がらーんとしたまま。あの「XX様 ご一行」はどうなっているのか?
どうやらずいぶん以前から、あのまま放置されていたようで(後日追記:すみません、そんなことはありませんでした。団体の多い日もあります。)、この回のお客は私たちだけ!んまぁー、やっぱり奄美のインドアものは今日も空いているのね。場所取りもなにも必要なかったなぁ...

ガラス張りの入れ物には、間の仕切りのガラス板を挟んで既にハブとマングースが入っている。。
マングース、小さくてカワイイ!このかわいい動物が、ハブと戦うとは。どう猛さのかけらも感じられない。
戦う前の両者は、敵には目もくれず、ほのぼのした情景のように見えた。しかし、これでも結構ナーバスな状態なんだそうだ。

ハブセンターのおじさんが登場して、いよいよショーが始まる!
                                (つづく)