MT.FORTUNE

Discover 奄美大島!

桜も終わりかな...

2008-01-30 12:31:24 | 奄美-植物
P1260066

先週の土曜日、古見安木屋場農道の桜。
これから、という木もあったが、こんなに散っているものも。

あれからずっと雨続きだから、他の桜ももう終わりかな。
毎年、「1月末で桜が終わり?!」と驚かれるが、ソメイヨシノと違って元来寒い時期に咲く緋寒桜。サクラ前線の基準となるソメイヨシノとは開花時期がもともと違い、東京でも例年3月上旬には咲いているはずだ。だから、まだもうしばらくは奄美も寒い。

このヒカンザクラ。緋色の寒桜ということで、もともとこの名前だし奄美では、まだ新聞でも「緋寒桜・ヒカンザクラ」というのが主流に思うが、最近他の地域では「寒緋桜・カンヒザクラ」という所が多いようだ。

これは、別の種の「彼岸桜・ヒンザクラ」と区別するためと、「ヒカン」が「悲観」に通ずるから験が悪いということらしい。

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桜の花びらがヒラヒラと舞う中、ここでお弁当を食べたら...
と思うが、冒頭の写真の通り、花ごとポトリと落ちるので、花吹雪にはならない。

でも、花ごと落ちるから、子供達は大喜び♪
綺麗な花丸ごとの桜たちを嬉しそうに拾っていた。

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毎年へーんな感じがする、ススキと桜の組合せ。

そして、ススキに加えてヒカゲヘゴ、クワズイモ、ついでに電柱も一緒の奄美の緋寒桜です^^;

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切り干し大根

2008-01-29 18:44:05 | 奄美-食べ物・食材
Hoshidaikon2

小湊からの帰り道、見かけた切り干し大根。(追記:干し大根は丸のまんま干すやつでしたね。訂正します。)

奄美に来て、実物を初めて見た。
奄美でも、この時期の風物詩らしいということを、今年は色々な奄美の方達のブログで知ったのだが、私の住む名瀬の街中では見かけたことがない。
だから、これまで「奄美は気温が高いし、湿度も高いし、干す食品というのは無いのだろう。」と勝手に思っていた。
魚も干物が名物というのは聞いたことがないし...。

実際、この気温の高さ(10℃を下回ることがまれ)な上に、この雨の多さはどうだろう。

この切り干し大根を見たのは、土曜日。土曜の夜は雨。日・月・火と雨が降ったりやんだり...梅雨みたいな毎日だ。
こんな時、この干し大根はどうなっているのかな~。

そしてこの気温で、カビたり腐ったりすることは無いのだろうか?
色々と気になる奄美の切り干し大根である。

次女は切り干し大根の煮物が大好き。

どうかおいしい切り干し大根になりますように...


******************************

ここ数日、OCNブログ人がとても重いようで、開くのにもコメントを記入するにも、時間がかかる場合があるようです。(ブログを書くこと自体も、時間帯によってはすごく時間がかかります。)
早く直ってくれないかなぁ...
なかなか開かない~ という状況の中、訪問して下さった方ありがとうございます。




白い緋寒桜

2008-01-27 15:40:37 | 奄美-植物
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先日撮った白い緋寒桜。
これは、奄美市名瀬の大熊のもの。大熊漁港から有良の方へ向かう。ガジュマル展望台を通り越し、しばらく走ると右側にある。

緋寒桜といえば濃いピンクだが、たまーにこういう白いものもあるようだ。

P1200040←大熊の緋寒桜。

奄美や沖縄では、
 桜=緋寒桜=濃いピンク
だが、
 桜=ソメイヨシノ=淡い色
だった私には、むしろこちらの方が桜らしいなと思ったりする。
偶然見つけると、なんだか嬉しい?

昨日も、たまたた道端に咲いているのを発見!
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小湊に「野生の証明」のトマト狩り(→後日書く予定)へ行った帰り道。
お天気が良くなかったので、パッとしない写真で(^^;
やっぱり青空に白、が映えるなぁ...

国道58号線から小湊の方に折れ、大川小中学校も越えてしばらく行った先の右側。この桜があった道の少し奥には普通のピンクのものが数本並んでいて、きれいだった。

P1260054我が家の第2カメラマン撮影中。

木全体を写した写真がこれしか無くて...。
小さいでしょ。

水が干上がった?小さい川の横だったので、一番下に貼った地図のA辺りではないかなーと。

さて、ここでこうして写真を撮っていたら、ついさっきお世話になった「野生の証明」の方が、自転車で通りかかった。
「先ほどは、お世話になりましたー。」
すると、
「大川小中学校の近くから、小湊に抜けるアンキャバ農道っていうのがあるんだけど、そこの桜が綺麗よ~。多分満開のはずよ。」と、教えて下さったので、行ってみることに。地図のBの山道。ぐるーっと抜けて小湊へ出る。舗装されていて、道自体は走りやすいが、とても狭い。車はすれ違うのも、停めるのも、場所は限られている。

そこでも白を見かけたような気がしたのだが、車で通り過ぎながらなので、場所は定かでない。

あとは、本茶峠にも白があったと思うが、今年はまだ本茶峠に行っておらず、これまたどの辺りだったか思い出せない。
...と、思って検索したら、tokorinさんのところにあった!
   →こちら
私が白い緋寒桜、と思っていたのはスモモだったんだわー。
こうなると、昨日私が農道「白い緋寒桜」と思ったのも、スモモだったのかもー。車の中から走りながら見ただけだし...

そうそう、大熊のは、先日わんCOCOさんのブログにも載っていたなーともう一度見てみると、大熊以外の場所も書いて下さっていた。
「古見安木屋場の」というのが私が昨日写真を撮ったものかしら。それとも農道で見かけた(かもしれない^^;)方のかなー。
わんCOCOさんのお写真の方が、大熊も辺りの雰囲気がわかりやすいですね。参考になさって下さい。

ついでに調べたら、あまみ便りさんにも書いてありました!「白いヒカンザクラは本茶トンネルの龍郷側出口の広場(タコ焼屋さんがあるところ)が一番有名ですよ。」
おぉ、ここならどこかへ行くついでに見に行くのに良さそう!

以上、奄美大島内の白い緋寒桜のある場所をまとめると、(安木屋場農道のは、自信が無いので除き、)

●大熊
●大川小中学校と小湊の間(地図A)
●名瀬NTTビル近く
●本茶トンネル龍郷側出口のたこ焼き屋さんのところ

他にご存知の方、場所教えて下さ~い。

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中孝介オフィシャルサイト リニューアル

2008-01-26 01:07:43 | 音楽
~3月は奄美公演~

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昨日、中孝介さんのオフィシャルサイトがリニューアル。

新しいアドレスはこちら→http://www.atarikousuke.jp/
 ※いきなり音楽が流れますので、ご注意!

これまで、exciteのサイトだったのが、独立したということですねー。
そして、前はオフィシャルサイトに入っていた「~島ぬ宝~」という言葉が消えてしまいましたが(ブログには残っています)、島だけの宝から、日本、世界の宝に、ということでしょうか。

TVラジオ出演情報など、前より見やすくなっています。
●奄美公演 「ゆえゆらい」●

3月30日(日)、奄美文化センターでコンサートがあります。チケット申し込みは1月30日から。
コンサートのタイトルになっている「ゆえゆらい」は奄美の方言で「お祝いの集い」ということだそうです。祝いがゆえ、ですね。

コンサートの詳細は、こちらのページの右側をご覧下さい。

ちょうど昨年の3月には、奄美市市制一周年記念で歌った中さん。この時は、文化センターの前の広場で、まったりと無料公開ライブですよ。(→その時の様子
1年後の今年は、あのB'zが、つい最近はGLAYがライブをした文化センターで歌うとは。
出世したのぅ... 

オフィシャルサイトのコンサート情報を見ると、予定されているものの多くがSOLD OUT。こりゃ、見に行きたい人は、1月30日その日にお急ぎですぞ!

かくいう私はー。

『※未就学児の入場はできません。』 仕方ないなぁ...

しかし、ここは子供を置いて馳せ参じたい。
マリカ・ミズキのお2人に、カサリンチュ、サモガリ。楽しそう!♪

だーが、しかし。3月30日。

これはねー。
先生方を始め、転勤族が島を出るピークともいえる日。
どうかなー。まだ誰が出て行くかもわからないしー。見送りあるかもなー。
今から予約はできないよねー。
何もこの日にやらなくてもいいのに(涙)

気を取り直して、次行きましょう。

●新曲『夜想曲~nocturne』 1月30日配信開始●

こちらで試聴できます。

これは、2月2日から公開される映画「ラスト、コーション」の日本版オフィシャルイメージソングだそうで。

映画オフィシャルサイト

この映画、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した話題作だったんですねー。
でも見たら、ちょっと(かなり)エッチそうです。(芸術性の無い表現ですみません)
...どうせ奄美の映画館には来ないでしょう。

この前の映画のテーマソングに採用された時はホラーものだったし、どうも中さん関係の映画の方には我が家はあまり縁がなさそうです。

●アルバム『image 7』に●

2月6日発売予定のアルバム「image 7」にこの「夜想曲~nocturne」が入っているそうです。(元ちとせさんの曲も)
image 7

いやはや、このimage(イマージュ)シリーズ、まだ出ていたのですね。この中の曲に選ばれたとは、これまた出世したのぅ~


以上、今年も昨年以上に活躍が期待できそうな中孝介情報でしたっ。





ミリタリーファッション

2008-01-25 09:49:24 | 奄美-自然
2ガなので、ちょっと小さめの写真にしました。
クリックで拡大します...



昨年12月に撮影したもの。
キョウチクトウスズメ
うわっ!すごいデザインだわ!
小学校の壁に張り付いている時に見たときにはびっくり!

蛾といえば、キモチワルイものとしか思っていなかったが、そしてこれも気持ち悪いと言えば気持ち悪いものの、見事なデザインぶりにアッパレ!と思ってしまった。

名前を調べなくちゃ!と思いつつ、蛾を調べる為には、他の「うぅぅぅ...」となりそうな蛾もたくさん見なければいけないので、そのまま放置していた。

そうしたら、先週はこの蛾が加計呂麻島で発生、ということで地元紙に載っていた。
『奄美では数十年前に発見されているが、発生はまれ。』ということだが、名前がわかってからこの蛾の名前と奄美で検索したら、結構あちこちに発生しているようだ。

奄美と加計呂麻の距離だったら、海を隔てていても船にピトッとつくだけであちらに簡単に渡れそうだから、前からいたのではないかなーと思ったり...

手持ちの昆虫の本でも、キョウチクトウスズメを見てみた。
当然のことながら、周りには蛾らしい蛾もたくさん載っていて、結局「うぅぅぅ...」となってしまった(^^;

「うぅぅぅ」ついでに、これ↓も調べてみた。(昨年11月に撮影)

Photoマダラチズモンアオシャクかな?

まだらの地図の紋、ということですよね?
確かに地図のような色彩...

蛾にしては、お洒落な2人だった。




爛漫!

2008-01-20 19:13:19 | 奄美-あれこれ
~ 緋寒桜(ヒカンザクラ) ~

Pink_3 White

奄美は、緋寒桜があちこちで見ごろになってきた。
ピンクのも、白いのも緋寒桜。

今日は、買い物に行く時に、遠回りして桜見物。
今日で、大学入試センター試験が終わりましたね。

離島で唯一の試験会場だった奄美市にある県立大島高校。

Daiko1 Daiko2_2

センター試験といえば、本土にいるときは雪による交通機関の乱れが気になるものだったが、こちら奄美はもちろん雪の心配は無い。

しかし、離島の受験生は、前日までに船で他の島に渡らなければならない。
だから、その頃は船がちゃんと出るか、遅れないか、やっぱり天候は気になるのだ。試験前に時化の海に揺られて体調を崩すのも困るし...

沖永良部島や与論島の受験生は、距離的に近い隣県沖縄まで行って試験を受ける。
そして、奄美より北にある種子島や屋久島などの受験生は鹿児島市内へ。

奄美大島の受験生は、もちろんこの大島高校へ。他に、ここへは徳之島や喜界島の受験生もやってくる。

...って、2年前にも同じようなこと書いているが(^^; 
(→2006年1月22日

昨日は、GLAYのコンサートが奄美市内であったため、本土からやってきたファンや関係者がホテルを押さえて、島外や瀬戸内町などから奄美大島に来る受験生は、宿探しが大変だったそうだ。

今日の奄美は最高23℃のぽかぽか陽気。昨日・今日と天気に恵まれて、船に影響もなかったようで、受験生本人はもとより、親御さんほっとしたことでしょうね。

紅白まんじゅう代わりに、紅白の桜で試験無事終了のお祝い&2次試験の応援をしましょう!

Pink2

White2

2次試験まで、きばりんしょれ~














ヤコウガイの作品

2008-01-20 11:51:46 | 奄美-見る・遊ぶ
~ヤコウガイアクセサリー作り(1)(2)の終わりに~

P1130069_2

ヤコウガイアクセサリー作り講座の先生をして下さった池村茂さん。

講座の会場には、池村さんの作った素晴らしいヤコウガイのランプがあった。
もともとはサザエのようなゴツゴツした白っぽい貝を、どのくらい時間をかければこうなるのか...

P1130067磨きあげると、こんなふうにつやつやと輝くものになる。
(クリックで拡大します)

でも、この状態で電球をかぶせてもあまり光は通さなくて(博物館の高梨さんが実験して下さった)、もっともっと薄くなるまで削り磨くと、ただ電球を被せただけで、なんとも素敵なランプの出来上がり。

P1130070 P1130071

その他の色々な作品が、奄美博物館の1Fに展示されている。
初めて見た時の感動といったら!子供達も「わー!」と言ったきり、しばし黙って眺めていた。

こちら高梨さんのブログにも、写真が載っている。それぞれの写真はクリックすると大きくなるので、ぜひご覧下さい。

素晴らしい芸術作品です!
平安貴族じゃなくても、ほしくなります...




ヤコウガイのアクセサリー作り (2)

2008-01-17 12:29:44 | 奄美-見る・遊ぶ
~磨いて、磨いたら、磨く~

P1130052さて、ヤコウガイについてのお勉強が終わったら、いよいよお待ちかねのアクセサリー作り。

予め、色々な形にカットされ、紐を通すための穴も開けられたヤコウガイのかけらが準備されていた。
自分で選んだかけらを握りしめて、皆お話を聞いていたのだ。
P1130055我ら女3人が選んだのは、このような形。
長女はきれいな丸に緑の模様が美しいもの。次女は大きな勾玉形。私は真ん中の三角のもの。

まず、貝を水の中に入れてちょっと濡らし、後は紙やすりでひたすら磨いていく。
粗目での磨きが特に重要だそうで、表・裏・側面、ひたすら...

磨く、磨く時、磨けば、磨けー! 
  磨く、磨く時、磨けば、磨け...

というのが頭をぐるぐるしている中、磨き続ける。

P11300582 P11300592

途中、池村先生が、歯医者さんみたいな道具(ルーター?グラインダーというのだろうか??)を持って回って下さり、お助けマンに。次女の勾玉形は後ろに凹みがあるので、紙やすりでは難しく、先生のヘルプが嬉しい。

紙やすりを少しずつ細かい目にしていき、貝を水にちょっとつけては、
  磨く、磨く時、磨けば、磨け...

紙やすりは10番から始まって、どんどん数が小さくなっていくのだが、池村先生が「次のやすりにいきましょう。」と言ってくれるのが待ち遠しい。

緑の部分も、どんどん磨く。とにかく、まんべんなく磨くのが大切らしい。
「思ったより最初からツルツルしているなー。」という印象だったが、それが更に手触りがよくなっていき、表面が滑らかになっていくことがわかる。

今度は、先生がそれぞれのかけらが、貝のどの部分なのかを教えてるために回って下さっている。
これがまた、こんな小さなかけらでも「この辺りです。」と、すぐにわかってしまうところがスゴイ。
緑の模様も気まぐれで入っているのではなく、先生がみればちゃーんとどこらあたりかがわかるのだ。

しばらくすると、「絆創膏いりませんか?」と皆のところを回って下さっている声。
夢中になりすぎて、手にやすりをかけてしまう人がいるそうだ。
いくら夢中になったからって、手にやすりをかけちゃうなんてねぇ...。

P1130063はい、そんな粗忽者はこの私。気づいたら血がにじんでいた。
(←薬指)
マイ絆創膏をバッグから取り出しこそこそ貼る。

先生が、「手にやすりをかけるくらい夢中になる人は、有望です。」とおっしゃっているのを心の支えに(^^; さらに磨き続ける。

手も、貝みたいに、やすりをかけたら、どんどんすべすべになっていけばいいのに...
顔にやすりをかえて、シミが消えていったらいいのに...

...と、下らないことを考えてどのくらい時間が経っただろうか。
1時間?1時間半くらい?もっと?磨いたところで、紙やすりの作業が終わり、最後にデニムの生地に磨き粉(家でやる場合は、はみがき粉で代用できるそうだ)をつけて、キュッキュと磨き上げれば完成だ。

P1130066ふぅ~ 磨いた磨いたー。

私はこういう作業が結構好き。家にある貝殻を磨きたくて、すでにうずうずしている(^^)
長女は、自分で全部やり遂げた。磨いていく中で、緑の層の変化に目を輝かせていた。
次女は、途中から音を上げかけていたが、なんとかやり通し、輝きに満足そう。

3歳なりたて坊主は、いなくて本当によかった。水疱瘡でなければ、一緒に連れてくる予定だったが、アイツにはとても無理だった。我慢できなくて、すぐにヤコウガイを放り出していただろうし、他の方の迷惑になっていたこと必至。そしてそれに追われて私も作業できなかったであろう。水疱瘡バンザイ!

最後に、ペンダントかストラップ、好みの方を選んで仕上げていただく。

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できあがり!ヽ(^o^)丿
とても嬉しい。

先生方、本当にありがとうございました。





ヤコウガイのアクセサリー作り (1)

2008-01-15 00:28:00 | 奄美-あれこれ
~ヤコウガイとは~

この連休は、奄美博物館で、ヤコウガイアクセサリー作りの講座があった。

これまでも、何度か博物館で開催されていて、そのたびに博物館の高梨さんがブログで紹介して下さっていたのだが、毎回都合がつかず、涙を呑んでいたもの。(今回の講座紹介は→こちら

今回、初めて参加することができた!

P1140021←我が家のヤコウガイ。

これは結構小ぶりなほうかな。
大きいものは、子供の頭ほどもある。

これからヤコウガイのアクセサリーを作るのだが、その前にまずはヤコウガイについてのお勉強。
講座は、まずこの日のアクセサリー作りの講師である池村茂先生がヤコウガイの生態を主に、博物館の高梨修先生がヤコウガイの歴史的価値について説明して下さった。

池村茂先生は、徳之島の「工房 海彩」を主宰なさっている、ヤコウガイ工芸家の第一人者。(詳しくは→こちら

Photo博物館の高梨修先生は、「ヤコウガイの考古学」という本の他、奄美諸島の考古学に関する論文や著書多数・ヤコウガイから考える奄美の歴史研究の専門家中の専門家というか、本家本元。
ヤコウガイの貝殻や加工品が奄美の遺跡から多数発見されたことから、奄美が古代の交易の一大拠点であった可能性が高い、という考古学上の大発見を今証明して下さっている。

(...と、こんな簡単な紹介のしかたでは甚だ不十分だと思うのだが。)

高梨さんのブログのトップ画像は、現在池村さんの撮ったヤコウガイの稚貝になっている。
奄美のヤコウガイの両雄がタッグを組んだ、最強の講座なのだ。

この日の持ち物は、筆記用具だけ。さてさて、娘達の取ったメモを元におさらいしてみよう。

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長女(小3)はこれだけ。これだけかよぅ~ 
この通り、ヤコウガイはサザエの仲間で、南の海の貝だ。水温・餌の関係で、日本の場合、沖縄から屋久島までしかいないそうだが、世界的にはかなり広い海域に渡って生息しているとのこと。稚貝と成貝で食べる種類は違うそうだが、とにかく海草を食べているそうだ。

世界的に見ると、奄美・屋久島までのヤコウガイは生息の北限に当たるそうで、他地域のものに比べて成長が遅いとのこと。
成長が遅いと、その分真珠層がゆっくりと形成されるため、ここのヤコウガイの美しさは世界一だそうだ。
う~ん素晴らしい。「世界一の美しさ」と聞いただけでほれぼれ...

他にも、ヤコウガイが何歳かということは、必ずしも大きさで判断するのでなく、その貝がどこの海域で取れたかによって判断するというようなことなど教えていただいた。海の水温や餌の状態で成長の度合いが違うだめだ。

車一台の話はちょっとおいておいて...次女(5才)はどうか?

P1140016

%&※★?x?@*??(↑クリックで拡大します)

よくがんばった。母が解読を試みよう。

「やこうがいのあくせさりーづくり???
いせき なんせいき(7世紀) かいの きんきらきんにひかっている
やこおがいで つくった おてら らでん いわてけんの 
らいばる(←ひらいずみ??)
へいあんじだいの みやこ みなみのしまから はこばれてきた
ぼうえいしょうの にゅうす つよさひ(?) みなみのしまからきた
しょうにんの しとたちが やこうがいの ぺんだ(ん)と」(ここで力尽きた模様)

古文書の解読をする人を尊敬ー。
しかし、次女も結構話を聞いていたんだなーと妙に感心した。

学術的に間違ったことを書くと大変なので、あくまでも次女のメモの解読に励むと...。
高梨さんは、旧名瀬市の小湊フワガネク遺跡(7世紀)の話(及び9~10世紀の土盛マツノト遺跡の話)・(ヤコウガイなど生息するはずもない)岩手県の平泉中尊寺金色堂をはじめ、ヤコウガイは都の螺鈿細工に使われていたこと、平安貴族の間では、ヤコウガイはブランド品であったこと。(貝ひとつで現代の車1台分くらいの価値←長女のメモ)そして、昨今防衛省の賄賂のニュースを聞いたりもするが、その昔も「ヤコウガイxx個献上するので、取り計らってほしい」というように賄賂の品にもなったことなどなどを教えて下さった。

支離滅裂気味なので、もっときちんと知りたい方は、ぜひ高梨さんの本やブログをご覧下さい。

これっぽっちの解読で妙に疲れてしまったため、アクセサリー作りは次回へ...
(すみません)


おっと。最後にもうひとふんばりして、ヤコウガイの語源についても書いておかなくちゃ。

ピカピカ光るから「夜光貝」ということではなく、ヤクガイとも呼ばれることから「屋久島で採れる貝」だから、ヤコウガイ。
...という説をネット上あちこちで見かけるが、高梨さんのブログにちゃんと答えがあった。

『ヤクというのは、固有名詞として屋久島だけを指すのではなくて、琉球弧(南西諸島)の総称として使われていた時期がありました。ですから、「ヤクガイ」とは、ずばり琉球弧で採れる貝ということなのですね。』ということだ。

屋久島で採れるからという説については、『ヤコウガイの呼称「ヤクガイ」について、屋久島で採れるから屋久貝といわれるという説は、正しくないと思われます。屋久島における縄紋時代以降の貝塚遺跡では、ヤコウガイはほとんど出土しませんから。』
なので、ヤク≠屋久島!



今年のナリムチ(なり餅)

2008-01-14 00:37:43 | 奄美-あれこれ
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昨年のナリムチ。→かなり詳しい説明
        
ナリムチや、その後のヒキャゲについて、あちこちのブログで話題となり、色々なことを教えていただいたっけ...
あれから、もう1年とは!
先週は、お天気の良く夏日もあったけれど、坊主がみずぼうそうのため、ほとんど家にこもってもうすぐ1週間になる。

だから、今年は、街のなり餅の飾りつけをあまり見る間がなく、すっかり忘れていた。

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スーパーにも、↑こんなふうに出ていて「あ!もうナリ餅の季節なんだわ!」と。

でも忙しくて、今年は作れそうにない。
そこで昨日出かけた帰りに、永田橋・末広市場界隈に寄ってみた。

色とりどりのナリムチやブブキ(ブブノキ)でいっぱいだ。

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P1130073_3ブブキを選んでいる人もいる。
ブブキというのは、方言で、これはリュウキュウエノキの枝。
...と昨年習った(^^)

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右側の、小さいのを購入。オキナワウラジロガシのどんぐりがちょこんとひとつついて、カワイイ。
350円なり。

「この後、このお餅はどうするのですか?」
ヒキャゲの調査をしなくっちゃと、今年も尋ねてみた。

「今はほとんど捨てるよねぇ。」と、おじさん。
「捨てちゃうんですかー。」
「昔は、とった後、油で揚げたりして食べたけど、今は捨てるんじゃない?」
お店のおじさんは、周りのおばさんんも確認。

「この木が、お餅に入ったりするからねぇ...。食べられるのよ、食べられるけど、捨てるわねぇ。」

えー。永田橋界隈の方捨てる派が大勢(^^;
ちとガッカリ。

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お正月の飾りから、替えてみました。
今年は、このネズミたちで春夏秋冬いくぞー。