ずいぶん遅くなってしまったが、夏休みに行った焼酎工場、「弥生焼酎醸造所」。
ここは、大正11年創業、奄美で一番古い蔵元だ。
奄美市名瀬の街中、我が家もよく通る場所にある。
電話をしてみると、気軽に工場見学に応じて下さった。
「彌生」「まんこい」など、ここで作られる黒糖焼酎は、「
瓶仕込」。
大きな大きな瓶が、ずらりと並んでいる。一次仕込み用の瓶だが、この時は定期的に瓶のにおいを取るということで、中は空。
「れんと」の奄美大島開運酒造は「工場」=「こうじょう」という感じだったが、ここ弥生焼酎醸造所は「工場」=「こうば」といった感じの風情だ。
突然のお願いにも関わらず、杜氏の本田さん(先頭を行かれる)が、丁寧に説明して下さる。もちろんクーラーなど無い工場内、8月末だったので、全身玉の汗。
なんとこの方、この5年間、土日祝日関係なく、1日も休まないでここで働いていらっしゃるとのこと!
杜氏になって以来、勉強と研究を重ねる日々。工場の機械も新しいのを取り入れたり、焼酎の製法をあれこれ工夫したり。
お子さんの運動会は、お弁当の時間に走って行き、ちょこっと参加...という具合なんだそうだ。「焼酎は生き物ですから休むわけにはいきません。」というその情熱はすごい!
なにしろ大変な人気で、海外からの引合いも次々あるそうだが、この規模を守って上質のものを提供してゆきたいとのことだった。
黒糖の大部分は、沖縄産。奄美大島産の黒糖は、沖縄産に比べて何倍も高価なため、少しだけしか入れられないとのこと。(「れんと」も沖縄産黒糖だったなぁ。)
ちょこっとかじらせていただいた、混ざり気の無い黒糖の甘くておいしかったこと!
右側の瓶は、写真ではわからないが、上までなみなみと作る途中の焼酎が入っていて、1歳坊主が落ちないか、石でも投げ込まないかとちょっとヒヤヒヤ...
こうしてできあがった、「まんこい」。
「まんこい」とは、奄美の言葉で「千客万来」という意味だそうだ。
見学も終わり、最後に1本焼酎をここで購入できないかと尋ねたら、
「ここで買うよりビッグ2(=大型ディスカウント店)で買う方が安いですよ!うちの社員もあそこで買ってます」って (^O^)
そして、「彌生」のミニボトルを下さった。
前にこのブログのコメント欄にも「まんこい」が好きだと書いて下さった方がいらしたが、昨日その「ビッグ2」の酒コーナーの方に「どれがおいしいですかねー。」と聞いた際にも、自分はこれです、と「まんこい」を勧められた。
(...ので、買った^^)
同じ黒糖焼酎工場でも、それぞれに個性的な製法をしているというのがよくわかり、他の蔵元も見に行ってみたい、と思った。
お世話になった焼酎工場の皆様、ありがとうございましたm(_ _)m (・・・って、今頃遅すぎますが!)
※今日は、写真の大半が、小2の娘撮影でお届けしました。
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