![Skink1 Skink1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/66/ca9de8560db750ee9492877f5ece9eb7.jpg)
木漏れ日が、まるでスポットライトのよう...
つやつやと鮮やかなブルーのしっぽを誇示するかのような、このトカゲ、バーバートカゲ。
ニホントカゲというのも、幼体はしっぽがメタリックブルーだそうだが、このバーバートカゲは大人になってもずっとこのしっぽなんだそうで。キノボリトカゲの忍法!のように、保護色で身を隠すタイプとは対照的に、鮮やかな色でビビらせる?
![Skink2 Skink2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/31/898a9f8899ba2da40f4bad7f15d09866.jpg)
![Skink3_1 Skink3_1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/4b/7ca44cc85cae7c281840204fac432aff.jpg)
こんなピカピカの青いのがプルプルしていたら、どんな生き物もびっくりしそう!
(写真は、全てクリックで拡大します。)
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でも、このトカゲもマングースの餌食になっているそうだ。とてもすばしっこいトカゲではあるけれど、一瞬でハブの首根っこに食らいつくあのマングースにかかっては、しっぽをプルプルさせても叶わない。
マングースのせいだけではないだろうが、バーバートカゲも絶滅危惧種に指定されている。
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それにしても、なんで『バーバー』なんだろう?
キノボリトカゲの「キノボリ」など意味がはっきりしていると納得できるのだが、butterflyの「butter」のように、意味がすぐに結びつかないものが名前についていると、いつも気になる私。
(butterflyの語源はこちらの記事の末尾)
バーバーといえば、普通は床屋さん(barber)。髪の毛を刈るのが得意とか??
英語でBarbour's skinkというのを、そのまま拝借しているようだ。トカゲは一般的にlizardなのだが、トカゲの中でも『スキンク科』に属するのをskinkというらしい。
学名Eumeces barbouri→英語Barbour's Skink→バーバートカゲ
barbourという語は普通の和英辞書などには無い。Barbourは英米人の苗字だ。どこぞのBarbourさんが見つけたトカゲなのだろうか。
と、いうことで床屋説は吹っ飛び、ここでインターネットの検索の世界へ。
アメリカの爬虫類学者に、Thomas Barbour(1884-1946)という人がいた。爬虫類学者のバーバー氏なんて、クサイ。この人かな?
しかし、このトカゲについては、Van Denburgh, J(1872-1924)., (バンデンボルグ)というアメリカの爬虫類学者が1912年に、論文("Advance diagnoses of new reptiles and amphibians from the LooChoo Islands and Formosa" ←LooChoo Islands、琉球諸島ですねぇ。)を書いている。この人が命名者のようだ。バンデンボルグさんは何でバーバーとつけたのだろう?
2人ともアメリカ人だが、1912年といえば、Thomas Barbourさんは、まだ28歳。しかもバンデンボルグさんの方が年上だ。バーバーさんが若くして、とりあえず発見したものを、バンデンボルグさんが詳しく調べた...というのも不自然だ。
ううむ。
英国の有名な老舗コートのブランドにBarbourというのがある。Waxを塗ってピカピカしているコートなのだが、今や「Barbour」といえば、Waxコートの代名詞ともなり、Oxfordの辞書にも載っていた。
(→こちらでbarbourと入れてみて下さい。)
ちょうど、もとはHooverという会社の掃除機(Vacuum Cleaner)だったのに、今や英語(特にイギリス)でhooverといえばどこのメーカーでも掃除機のことを指すと同じように。
(「掃除機をかけること」を、「hoovering」とも言う。最近なら、付箋をつけることを「ポストイットしといて。」なんていうのも固有名詞の一般名詞化→動詞化かな。)
もしかしてバーバーのコートをまとったような、という意味なのだろうか?Waxコートは色は濃いグリーンというかカーキ色だから、バーバートカゲの鮮やかなしっぽの色とは違うけれど、全体的に光沢があるところなんかが。
Barbourというのは、苗字としては珍しいものではなく、他にも同姓の人がいくらでもいる。だから、もしかして無名のBarbourさんが見つけてそれにちなんでついた名前なのか?
他にも、バーバー(Barbour)が名前につく生き物はいくつかあり、バーバーチズガメとか、タツノオトシゴにもバーバーがつくのがあった...。
共通点を探してみたけれど、よくわからなかった (@_@)
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結局、このトカゲが、床屋さんとは何の関係もないことしかわからなかった...。う~んすっきりしない。
ご存知の方、教えて下さい☆
↑結局こんな他人任せ <(_ _)>
1枚目のはカメラ雑誌で「木漏れ日」というタイトルで優秀賞だったかを受賞していた写真とそっくりなのでセンスもあるなぁ~と思ってしまいました。
「ねぇ ばーばぁ とかげ」(ねぇお婆ちゃんトカゲだよ)と小さい子供がトカゲを指さしていたところ通りすがりの研究者が、これは!と驚いて、そのまま和名を付けた、こんな話だと面白味もあるかも!なんてね(笑)
私も本当の和名の由来が知りたいです。
でもお写真見事!
一度しっぽを切ったところを見てみたいものですねぇ。切れた後もずっと青いんでしょうか?そしてまた青いしっぽが生えてくる?うーん、考えれば考えるほど、しっぽ切ってみたくなります^^
★tege2sanさん★
偶然の産物なのに写真をほめていただきありがとうございます。(嬉しい~)
「婆ば~トカゲ」説!うん、いいいい!
ハブの名づけの理由って、咬む咬む咬むといい続けて「ハブ」になった、っていうのでしたよね。そういう流れの名づけだったらかなりウケるんですけど。
★Wood Eightのマスターさん★
私も、バーバーとくれば床屋と思ったのに、スペルが違って???となりました。
調べ出すと、次々と終わりがありませんね、ネットでの検索って。
結果は出ませんでしたが、過程でウンチク貯まったりしてそれもまた楽しいものでした。(←負け惜しみ^^;)
尻尾だけジョボンってペンキに落としちゃったみたい(笑)
この尻尾が切れちゃった姿を想像すると・・・チョット情けなさそう!ゴメンネ、トカゲちゃん!
謎が解けるといいですね~!
私はちょっと苦手です、このトカゲ。こんな写真撮っておいてナンですが。このツヤツヤ系はどうもヘビ思い出してしまって...キノボリ君みたいにドライなやつならいいんですけど。
でも、しっぽを切ったところはぜひ見てみたい!!
でもよく見るとちゃんと手足があるのかな?
鮮やかな色の生き物は、「私を食べても毒がありますよ~ホラ、このケバケバしい色を見て」という戦法だと聞いたことがあります。でも天敵がそう思ってくれないならあまり意味が無いような・・(>_<)
3枚目の木にいるのが、かわいい(?)手が見えます。でも、こう波打って進む感じはやっぱりちょっとヘビっぽいんだなぁ...
キノボリトカゲや亀みたいなガサガサ系の爬虫類は大丈夫なんですが、ヘビを代表とするヌル・ニョロ系はやっぱりちょっと...(^^;)
こんなの食べるマングースって本当にすごい動物、と思います。
私のもうひとつのブログ、「奄美 マングローブ原生林 写真巡り」ではいつもお世話になっております。
「徒然なる奄美」の本文中にリンクをはらせていただいたので、事後報告ですが、お知らせでした。
バーバーの名前についての考察興味深く拝見しました。単純に床屋のサインなんて思っていた私が恥ずかしい・・・(^ ^;;)
norizouさんがtomizouさんなんですね!?
紹介して下さってありがとうございます!
私も「リンクフリー」と言うのをいいことにマングローブのブログの方をリンク集に入れさせていただいていますが、「つれづれなる奄美」も入れさせて下さいね。
バーバーといえば、誰でも床屋?って思いますよね~(^^)