森男の活動報告綴

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せんしゃんキット製作記①

2014年04月27日 | 模型の話題
というわけで、せんしゃんキット製作記です。

せんしゃんは、大体のデザインができたときから「あー、これ立体にしたいなあ」と思いました。でも最初からキットにするつもりはあんましなく、とりあえず立体にしてみて、気に入ったらそれを原型にして複製してみてもいいか、という程度でした。

原型は木で作りました。車輪はワッシャーを貼り付けただけ。こうしてみると、なんかどっかの民芸品みたいで、これはこれで楽しいですね(笑)

後ろの機関部(?)の枠のモールドは楊枝です。

出来上がってみるとなかなかイイ感じ。「ほんじゃ、まあ、複製してみるか」と次のステージへ。どんな物事でもそうですが、後から振り返ってみて「あれはここで止めとけばよかったんだ」という明確なポイントがあるものですが、本件に関してはここがそうでしたね。

作業の中で一番面倒なのが、原型の仕上げです。上の写真のように、大体の形まではわりとすぐにできるのですが、全てのパーツ、全ての表面をキッチリと仕上げるのは本当に根気の要る作業です。できるだけはやりましたが、それでもまだまだです。顔のヒゲみたいなのは、型の分割線のあと。「キミはこんな歳になってなにをしているの?」「キミがやるべきことは他にもっとあるんじゃないの?」とせんしゃんの虚ろな目が問いかけてきますが、気にしないで作業を進めます。

複製型はシリコンゴム、素材はレジンです。複製は以前何度かやったことがあるのですが、キット化を念頭において進めるのは初めてです。シリコンの複製で一番難しいのが型の分割と湯周りのシミュレーションです。詳細は省きますが、レジンがきちんと型に流れ込まないと不良品しかできないので、慎重に考えます。これがゴム型。

モノが少しボリュームがあるうえ、経験も少ないのでロスも多く、結局シリコンゴムを3キロも使ってしまいました。始めた以上は途中で止められないので、ただただゴムを投入するしかないのでした。「早く原型が埋まってくれい!」と祈るように高価なゴムを流し込んでいきます。消耗戦に追い込まれ、前線に部隊を投入し続けるしかない状況に陥った指揮官の気持ちがちょっと分かります(笑)。

でも、そういうザンナイ(切ない)気持ちも、最初の部品ができると吹っ飛んでしまいます。形が単純なこともあって、まあまあいい感じに抜けました。気泡はありますが、致命的なものはなく流れ込み不良も無いようです。これで、民芸品が模型になったわけです。

いくつ作るという予定も特にないので、できる限りどんどん量産していきます。同じものが次々に出来上がってくるのはなんか面白いですね。今回、初めてノンキシレンタイプのレジンを使いました。さらさらでよく流れて、きちんと固まるので気に入ってしまいました。もうキシレンタイプは入手難なんですかね?

ゴム型は、レジンの硬化熱のせいで硬くなり、普通20個くらいで型が壊れてしまいます(個数は、ゴムの種類や原型の形状で変ります)。しかし今回は7個目くらいから車体と砲塔の裏の軽め穴にゴムが食い込みだし、型から引き抜けなくなりました。結局、11個目でゴム型が壊れてしまいました。ダボ穴の形状などなど、改良・反省点も多く、次のロット(あるんかい!)にちゃんと反映したいところです。

というわけで、すったもんだの末、せんしゃん戦車軍団が編成されました!パチパチ。

で、やっぱり長くなってきたので今日はこれでお終い。次回に続きます。すいません。次はパッケージ製作・塗装・完成編です。あと、高知で驚きの出来事が??お楽しみに!でも、次で終わるかなあ、、、。

●余談 先日、ふと傍らのモデルガンをみると、部品にクラックが入っていてショックでかの助。うあああああああ。

亜鉛パーツなので、補修のしようがありません。メーカーが店をたたんでしまったのでパーツも入手難なので基本的にあきらめてしまうしかないのですね。亜鉛パーツはロストワックスで自作もできるようですが、もうそこまでやってらんないです。なので、基本壁のお飾りにするしかないようです。うう。モデルガンは、基本的に華奢に作られることが運命付けられているので、いじってればいつかそのうち壊れるのです。いじらないで箱に入れておけば長持ちしますが、それじゃあ買った意味がないのです、、。悲しく切ない模型であります、、、。これに限らず、買ってから時間のたつものが多いので、これからどんどん崩壊していくんだろうなあ、、、。

というわけでまた。









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