
マルシンの十四年式拳銃の再仕上げの続きです。今回は、金属パーツの仕上げを紹介します。
このトイガンは、本体以外の部位には金属パーツ(ほぼ全て亜鉛製)が多用されていています。バレル、ボルト、フレーム以外の外観を構成するパーツは全て金属です。しかし、トイガンの製品は基本的にどれもそうなんですが、「カスタム」などの上級機種ではない限り、金属パーツの表面仕上げは決して綺麗、というわけではありません。これはマルシン製品だけでなくて、一般的にそんな感じです。まあ、コスト的に仕方ないのですね。でも、私みたいに本体を再仕上げしてしまうと、バランスをとるべく金属パーツも再仕上げしないとあかんわけです。

上とこの写真は、再仕上げが終わって仮組みしてみたところです。ちょっと仕上がったら嬉しくなって、つい組んじゃうわけです(笑)
金属パーツの再仕上げの例として、コッキングピースで過程を紹介します。製品の段階では、金属の下地をさらっと研磨して(研磨をしていないと思われるものもあります)、黒い塗料を吹きつけて終了。となってることが多いです。十四年式の各パーツもそうです。でも、十四年式のように古い時代の拳銃は、実物は丁寧に下地を磨いてブルーイングなどの表面処理をしています。この辺をできる限り再現する、というのが目標なわけですね。

とりあえず、板に400番のペーパーを張って、表面の塗装を落としつつ平面を出します。亜鉛は鋳物パーツですので、平面にならすとあばた状の凸凹が出てきます。それが出来るだけなくなるまで研磨します。でも、研磨しすぎたら形が変わったり、パーツによっては機能を損なったりすることもありますので、その辺は適宜注意しながら研磨します。
大体平面がでたかな?というころあいを見て、ペーパーの番手を800番→2000番→6000番(これはクレオスの布ヤスリ)と上げていきます。

ピカピカになってきて、周囲が写りこみ出すと「ウッシッシ」とニヤニヤしてしまいます。アブナイです(笑)
次にガンブルー液を塗布します。ガンブルーは、表面を酸化させる処理(詳しくは知りませんけど、、)なので、どうしても表面はナシ地気味になってしまいます。あと、ブルー液にもよるのですが、亜鉛だと表面の酸化が激しくて、ナシ地を通り越して凸凹になってしまうものもあります。最初、スチール用のを使ったら見事にそうなったのです。これがその写真。スチール用のはやっぱり強いのかな?と。なので、また研磨をやり直してます(うう、、)。亜鉛によっては全然大丈夫なものもあるので、まあこの辺は事前に見えないところとかで試してみるのがいいのかな?と思います。

再チャレンジには亜鉛用の(G.スミス.S製)がちょっと残ってたのでそれを使いました。一回では染まってくれないので、綿棒や筆で刷り込むようにしていきます。この辺の感じは、もう感覚・経験によるものでなんとも説明の仕様もありません。
大体色が付いたら、モーターツールでバフがけします。そうすると、まあこれくらいの光沢がでてくれます。ブルーイングが甘かったら、この工程で角が剥げて下地の銀色がでてきちゃうので、そのときはもう一回染め直します。

ご覧の通り、ムラムラなんですけど、まあそれっぽく見えなくもないからいいや!というわけでOKです(ほんと、テキトーだなあ、、)
トリガーは、製品のままだと、指の当たる部分がちょっとアールが足りないような気がしたので、成型しました。

これも、前述のような工程を経ています。実銃のトリガーは、シルバー仕上げなので、このままにしておきたい、、、のですが亜鉛はいくら磨いても後に表面が酸化して灰色にくすんでしまいます。
この辺は以前から「どうにかならんか」と思ってはいたのですが、どーにもならんくてあきらめてました。でも、今回ふと「塗膜の強いクリアー塗料でコーティングして、塗面研磨してみたら案外ピカピカするかも」と思い、車用のクリアースプレーを吹いてみました。

すると、塗料が古かったのかクリアーがちょっと黄色気味に濁ってしまいました。吹きつけだけじゃなくて、最後に紙コップに塗料を受けて、それを筆塗りしたのも原因だったかもしれません。
うわちゃー!と思ったのですが、まあ一回研磨してみるか、とやってみました。すると、古い銃にありがちな、なんかくすんだ色合いみたいになってくれました。

車用なので塗膜もしっかり、かつ厚いので、割と強気(笑)でごしごし削れることもあって表面をならすのも比較的簡単でした。最後にコンパウンドで磨くと、下地と同じくらいのピカピカ感に。

カメラを構えた上半身裸の私がわかりますかね?(笑)この頃(8月下旬)はほんとに暑かったですからねえ、、、。
というわけで、こういう感じで金属パーツは大体仕上げが終わりました。コッキングピースの前の部品は、セーフティの反対側です。軸が実物と違って2パーツになってるんですね。反対側の先端はなぜかスチールになってるので、ピカピカに磨くだけにしました。後で錆びてくれたら嬉しいなっ(笑)

コッキングピース左側のブロック状のものはハンマーとかシアのユニットです。ランヤードリングのみ磨いてます。マガジンボトムは、残念ながらパーティングラインがありまして、それを落とすとメッキの下地の銅(?)がでてきちゃいます。でも、メッキ全体を落とすのは大変なので、ふわっと磨いてお茶を濁してます(笑)
コンパウンドの研磨は、バフがけ専用のビットも使いますが、綿棒も重宝してます。たまたまですがモーターツールのビットの軸径とほぼ同じで、普通に固定できます。これ、便利ですよ。コストがメチャ低いので、ポンポン変えられますし、バフがけの性能としても申し分ないです。コンパウンドを付けるのも、先端をチューブの穴に突っ込んだらOK!という気軽さです。

というわけで、先が見えてきました。これくらいの頃が一番楽しいですね(笑)

後は、ウェザリングを全体にちょっと施して、グリップもちょっと使い古した感じにしようかな、と。
再仕上げでずっと眺めて、いじってたら、十四年式がますます好きになりました。

うん、実にカッコいい拳銃です。次回で完成お披露目ができればいいな、と思ってます。
それでは。
このトイガンは、本体以外の部位には金属パーツ(ほぼ全て亜鉛製)が多用されていています。バレル、ボルト、フレーム以外の外観を構成するパーツは全て金属です。しかし、トイガンの製品は基本的にどれもそうなんですが、「カスタム」などの上級機種ではない限り、金属パーツの表面仕上げは決して綺麗、というわけではありません。これはマルシン製品だけでなくて、一般的にそんな感じです。まあ、コスト的に仕方ないのですね。でも、私みたいに本体を再仕上げしてしまうと、バランスをとるべく金属パーツも再仕上げしないとあかんわけです。

上とこの写真は、再仕上げが終わって仮組みしてみたところです。ちょっと仕上がったら嬉しくなって、つい組んじゃうわけです(笑)
金属パーツの再仕上げの例として、コッキングピースで過程を紹介します。製品の段階では、金属の下地をさらっと研磨して(研磨をしていないと思われるものもあります)、黒い塗料を吹きつけて終了。となってることが多いです。十四年式の各パーツもそうです。でも、十四年式のように古い時代の拳銃は、実物は丁寧に下地を磨いてブルーイングなどの表面処理をしています。この辺をできる限り再現する、というのが目標なわけですね。

とりあえず、板に400番のペーパーを張って、表面の塗装を落としつつ平面を出します。亜鉛は鋳物パーツですので、平面にならすとあばた状の凸凹が出てきます。それが出来るだけなくなるまで研磨します。でも、研磨しすぎたら形が変わったり、パーツによっては機能を損なったりすることもありますので、その辺は適宜注意しながら研磨します。
大体平面がでたかな?というころあいを見て、ペーパーの番手を800番→2000番→6000番(これはクレオスの布ヤスリ)と上げていきます。

ピカピカになってきて、周囲が写りこみ出すと「ウッシッシ」とニヤニヤしてしまいます。アブナイです(笑)
次にガンブルー液を塗布します。ガンブルーは、表面を酸化させる処理(詳しくは知りませんけど、、)なので、どうしても表面はナシ地気味になってしまいます。あと、ブルー液にもよるのですが、亜鉛だと表面の酸化が激しくて、ナシ地を通り越して凸凹になってしまうものもあります。最初、スチール用のを使ったら見事にそうなったのです。これがその写真。スチール用のはやっぱり強いのかな?と。なので、また研磨をやり直してます(うう、、)。亜鉛によっては全然大丈夫なものもあるので、まあこの辺は事前に見えないところとかで試してみるのがいいのかな?と思います。

再チャレンジには亜鉛用の(G.スミス.S製)がちょっと残ってたのでそれを使いました。一回では染まってくれないので、綿棒や筆で刷り込むようにしていきます。この辺の感じは、もう感覚・経験によるものでなんとも説明の仕様もありません。
大体色が付いたら、モーターツールでバフがけします。そうすると、まあこれくらいの光沢がでてくれます。ブルーイングが甘かったら、この工程で角が剥げて下地の銀色がでてきちゃうので、そのときはもう一回染め直します。

ご覧の通り、ムラムラなんですけど、まあそれっぽく見えなくもないからいいや!というわけでOKです(ほんと、テキトーだなあ、、)
トリガーは、製品のままだと、指の当たる部分がちょっとアールが足りないような気がしたので、成型しました。

これも、前述のような工程を経ています。実銃のトリガーは、シルバー仕上げなので、このままにしておきたい、、、のですが亜鉛はいくら磨いても後に表面が酸化して灰色にくすんでしまいます。
この辺は以前から「どうにかならんか」と思ってはいたのですが、どーにもならんくてあきらめてました。でも、今回ふと「塗膜の強いクリアー塗料でコーティングして、塗面研磨してみたら案外ピカピカするかも」と思い、車用のクリアースプレーを吹いてみました。

すると、塗料が古かったのかクリアーがちょっと黄色気味に濁ってしまいました。吹きつけだけじゃなくて、最後に紙コップに塗料を受けて、それを筆塗りしたのも原因だったかもしれません。
うわちゃー!と思ったのですが、まあ一回研磨してみるか、とやってみました。すると、古い銃にありがちな、なんかくすんだ色合いみたいになってくれました。

車用なので塗膜もしっかり、かつ厚いので、割と強気(笑)でごしごし削れることもあって表面をならすのも比較的簡単でした。最後にコンパウンドで磨くと、下地と同じくらいのピカピカ感に。

カメラを構えた上半身裸の私がわかりますかね?(笑)この頃(8月下旬)はほんとに暑かったですからねえ、、、。
というわけで、こういう感じで金属パーツは大体仕上げが終わりました。コッキングピースの前の部品は、セーフティの反対側です。軸が実物と違って2パーツになってるんですね。反対側の先端はなぜかスチールになってるので、ピカピカに磨くだけにしました。後で錆びてくれたら嬉しいなっ(笑)

コッキングピース左側のブロック状のものはハンマーとかシアのユニットです。ランヤードリングのみ磨いてます。マガジンボトムは、残念ながらパーティングラインがありまして、それを落とすとメッキの下地の銅(?)がでてきちゃいます。でも、メッキ全体を落とすのは大変なので、ふわっと磨いてお茶を濁してます(笑)
コンパウンドの研磨は、バフがけ専用のビットも使いますが、綿棒も重宝してます。たまたまですがモーターツールのビットの軸径とほぼ同じで、普通に固定できます。これ、便利ですよ。コストがメチャ低いので、ポンポン変えられますし、バフがけの性能としても申し分ないです。コンパウンドを付けるのも、先端をチューブの穴に突っ込んだらOK!という気軽さです。

というわけで、先が見えてきました。これくらいの頃が一番楽しいですね(笑)

後は、ウェザリングを全体にちょっと施して、グリップもちょっと使い古した感じにしようかな、と。
再仕上げでずっと眺めて、いじってたら、十四年式がますます好きになりました。

うん、実にカッコいい拳銃です。次回で完成お披露目ができればいいな、と思ってます。
それでは。