
先日参加した中四国AFVの会のついでに、福山自動車時計博物館を訪問しました。ここはAFVの会の会場のすぐ近くにありまして、歩いていけるほどなんですけど、ずっと行けてないままだったのです。今回やっと行くことができました。短時間ではあったのですが、とてもいいところで堪能してしまいました。今回は簡単ではありますがそのレポートです。
名前の通り、ここは昔の自動車とか時計を保存・展示する施設です。入ってみたらご覧のとおり。

ブルーバードなど昔の車がどーんと展示されてます。壁には古い時計がずらり。いやもうたまらんですね。
博物館でレストアなどをやってるようで(詳しくは知らないのですが)、こういう感じでレストア前の車も展示されてました。

うう、ステキスギ、、。これはこれでこのままの方がいいような(偏った意見)。
自動車だけでなくてバイクも多々あります。

これはトライアンフ。でもトライアンフ、という以外は知らない分からないのです(笑)。
こっちはインディアン。グンゼハイテックのキット持ってるのでディテール写真をたくさん撮ったかと思いきや全然撮ってないという。そもそも同じ型なのかな?

コーフンしてる上に、館内にはこういうのがゴロゴロしてるので写真を撮ってる暇がない(笑)んですよ。罠、ですねえ、、(そうか?)
オート3輪も多々展示されてます。

これは、えーと、なんだったっけ、、。名札とか撮ってないんですよ。なにしろコーフンし(略)
それにしても、ここまでピカピカで完全体のこういう車両を見られる機会というのはまずないのではないでしょうか。

なんでもそうなんですけど、実際に見てみるとやっぱり想像よりでかいしごついです。
で、この博物館の凄いところは、展示車両は触ってヨシ!乗ってヨシ!というところ。えええ、いいんですか?と思っちゃいますけど、ほんとにいいのです。

なので、こんな風にまたがって、写真も撮れるわけです。で、触れるので各部の質感とかが実感として分かるのがイイです。こういう昔の車両って、ヤワで繊細なイメージがありますけど、実際は鉄製なのでとてもゴツイです。
これはマツダキャロル。いやんステキ。キャロル、好きなんですよねー。

隣はパブリカ(左)とスバル360(右)。キャロル含めぜんぜん触れなかったのが残念。
ルノー。日野ルノーだったかどうかすら確認してないですけど、多分日野ルノー。

それにしてもこの曲線美はすばらちい、、。今のクルマもこういうの作ればいいのに、、と思いきやこういう曲面のボディを作るのはコスト的に無理なんですかねやっぱ。
ドアはこういう風に開きます。不思議な感じがしますけど、昔の車ってヒンジが逆のが結構多いんですよね。

あと、色もいいですね。こんな色でエレールのキット作りたいなあ、、。
こちらは初代のトヨペットクラウン。奥はベンツ。

クラウンはエルエスのキット作りましたねえ、、。それにしても昔の車っていちいちカッコいいのはなんでなのか、、。
クラウンには乗ってみました。うーん、いい感じ、、。

そういえば、こういう風にフロントガラスがセンターで分かれてるのって今はないので新鮮です。
後部座席にも乗ってみるわけです。

「おい君、そこで停めてくれたまえ。オホン!」って感じですね。
基本ほぼ民間の車なんですけど、軍用車もあります。これは説明するまでもないですね。ジープです。正確にいうとフォードGPW。フォードの作ったジープですね。

そういえば、三菱ジープじゃなくて戦中の米軍のジープって見るの初めてです。うーん、いいですねえ、、。
これももちろん乗ってしまいます。

当然ながら、車高が高くて乗るのがちょっと大変。各部の造作もごつくてさすが、という感じ。ハンドル奥のライフルラックとかもかなりガッチリしててびっくりします。こういうのはほんと見て触ってみないとわからんですね。
軍用車としてはもうたまらんのが九七式側車。日本軍のサイドカーですね。

今回はこれが一番見たかったのですね。どーでもいーのですが、今バイクを単車って呼ぶ(アラフィフ以上でしょうけど)のは、軍用バイクには側車と単車があって、その名残なんでしょうね。側車が戦後ほぼ無くなって、単車という呼び方だけが残ったと。
この車両もきちんとレストアされてて素敵です。

時間の関係で、それほど細部は撮れなかったんですが、まあ出来る限りは撮りました。
実物を見ると、プラモのパーツだと繊細でナヨっとしてるものでもかなりごつくてびっくりすることが多いです。まあ、当たり前なんですけど。

例えば、こういうフロントサスの各部ですが、模型だとすぐ折れちゃうようなパーツばかりです。でも、実物は手で曲げることすら不可能な感じ。当たり前なんですけどね(笑) こういうのを見ると「あ、俺、模型脳だった」って思うわけです。ふと我にかえるような。実物を見るってほんと大事ですね。
で、もちろん乗ってしまうわけです。ハンドルも細いですけどゴツイ。そして、計器が少なくかつ小さいので見づらいというのもわかります。

でもよく考えると、戦場で「今スピード何キロかな?」って基本気にしませんわね。「これくらいのスピードだと次のカーブはやばそうだな」ってアクセルを戻すとか、そういうことですよね。白バイやパトカーなんていませんしね(笑) あ、でも燃料計算とかのため一応チェックしながら走るのかな?よくわかんないですね。
こちらはダットサン。ピッカピカです。

戦前戦中の小型車!って感じですね。ナンバー付いてるから走れるんでしょうね。凄いなあ、、。この車に限らず映画とかでレンタルしてるそうです。
で、これ、いつかジオラマで登場させようと思ってるんです(レジンキットがあって、いただいたのです)。なのでディテール写真を本能的に撮りました(笑)

フロントグリルは、ただのスリットじゃなくて一枚板をプレスで抜いて縦に折り曲げたものってことがよくわかりますね。そしてかなり華奢っぽいです。ここは手で曲がりそう(いや、手で曲がるかどうかを基準にする必要はない)。
運転席。各メーター・レバーともども、どれがどういう機能とかはほとんどよくわからんのですが、まあいいでしょう。

スピードメーターの最大値が120キロ。100キロは出せたってことですかね。80キロでも大概だったと思うんですが、案外スピードでたのかなあ。
ボンネット内。エンジンがメチャ小さいですね。じゃあ上の空間はなんなんだろう、、。エンジンに対してラジエターホースが異常に太いのも気になりますね。

で、上の写真ではボンネット閉じてましたが、これ私が開けたんです。開けるのもオッケーなんですね。開ける時に怒られるかと思いましたけど、大丈夫でした(笑)
こういうのも実際に開けてみないとわからんものですね。ヒンジの類はグラグラして、ボンネットの鉄板が重いこともあってなかなかフラフラします。

ギイギイいいながら開けるわけですが、こういうのちょっと体験できませんよね。凄いと思います。模型では焼けて壊れた状態になるので(そうなんか、、)ほんと参考になりました。
というわけで車両の展示はこんな感じでした。その他、自動車バイク時計だけじゃなくて、いろいろ古いものが展示されてます。これはなぜか古いトイレの再現。

世代的に私はここまで古いトイレには馴染みはないのですが、なんとなーく雰囲気はわかります。そういえばちり紙置きって、ありましたねー。ちり紙を使ったギリギリ最後の世代かも、、。
小用もありました。夏目漱石とかそういう感じですね。

そういえば奥の時計とか、全然見れなかったですね。またの機会にちゃんと見たいです。
売店もミニカーとかカー雑誌とかがあって充実してました。これは入り口にあったメダル販売機。懐かしスギ、、、。記念メダルに訪問年月日を刻印できるんですね。フェリーにあったなあ、、。

時間的に駆け足だったので、刻印できなかったのが残念。次の楽しみにとっておきます。
最後に敷地内にあったバス。これも収蔵品なのでしょう。うう、たまらん、、。

状態も良さそうで、レストアする予定なのかもしれません。パンフによると、展示してないけれど可動状態のボンネットバスがあるそうです。
というわけでお終いです。
最初に書いたように、AFVの会場からとても近いので、再来年以降も行けるのでぜひ再訪したいと思ってます。古い車、古いものが好きな人は必見と思います。
それでは。