今日はミニアートのバンタム BRC-40を紹介します。月刊ホビージャパン2011年2月号に作例として掲載されたものです。
キットをストレートに製作し、簡単なベースに乗せました。全景はこんな感じです。
タイトルは、編集部が付けてくださった誌面の見出しがとても面白かったので、作品が帰ってきたあとで拝借して付けました。
要するに、道に迷ってるわけですね(笑)
キットは繊細・精密で組み立てもそんなに難しくなくて、とてもよくできてます。ミニアートのキットを組むのはこれが初めてだったのですが、出来のよさにびっくりした記憶が。グリルのスリットもびしっと決まってます。
モールドもメリハリの効いたシャープな感じで、塗装のやりがいがあります。ピンクと水色が混じった変な迷彩ですが、これは塗装図のまんまです。目を引く模型栄えする色調ですね。
裏の足回りもばっちりです。
エンジンもきちんと入ってます。コードとか追加するととてもいい感じになるのでは。
道標は薄い木の板で自作。地名は、グーグルマップで北アフリカの辺りをうろうろしてそれっぽいものを適当に書いてます。便利な時代になったものです。イメージは明らかに「気分はもう戦争」の扉絵からですね。今見て気づきました(笑)
このキット、車両もいいのですが、フィギュアも素晴らしいです。
3体で、しかも車両の上だけでドラマが生まれてます。しかもシリアスじゃなくてちょっと面白い(笑)
こういうのはミニアートの面目躍如といったところですね。塗装図には、カラーで徽章の類も細かく描かれているのもほんとありがたいです。なので、出来るだけきちんと塗りました。
ただ、車体とのフィッティングが悪いので、結構な微調整が必要です。とはいえミニアートのプラはとてもやわらかいので、ちょこちょこ根気よく調整すれば収まってくれます。
ほんと、このフィギュアたちはおもろいです。ミニコント入ってますよね。
「チミチミ、ウチらはどこに向かっとるんだね」
「え、、、?知らないっすよ」
「マジで?」
「腹減ったなあ、、、」
てな感じですかね。
こちらが誌面です。1Pです。名前が間違ってますが、まあ、そういうこともあります。
バンタムはウイリスMBなどのいわゆるジープの原型となった車両です。ちょっとマイナーなので、キットが出たこと自体喜ばしいことですし、さらに高品質な内容なのはとても嬉しいことですね。この流れで丸っこくてかわいいバンタム一号車とか出してほしいところですが、さすがに無理ですね(笑)
で、ジープ系の車両でぜひキットがほしいのがトヨタAK-10です。1944年に作られた和製ジープです。「四式小型貨物車」として制式採用されたものの、5台だけ作られて量産前に終戦になりました(こんなのばっか)。イラストにしてみました。
陸軍から「ジープみたいな車両がほしいから作りなはれ。でも、ジープに似たらあきまへんで」という禅問答みたいな指示を受けてトヨタが製作(気の毒だ、、)。結果、今製造したとしてもジープ社からギリギリ訴えられなさそうな実に素敵な車両となりました。この車両での経験が、後のトヨタのジープやランクルの開発に生かされたそうです。そう考えると、陸軍のムチャ振りは意味のないことではなかったわけですね。多分。
特徴的な一つ目のライトは、ジープに似せないための配慮のようで、もちろん資材の節約という目的もあったと思います。陸王軽四軌で使われたリーディングアーム式のサスペンション(えらそうに書いてますが、どんな仕組みなのかよく知りません(笑))を採用したため、前輪が前方に突き出し、ちょっとアンバランスな感じになってます。それやこれやで、なんとも日本軍らしいスタイルで、ほんとキットがほしいです。が、まあでも、さすがにキット化は無理でしょうねえ、、。
ただ、小さい車両なので作ろうと思えば作れそうではあります。本土決戦ジオラマにぴったりの車両なので、ずっと製作を検討してるのですが、残念ながら公になってる写真は二枚しかないのです。図面とかはトヨタに残ってそうな気もするんですけどね、、、。写真から無理やり作っちゃおうかな、、、。ちなみに、ジープに似すぎて没にされたプロトタイプもめちゃくちゃ素敵なので、興味のある人は検索してみてください。
というわけでまた。AK-10の概要については「図説 四輪駆動車」(山海堂)を参考にしました。
キットをストレートに製作し、簡単なベースに乗せました。全景はこんな感じです。
タイトルは、編集部が付けてくださった誌面の見出しがとても面白かったので、作品が帰ってきたあとで拝借して付けました。
要するに、道に迷ってるわけですね(笑)
キットは繊細・精密で組み立てもそんなに難しくなくて、とてもよくできてます。ミニアートのキットを組むのはこれが初めてだったのですが、出来のよさにびっくりした記憶が。グリルのスリットもびしっと決まってます。
モールドもメリハリの効いたシャープな感じで、塗装のやりがいがあります。ピンクと水色が混じった変な迷彩ですが、これは塗装図のまんまです。目を引く模型栄えする色調ですね。
裏の足回りもばっちりです。
エンジンもきちんと入ってます。コードとか追加するととてもいい感じになるのでは。
道標は薄い木の板で自作。地名は、グーグルマップで北アフリカの辺りをうろうろしてそれっぽいものを適当に書いてます。便利な時代になったものです。イメージは明らかに「気分はもう戦争」の扉絵からですね。今見て気づきました(笑)
このキット、車両もいいのですが、フィギュアも素晴らしいです。
3体で、しかも車両の上だけでドラマが生まれてます。しかもシリアスじゃなくてちょっと面白い(笑)
こういうのはミニアートの面目躍如といったところですね。塗装図には、カラーで徽章の類も細かく描かれているのもほんとありがたいです。なので、出来るだけきちんと塗りました。
ただ、車体とのフィッティングが悪いので、結構な微調整が必要です。とはいえミニアートのプラはとてもやわらかいので、ちょこちょこ根気よく調整すれば収まってくれます。
ほんと、このフィギュアたちはおもろいです。ミニコント入ってますよね。
「チミチミ、ウチらはどこに向かっとるんだね」
「え、、、?知らないっすよ」
「マジで?」
「腹減ったなあ、、、」
てな感じですかね。
こちらが誌面です。1Pです。名前が間違ってますが、まあ、そういうこともあります。
バンタムはウイリスMBなどのいわゆるジープの原型となった車両です。ちょっとマイナーなので、キットが出たこと自体喜ばしいことですし、さらに高品質な内容なのはとても嬉しいことですね。この流れで丸っこくてかわいいバンタム一号車とか出してほしいところですが、さすがに無理ですね(笑)
で、ジープ系の車両でぜひキットがほしいのがトヨタAK-10です。1944年に作られた和製ジープです。「四式小型貨物車」として制式採用されたものの、5台だけ作られて量産前に終戦になりました(こんなのばっか)。イラストにしてみました。
陸軍から「ジープみたいな車両がほしいから作りなはれ。でも、ジープに似たらあきまへんで」という禅問答みたいな指示を受けてトヨタが製作(気の毒だ、、)。結果、今製造したとしてもジープ社からギリギリ訴えられなさそうな実に素敵な車両となりました。この車両での経験が、後のトヨタのジープやランクルの開発に生かされたそうです。そう考えると、陸軍のムチャ振りは意味のないことではなかったわけですね。多分。
特徴的な一つ目のライトは、ジープに似せないための配慮のようで、もちろん資材の節約という目的もあったと思います。陸王軽四軌で使われたリーディングアーム式のサスペンション(えらそうに書いてますが、どんな仕組みなのかよく知りません(笑))を採用したため、前輪が前方に突き出し、ちょっとアンバランスな感じになってます。それやこれやで、なんとも日本軍らしいスタイルで、ほんとキットがほしいです。が、まあでも、さすがにキット化は無理でしょうねえ、、。
ただ、小さい車両なので作ろうと思えば作れそうではあります。本土決戦ジオラマにぴったりの車両なので、ずっと製作を検討してるのですが、残念ながら公になってる写真は二枚しかないのです。図面とかはトヨタに残ってそうな気もするんですけどね、、、。写真から無理やり作っちゃおうかな、、、。ちなみに、ジープに似すぎて没にされたプロトタイプもめちゃくちゃ素敵なので、興味のある人は検索してみてください。
というわけでまた。AK-10の概要については「図説 四輪駆動車」(山海堂)を参考にしました。