森男の活動報告綴

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メンモデル 1/35 ルノーFT17(その2)

2014年01月05日 | AFVの模型
月刊ホビージャパン2014年1月号掲載の「メンモデル 1/35 ルノーFT17」の紹介「その2」です。

「その1」で少し書きましたが、第一次大戦時のドイツ兵を一度作ってみたかったので、今回はとてもいい機会でした。中世の甲冑を思わせる防弾着はとてもかっこいいのでエポパテで作ってみました。よく狙われる機関銃兵などが装備したと言われてますが、割と一般兵も使ってたみたいです。フィギュアはICMの「German Assault Troops」を改造。ヘルメット前面にも、アタッチメントの増加装甲をつけています。空気穴のツノを利用した装着方法が素敵です。本当は、さらに固定用の皮ベルトが付くのですが、忘れてました。

こちらの兵士はヘルメットに迷彩をしました。迷彩は何パターンかあったようです。効果があったかどうかはわかりませんが、塗り分けがレトロでカッコいいですね。小銃はドラゴンのKar98Kを長銃身のGew98に改造。実際は、この銃が後に98Kになるわけです。銃剣はキットの鞘入りのものの刃を削りだしました。弾倉は、5連発を20連に増やすアタッチメント「grabenmagazin」を付けた状態に。grabenはドイツ語で塹壕の意味なので「塹壕弾倉」ということです。要は白兵戦の多い塹壕戦で、弾を装填しているスキをできるだけ減らすためのものです。

塹壕戦は「grabenkrieg」と書きます。以前ここで紹介した資料写真集もこのタイトルでした。つまり「krieg」は戦争という意味ですね。またつまらぬドイツ語を覚えてしまった、、、。一般用語としても使われる「電撃戦」は「britzkrieg」です。ラモーンズの名曲「Britzkrieg Bop」は「電撃バップ」と訳されていますが、正確には「電撃戦バップ」なんですね。、、、どうでもいいですね。

閑話休題。ガスマスクも以前からやってみたかった工作でした。レンズの向こうに目が見えるようにしたかったので、ちょっと細かい作業をしてみました。まずフィギュアの顔にメンソレータムを塗ってから、タミヤエポパテ(速硬化タイプ)を盛り付け、乾燥後に剥がします。それをガスマスクの形に削り、目の周囲に穴をあけ、透明プラ板(今回は、手元にあったお弁当用のアルミ皿のケースを使用)をレンズとして貼り付けてます。レンズの接着は木工ボンドで(瞬着だと曇ってパーになってしまう)。完成したら、顔と目を先に塗ってから接着します。

よく見るとレンズの向こうに目が見えますが、見えます?(ひどい文章だ、、)皆同じ軍装で無個性になった兵士がガスマスクをつけると、更に無個性になります。しかし、目だけが見えることで、なんといいますか、人として最後の個性が残ってる感じになるんじゃないかなーと思ったのですが、どうでしょうか。怯えてるのではなく、戦車の隙をうかがってるようなイメージです。

手榴弾は、第二次大戦時のM24に似てますが、当時のはM1917といって形がちょっと違います。その前にもM1915というタイプがあったようです。ともに、ベルトに差すフックが付いてます。これは携帯に便利だと思うのですがM24ではなぜか無くなってますね。「投擲時の弾道が狂う」とか何とか、ドイツ的へ理屈をつけたのかも。収束手榴弾は、この頃からの伝統のようです。これ、ホント凄い威力だったでしょうね。ルノー程度なら、真下のいいところに投げ込めたらひっくり返るかもですね。なのでこの情景の場合、戦意のあるドイツ兵2人にはまだ勝機があるわけです。

ルガーは、8インチの「ランゲ・ラウフ」タイプ。長い銃身にタンジェントサイト、着脱式ストック、32連スネイルマガジンと、拳銃としてはかなり凶悪なものです。オリジナルはセミオートですが、ごく少数ながら、ローカルメイドのフルオートタイプもあったようです。

ルガーはキットの4インチタイプを改造し、できるだけディテールアップしようとしたのですが、もうこれが限界でした。アップにするとちとキツイですね。ストックやマガジンはエポパテ製。もうちょっと頑張りたいところですが、、、。

鉄条網は、市販のエッチングを使用。各メーカーで出ているようですが、基本品切れのようですので、見かけたら買っておいて損はないかと思います。今回は、昔使った残りがあったVOYAGER MODEL製を使用。戦場写真をみると、巻き方はもっと密度があり、想像以上にキッチリ敷設されています。工事現場みたいです。しかし、それを再現するとなるとほんと大変なので、あくまでイメージとしての表現にとどめました。

土嚢は、紙粘土で作りました。一つはキャタピラに踏まれて破れた感じにしてみました。中身(木の粉を使用)がどざーっと出てるようにしたつもりですが、どうでしょう。紙粘土は、乾燥時期を見計らえば、意外と細かい工作もできそうなので、いろいろと使えるかなと思ってます。

水溜りは、いつものリキテックスのグロスポリマーメディウムで。キャタピラに付いた泥の水分の表現は、タミヤエナメルのクリアーを使ってみました。これはこれでいいとは思ったのですが、もっと別の素材も試していくつもりです。地面は百均の木粉ねんどを使用。ぺたぺた盛り付けてならすだけで、地面っぽくなるので気に入ってます。

というわけで、やっぱり長くなってしまいました。すいません。

それでは。

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