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森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

イラスト集(その2)

2016年09月09日 | イラスト集
今回は、イラスト集です。2回目になります。このブログですでに掲載したものが多いのですが、どんどん過去の記事に埋もれてしまって、もったいないなあと思わないこともないので(笑)カテゴリーにしてまとめておきたいと思います。これは、最近描いた絵です。最後に紹介します。

こちらは九五式軽戦車。最近UPしたやつですね。

モチーフになったのは「アメリカ人の見た日本 50年前」(毎日新聞社)という、終戦直後の日本を米軍人が撮影したカラー写真を中心にした写真集に載ってる一枚です(P77に掲載)。田んぼに突っ込んで放置されている95式軽戦車の様子にとても心魅かれてたので、描いてみました。夏っぽい絵なので、後日暑中見舞いのはがきにしました(笑)

水彩画は、絵の具が乾いてから消しゴムをかけると下書きの鉛筆の線が消えて、コントラストが強調されたようになります。上の九五式の絵を描いているときにたまたま気付いて、最初からそのつもりで試しに描いてみたのがこの絵です。

これはこれで、なんか好きな雰囲気なので、このテイストでもっと描いてみたいです。壊れた兵器とか、廃墟とかの絵に合いそうです。

次は銃の絵です。「豊和R6A」という試作銃です。豊和工業が作った、六四式小銃の試作型のひとつ。

六四式と微妙に違っていて、とても好きなんです。こっちの方がいいなあとか思ったり(笑)なんとなく、旧軍時代のデザインのテイストを受け継いでいるような気がします。日本軍が開発した自動小銃みたいな。で、他の試作型も、M16とかM14みたいなのもあって、どれも好きなんですよ、、。

こちらは南部式機関銃。日本軍が機関短銃の研究・開発を始めたころの、最初期の銃です。名前の通り、南部麒次郎氏の設計によるもの。

ピストルグリップ内にマガジンを入れて、全長を短くするというレイアウトは、恐らく世界で始めてだったのでは。Wz23やUZIなどより、かなり早いですね(だからどーした、といわれると困るのですが、、)。野戦用、というより特殊部隊用といったほうがしっくりくるような、先進的なデザインです。とはいえ、写真がほとんどなく、性能もどんなものだったのか不明で、もっとよく知りたい銃のひとつです。日本軍の初期の機関短銃はどれもとても興味深いので、自分なりにブログでなんか書きたいなあと思って、このイラストを描きました。で、それきりとなってます(笑)。

で、これは一〇〇式機関短銃前期型です。一〇〇式についてもあれこれ興味深い点があるので、ブログで書こうと思って、それきりになってます(笑)。イラストはそのときのためのものですが、今回フォルダを漁って見つけるまですっかり忘れてました。割と最近のことなんですけどね、、、。今回はオミットしましたが、後期型のもしっかり描いてました。

機関短銃についても一〇〇式についても、それぞれそのうち書きたいと思ってます。

こちらはショーシャM1915。第一次大戦時のフランスの軽機関銃です。中四国AFVの会用のイラストで描こうと思って、とりあえず描いてみたもの。絵はなんでもそうだと思うのですが、銃もとりあえず描いてみるのがいいですね。全体の構成とかディテールがなんとなく頭に入るので、次に描くときにかなり楽です。

この銃の性能については、基本的にいい話を聞かないですね(笑) 戦争後、一気に見なくなったのはそういうことなんでしょうねえ、、。その後もずっと使われたBARやルイスとかと対照的です。でも、ほんと好きなんですよね、これ。単品でもいいので、1/12で作りたいと思ってます。


これは中四国AFVの会の広報用に描いたイラスト。2015年の第15回のパンフレットなどに使用しました。モチーフは日本海軍陸戦隊。ベルグマンはかっこいいですね。海軍は、機関短銃を自動拳銃と呼称していたそうです。海軍の自動拳銃についても、またいろいろ書いてみたいです。

海軍の敬礼は脇を締めて、手のひらを内側にします。脇を締めるのは艦内が狭いからだそうで、手のひらを内側にするのは、船内の作業で汚れた手のひらを上官に見せるような失礼をしないためだそうです。へー。陸軍は、ひじを上げて、手のひらを水平にします(以上、間違ってるかもしれないので、参考程度にしてください(笑))。なんであれ、こういう公になるイラストを描くときは、それなりにあれこれ調べるのですが、知ってるつもりのことでも全然知らなかったりして、ほんとためになりますね。

こちらは、AFVの会用に描いて、没にしたやつです。思いついたので描いてみたのですがあまりにアレなので、自主規制しました。そのまま清書して「今年のパンフはこれでいきましょう!」とぶちあげて実行委の方々が困る顔を見てみたい気もしましたが、ほんとに怒られると怖いのでやめました(笑) Mkb42は大好きですが、嫌がらせみたいに線が多くて、描くのが難しいです。機関部と銃身部のパースが狂ってますが、まあいいじゃないですか。フトモモに刺してるのは、ヒットラーユーゲントの短剣です。

この絵も以前ブログに掲載したものですが、再掲載にあたって加筆・修正(笑)してます。「裏中四国AFVの会」(どんな会だ)みたいなのがあれば、清書してそのパンフに使いたいところですが、、。

で、その年に使ったのがこれです。最近顔を描き直した修正版です。

ポーズがMkb姉ちゃんとなんとなく似てますね。第一次大戦期のジタンのパッケージがよくわからなかったので、大戦間のものと思われるやつにしました。どーでもいいのですが、ポルコ・ロッソもジタンを吸ってるんですね。画像検索をしてるときに知りました。

というわけで、銃とかアレなお姉ちゃんとか、あんまり健全な絵を描いてないなあと思ったので、描いてみたのがこちら。思いつくままにつらつら描きました。

やっぱり、あんまり、ぜんぜん健全じゃないですね、、。で、この絵の意味はなにもありません。すいません。廃船ってなんかいいですよね。廃虚の写真集はたくさん出てますが、廃船の写真集はまだ見たことがありません(洋書にはあるんでしょうけど、、)。アラル海の干上がった砂漠の廃船群やチッタゴンの大型船の解体現場の写真集とかあれば、絶対買うんですけどねえ、、。廃船ブーム、こないかなあ、、。 


最後はこちらです。これは真面目な絵です(と書くと、これまでの絵は不真面目なのか、というわけではなくて、、、。テーマが、という意味です)。今年の初夏から夏にかけて、戦争に関係することで出歩くことが何度かありました。地元の空襲の遺構を見に行ったり、戦艦大和の乗組員の方の講演を聞いたりしました。どれもたまたま、いきがかり上そうなったことなのですが、本や映画を観るのとはまた違った、ダイレクトな感じで「戦争」に触れることになりました。これらは、自分の中で結構なインパクトのある体験でした。(その中には、またブログで書きたいと思ってるものもあります)。それらの印象が核になって、だんだん自分の頭の中で膨らんできて、形になってきたイメージを描いたのがこの絵です。

これはイメージ画なので、今後この絵をどうしたものか、まだ全然考えてません。これでお終いかもしれませんし、もっときちんとした絵にしたいと思うようになるかもしれません。まだちょっとよくわかりません。でも、とりあえず絵にしてみたかったということです。

絵は、イメージをわりとすぐに「形」にして、こうやって提示できるからとてもいいなあと思ってます。よくよく考えると、模型って「イメージ画」とか「ラフ」とか「スケッチ」に該当するものがないんですね。製作途中のものは、あくまで「完成前の姿」であって、独立したものじゃないんですよね、、。

というわけで、また絵がたまったら「その3」をUPしたいと思います。

それでは。




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イラスト集(その1)

2016年02月13日 | イラスト集
先日、絵のファイルを整理したところ、昔描いたものがあれこれ出てきました。そこで、最近描いたのとあわせて「イラスト集」としてまとめることにしました。これは昔ペンで描いたイラストの一部です。以下紹介する絵の中には、以前このブログで単発的に掲載したものもいくつかあります。あらかじめご了承ください。ばらばらにしておかず、まとめて見てもらえるようにしたいな、と思いましたもので、、。

私は何年か前から、中四国AFVの会のお手伝いをさせてもらってまして、チラシとかでイラストを描かせてもらってます。これは去年のチラシやパンフで使ったもの。

首から下げた試製二型機関短銃は、大戦後期に試作されたと思われる車載型です。車載型には、絵のようなスリングスイベルは付いてません。でも、絵的に首から下げたほうが「決まる」ような気がしましたので、付けました。実際、制式化されたら付けられたんじゃないかなあと思います。車外での警備時や、車両から離れて戦闘するときなど、やっぱり必要ですもんね。銃床側面の金属板は、薬莢受けを付けるための金具のようです。鉢巻は日の丸じゃなくて、なつかしのなめ猫のやつです(笑) 銃のほか、装備などはわかる限りできるだけ書き込んでます。軍刀って、造兵廠のプルーフマークが付いてるんですね。描くときまで知りませんでした。刀身にはシリアルナンバーも打たれてます。まあ、量産される「兵器」なので当然なんでしょうけど、刀にシリアルナンバーって、、、。なんかSFチックですよねえ。コルト25オートは、日本軍でも普通に使われていました。拳銃をそんなに使う機会のないと思われる将校が身につけてますね。パッチの「せんしゃん」は中四国AFVの会の公式マスコットです。

こういうイラストは①漫画の原稿用紙にペンとインクで描く②パソコンにスキャン③フォトショップで修正してからプリントアウト④サクラの透明水彩絵の具で着色⑤またスキャンして仕上げ という工程で作ってます。フォトショップは、かなり細かい修正が綺麗にできるのでほんとありがたいですね。ペン画を修正液で修正するのは、かなり難しく、汚くなってしまいますので、、。

アナログ人間としては、こういうソフトはほんとにありがたいです。これまでだと、へたすると全部描き直してたりしましたから、、。例えば、このお姉ちゃんの顔は最初描いたのが気に入らなかったので、顔の部分だけ描き直して、「フェイス・オフ」のように(観てないけど)顔を入れ替えてます。ラッキーストライクの「CIGARETTS」の文字も、手描きだとつぶれてしまったので、フォトショップで入れてます。ただ、修正以外は、彩色を含めてほとんど手描きのままでいじってないです。マウスでやってるので(笑)、手で描くようにはいかないのですね。


こちらは、2014年の高知大会のパンフ表紙用。「高知といえば、、」というお題を自分で設けて、思いつくものをてんこ盛りにしました。市電の終点に「ごめん(後免)」という駅があり、「ごめん」の看板が付いた車両をよく目にします。はじめてみたときは、電車に謝られているようで、ちょっとびっくりしました(笑)

坂本龍馬の似顔は難しかったです。似てる、、、、かな? 持ってる拳銃は龍馬が持っていたとされる(確証はないようです)スミス&ウェッソンのNo.2です。無駄に頑張って描いてるのがなんとも、、。郊外の国道沿いによく出ている「アイスクリン」のアイスは、ほんとうまいです。



これが、中四国AFVの会用に描いた最初のイラストです。高知大会を宣伝するためのPOP用として描きました。なので「コーチシールド」を付けてます(笑)
ヘッドホンなどは、アーマーモデリング誌で詳しく紹介されていたので、ほんと助かりました。こういうのって、出来るだけ細かく描きたいのですが、なかなか詳細のわかる写真ってないですから、、。拳銃のステアーM1912も、月刊Gun誌で特集されていたので助かりました。でも、この拳銃はドイツでは警察部隊でしか使用されなかったそうです。まあでも、好きなので描きました。スライドの「08」という刻印は、ドイツ向けの9ミリパラベラム弾用の印です(オリジナルは9ミリステアー弾なのです)。モデルガン、出ないかなあ、、、。って、さっきから銃の話ばかりですね。すいません。

ちなみに、私は水彩画がメチャクチャ苦手で、小学生や中学生のときはほんとぜんぜんダメでした。鉛筆とかペンで絵を描くのは好きだったんですけど、色は何をどう塗ったらいいのかまったくわからなかったんですね。なのでずっと敬遠してました。今となってはよくわかるのですが、「色」について全然考えたこともなかったからなのでした。で、それ以来まったく描いたことがなかったんです。しかし、この宣伝用イラストを描くときに「こういうのはカラーじゃないとダメだよなあ」と恐る恐るやってみたのですが、あんがいすらすらと塗れて意外でした。

なんでかな?と不思議だったのですが、要するに模型のフィギュアの塗装法を二次元に置き換えてやってたんですね。普通と逆ですね(笑) これ以来水彩画が好きになって、このブログでもあれこれ描いて張らせてもらってます。いや、ほんと、「とりあえずとにかくやってみる」って大事ですねえ、、、。

このイラストは、こういう風にして使われました。大賞受賞者に贈られる盾の上に置くためのものだったのですね。高知大会は豪華な100ミリ厚の特製のもの(例年は60ミリ)だったので、それをクローズアップして会をPRしたのです。

60ミリのも、100ミリのも、ティーガーの前面装甲版と同じ9度の角度を付けてます。100ミリのはまさに「ティーガー盾」といっても過言ではないでしょう(笑)
※この盾は木製部だけの予備のもので、正式なものはこれに透明アクリルのロゴ付きの豪華なプレートが付きます。

あ、そういえば今年の中四国AFVの会は4月17日に福山の福山市市民参画センター(昨年と同じ場所)で開催されます。ぜひおいで下さい。今年の盾は60ミリです。そのうち記念的な大会があるときは、また100ミリにしようか、と実行委の人と話してます。


水彩画以外では、ペンとインクのみの漫画のようなものも描いてます。最近はあんまり描けてないですね、、。もっと描きたいんですけどね。


こちらは漫画を描こうと思っていたころに、試しに描いてみたカット。15-20年くらい前のです。

私は「津軽海峡冬景色」が大好きで、聴いてるときに「上野発の夜行列車をおりて、連絡船が時化で欠航だったら歌がそこで終わっちゃうなあ」と思ってしまって描いたような記憶が(笑)  お姉さんや、頭巾など服装のイメージは、木村伊兵衛の写真(東北の女性を撮ったやつ。とても好きなんです)からいただきました。雪の感じは、竹久夢二の絵にこういう雪が舞ってる風景の中の女性を描いた作品があって、そのイメージを拝借しました。要するに、自分の好きなものをかき集めて自分の中で処理して自分なりに出しなおしているだけなんですね。でも、それでいいかな、と思います。



これは軍艦島をモチーフにしたもの。厚生食堂などのあった端島銀座から、地獄段に向かっての風景ですね(マニアックだ、、)。「軍艦島のチルチルとミチル」ですね(笑) 漫画の表紙として描いたものです。今回の絵の中ではこれが一番古いかも。

これを描いたころ(20年ほど前)は、軍艦島は建築や廃墟に興味のある一部の人を除いて、それほど興味を持たれていなかったのですが、今ここまで注目されるとは予想もしてなかったですね。おかげで、いろんな資料が発売されるようになって、素直に嬉しいです。あとは「緑なき島」のDVD化だけが悲願なのですが、フィルムが見つかってないとのこと。うーん、どこかにあると信じたいです。


これも漫画の表紙です。15年くらい前のです。でも、表紙だけ描いて漫画は描きませんでした。ストーリーを思いつけなかったのです(笑)  夢に見た内容が題材だったような。どんな夢だったか、おぼろげにしか覚えてないのですが、、、。
こんな感じのビルが夢の中では「東京タワー」だった、ということは覚えています。なので、タイトルは「東京タワー」(笑)  ビルの空白のところにタイトルとか作者名を入れようかなあと思ってました。今でもこういう世界観で漫画を描きたいとは思ってるんですけど、、、。

で、この絵でも試製二型短機関銃を描いてます。こちらは通常型ですね。私はこの銃は日本の銃器デザインの究極形だと思ってます。モデルガンになるのをもう30年待ってますが出ませんね、、(出るか!)。通常型、車載型どっちでもいいんですけどねえ、、。


というわけで、最後です。最初の絵の全景です。これは漫画の表紙にしようとして描いたのではなかった、と思います。でも、どういった目的で描いたのか忘れてしまいました。これも15年くらい前のものです。

九龍城みたいになったごじゃごじゃした日本の集合住宅が描きたかったのかなあ。女の子も、天使の逆の立場のカラスみたいな感じの子を描こうと思ったのかなあ、、。「On Your Mark」のPV(傑作!)の天使に触発されて描いたのかも。いや、描いたのはPVを観る前だったかなあ? よく覚えてないんです。まあなんであれ、あてはないけれど、描きたいから描いたんだろうな、と思います。デッサンが崩れてるのはご愛嬌、ということで。私は正規の絵の勉強をしていませんので、どれもこれも見よう見まねの絵なんですね。時間とお金があれば、絵の勉強をちゃんとしたいところなんですが、、、。

しかし、なんであれ絵って「描きたいから描く」というのがほんと大事だと思いますので、これからもちょこちょこ暇を見つけて描いていきたいと思います。同じ「ものづくり」ではありますが、絵には模型とはまた違った面白さがあります。描いてるとき、出来上がったときの心地よさはちょっと他にかえがたいもので、やめられません。

また、こうやって、素人の絵を公に発表できる場があるというのは本当にありがたいことですね。これらのペン画を描いていた頃には思いもよらなかったです。またある程度たまったら「その2」をアップしたいと思います。

それでは。


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